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PRIMECLUSTERGlobal Disk Services 説明書 4.2

5.3.4 ディスク交換

ディスク装置に異常が発生した場合は、当社技術員 (CE) に連絡し、ディスク装置を交換する必要があります。

GDS では、活性交換か非活性交換かによらず、ディスク装置交換作業の前後に以下の処理が必要です。

注意

異常が発生したディスク装置の特定

ディスク装置のハードウェア的な異常箇所は、/var/adm/messages ファイルに記録されるディスクドライバのログメッセージなどをもとにして特定してください。詳細については、「F.1.11 ディスク装置の異常」を参照してください。

注意

FC-AL 内蔵ディスクの交換

FC-AL 内蔵ディスクは、本手順では交換できません。詳細については、「A.2.31 内蔵ディスクの交換 (FC-AL) 」を参照してください。

注意

SPARC T3-1 / T3-2 / T3-4 内蔵ディスクの交換

SPARC T3-1 / T3-2 / T3-4 内蔵ディスクは、本手順では交換できません。詳細については、「A.2.32 内蔵ディスクの交換 (SPARC T3-1 / T3-2 / T3-4) 」を参照してください。

注意

物理ディスク交換時の注意事項

A.2.16 物理ディスクの交換」を参照してください。


物理ディスク交換

ディスク装置の交換を行うために、物理ディスクを切り離します。

手順を以下に示します。

  1. 対象の物理ディスクの状態表示

    メイン画面中に交換対象の物理ディスクを表示し、そのアイコンをクリックして対象の物理ディスクを選択します。

  2. [物理ディスク交換] メニューの選択

    メイン画面の [操作]:[物理ディスク交換] を選択します。

    図5.86 物理ディスク交換

    以下の確認画面が表示されます。

    処理を続ける場合は、<はい> をクリックします。<いいえ> をクリックすると、物理ディスク交換処理を取り消します。

    図5.87 物理ディスク交換確認画面

  3. 物理ディスク交換の依頼

    <はい> をクリックすると、以下の切離し完了通知画面が表示されます。

    <確認> をクリックし、当社技術員 (CE) にディスク装置の交換を依頼してください。

    図5.88 切離し完了通知画面

    注意

    新しいディスクに交換した場合

    交換したディスクにラベルが作成されていない場合、「物理ディスク復旧」を行う前に、format(1M) コマンドを使用してラベルを作成する必要があります。ラベルの有無は、format(1M)コマンドのverifyメニューで確認できます。


物理ディスク復旧

ディスク装置の交換作業が完了すると、交換した物理ディスクを組み込みます。

手順を以下に示します。

  1. 復旧する物理ディスクの選択

    復旧する物理ディスクを選択します。

  2. [物理ディスク復旧]メニューの選択

    メイン画面の [操作]:[物理ディスク復旧] を選択します。

    図5.89 物理ディスク復旧

    以下の確認画面が表示されます。

    処理を続ける場合は、<はい> をクリックします。<いいえ> をクリックすると、物理ディスク復旧処理を取り消します。

    図5.90 物理ディスク復旧確認画面

  3. 組込み完了通知

    <はい> をクリックすると、以下の組込み完了通知画面が表示されます。

    図5.91 組込み完了通知画面

    注意

    クラスタシステムの場合

    PRIMECLUSTER のリソースデータベースにディスクリソースが登録されている物理ディスクを交換した場合、物理ディスク復旧が完了した後、クラスのタイプに関わらず、自動リソース登録を実行する必要があります。これは、PRIMECLUSTER のリソースデータベースに登録されている、交換前のディスクの VTOC のボリューム名を、交換後のディスクの VTOC に反映するためです。自動リソース登録を行わなかった場合、ノード起動時に、ディスク装置の結線誤りを示すメッセージの出力や、フェイルオーバが発生することがあります。自動リソース登録の詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。