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Interstage Mobile Application Server V1.2.0 トラブルシューティング集
FUJITSU Software

第3章 運用時のトラブル対処方法

IMAPSサーバ機能が使用できない。
原因1
IMAPSサーバ機能が停止している可能性があります。
対処1
imstartapplicationコマンドでIMAPSサーバ機能を起動させてください。
原因2
Webサーバが停止している可能性があります。
対処2
imstartserviceコマンドでIMAPSの各サービスを起動させてください。
アプリ一覧にアプリケーションが表示されない。
原因
セットアップ後はデフォルトでロール管理モードが有効になっているため、ロールが設定されていないアプリケーションはどのユーザーからも見えませんし、ロールが設定されていないユーザーはアプリケーションを見ることができません。
対処1
アプリケーションとユーザーに同じロールを付与してください。
対処2
imadmin aclmode disableコマンドでロール管理モードを無効にしてください。
無効にすることにより、すべてのユーザーからアプリケーションが見えるようになります。
IMAPSサーバによる配布画面のアプリ詳細画面の説明欄が文字化けする。
原因
アプリ登録時の説明ファイルの文字コードがUTF-8でない可能性があります。
対処
アプリ登録時の説明ファイルをUTF-8で記載して再度登録してください。
アプリケーションを登録/変更しようとすると「ERROR: FSP_INTS-MAPS_SVAPP: 10024: im-appdef.xmlが存在しません。」というエラーが出る
原因
アプリケーションを圧縮する際にフォルダごと圧縮したため、zipフォルダ内にフォルダができる形になっています。
IMAPSApp1.zip
└ IMAPSApp1
  ├ icon.png
  ├ im-appdef.xml
  └ ...
対処
フォルダ内の全ファイルを選択して圧縮してください。
IMAPSApp1.zip
├ icon.png
├ im-appdef.xml
└ ...
エージェントログイン後、プッシュの初期化に失敗しましたと表示される。
原因
サーバ側でアプリ情報の登録ができていません。
対処
以下のコマンドでアプリ情報が登録できているか確認してください。
imadmin pushfjp list
アプリ情報が存在しない場合は、以下のコマンドでアプリ情報を作成してください。
imadmin pushfjp create -name com.fujitsu.imaps.agent
Windows
Windows版においてimadminコマンド実行時、パラメーターが「,」(カンマ)を含む場合、「ERROR: FSP_INTS-MAPS_SVCMD: 13003: パラメーターの指定に誤りがあります。」と出力されてエラーになる。
原因
Windowsのコマンドプロンプトでは、「,」(カンマ)はパラメーターの区切り文字として認識されるため適切に処理されません。
対処
該当するパラメーターを「"」(ダブルクオーテーション)で囲んでください。
例)
> imadmin user create -userid user1 -password pass1 -roles "role1,role2"
ネイティブアプリケーションやハイブリッドアプリケーションからのオンライン認証やパスワード変更時に、サーバのエラーで認証に失敗する。
原因
IMAPSサーバからエラーが通知されています。
アプリケーションでは以下の例外やエラーが発生します。
  • ネイティブアプリケーション
    • Android:IMAPSAuthServerException
    • iOS:IMAPSAuthServerError
    • Windows:IMAPSAuthServerException
  • ハイブリッドアプリケーション
    • IMAPSAuthServerError
対処
以下の対処を行ってください。
  • IMAPS運用基盤サーバの状態を確認してください。
  • 認証サーバとリポジトリサーバの状態を確認してください。
imstartapplicationコマンドまたはimstopapplicationコマンドが、「Cannot execute more than one instance of the same command at the same time.」と表示されて実行できない。
原因1
imstartapplicationコマンドまたは、imstopapplicationコマンドを同時に実行しています。
対処1
しばらくたってから、再度実行してください。
Linux
原因2
lockファイルが残っています。
Linux
対処2
以下のファイルを削除して再度実行してください。
/opt/FJSVimaps/bin/logs/LOCK
PCMI Error Code=1,101が発生する、またはimstartserviceでPCMIの起動時にタイムアウトが発生してしまう。
原因1
起動待ち時間を超過しています。
対処
プロファイルのパラメータを変更して起動待ち時間を増やしてください。
プロファイルは、IMAPSサーバに対して作成し、プロセスを管理するための定義情報をXML形式で記述します。
文字コード
UTF-8形式
格納先ディレクトリ
Windows
<製品データインストールフォルダー>\domainroot\pcmi\isje6\profile\profile.xml
Linux
/var/opt/FJSVimaps/domainroot/pcmi/isje6/profile/profile.xml
パラメーター
プロセス起動待ち時間
タグ
MaximumStartupTime
説明
監視対象のプロセスの起動が完了するまでの待ち時間を指定します。起動が完了するまで処理を中断しない場合は、「0」を指定します。
範囲
0~65535(秒)
省略値
600

注意

  • このプロファイルはすべてのIMAPSサーバ機能に対して有効となるため、影響を考慮した上で編集してください。
  • 登録したプロファイルの定義に誤りがあると、サービスが起動できません。

    プロファイルの定義に誤りがある場合は、プロファイルの定義を修正し、サービスが起動可能な状態にしてください。

  • プロファイルを変更した場合は、次回の起動時から設定が有効となります。
Linux
原因2
PCMIが停止しています。
対処1
OSを再起動します。
対処2
以下のコマンドでPCMIを起動してください。
/var/opt/FJSVimaps/domainroot/pcmi/isje6/FJSVpcmi start

Linux注意

手動で起動した場合、OS停止時に自動停止しません。

OS停止時は事前に手動で停止させてください。

Linux
原因3
Red Hat Enterprise Linux 7 で、以下のコマンドを実行するとPCMIサービスが停止します。
  • imsetsecurity
  • imrestore
対処
OSを再起動してください。
PCMI: ERROR: PCMI1035が発生し、imstatusserviceコマンドで停止中にもかかわらずPCMIが起動できない。
原因
マシンの負荷が高くなり、IMAPSサーバが異常停止しています。
対処1
imstopserviceコマンドでIMAPSサーバサービスを停止してから、再度imstartserviceコマンドを実行してください。
対処2
プロファイルのパラメータを変更して生存通知監視時間を増やしてください。
プロファイルは、IMAPSサーバに対して作成し、プロセスを管理するための定義情報をXML形式で記述します。
文字コード
UTF-8形式
格納先ディレクトリ
Windows
<製品データインストールフォルダー>\domainroot\pcmi\isje6\profile\profile.xml
Linux
/var/opt/FJSVimaps/domainroot/pcmi/isje6/profile/profile.xml
パラメーター
生存通知監視時間
タグ
MonitoringTime
説明
IMAPSサーバの生存通知の監視時間を指定します。
範囲
0~65535(秒)
省略値
30

注意

  • このプロファイルはすべてのIMAPSサーバ機能に対して有効となるため、影響を考慮した上で編集してください。
  • 登録したプロファイルの定義に誤りがあると、サービスが起動できません。

    プロファイルの定義に誤りがある場合は、プロファイルの定義を修正し、サービスが起動可能な状態にしてください。

  • プロファイルを変更した場合は、次回の起動時から設定が有効となります。
ahsxxxxx: Address already in use・・・のメッセージが出力される。
原因1
Webサーバの停止が完了する前に起動が開始されました。
対処1
Webサーバが停止していることを確認後、再度Webサーバを起動させてください。
原因2
Webサーバの起動時にすでにポート番号が使用されています。
対処2
Webサーバに指定されているポート番号を使用しているプログラムを特定して停止してください。
ahsxxxxx: SSL: xxx revoked. のメッセージが出力される。
原因
証明書が取り消されている可能性があります。
対処
メッセージに従い、新しい証明書を取得してください。
証明書の更新方法は「運用ガイド」の「SSL環境の移行と証明書の更新」を参照してください。
ahsxxxxx: SSL: xxx expired. のメッセージが出力される
原因
証明書の期限が切れている可能性があります。
対処
メッセージに従い、証明書を更新してください。
証明書の更新方法は「運用ガイド」の「SSL環境の移行と証明書の更新」を参照してください。
WARNING: PCMI1304が発生する。
原因
IMAPSサーバの停止時に表示されます。
対処
特に必要ありません。
IMAPSサーバによる配布画面でiOSアプリケーションをインストールしようとすると「<IPアドレス>に接続できません」と表示される。
原因1
SSLで使用している証明書のコモンネームの値がIMAPSサーバに設定されている値と異なる可能性があります。
対処1
imtenant.propertiesのproxyNameの値を証明書のコモンネームと合うように設定してください。imtenant.propertiesファイルは、ご使用中のサーバOSごとに以下の場所に格納されています。

Windowsの場合: <製品データインストールフォルダー>\domains\imaps0\conf

Linuxの場合: /var/opt/FJSVimaps/domains/imaps0/conf

原因2
セッションがタイムアウトしているか、アカウントがロック状態になっている可能性があります。
対処2
再度ログインしてからインストールしてください。アカウントがロック状態の場合は、サーバ管理者にお問い合わせください。
IMAPSサーバによる配布画面でiOSアプリケーションをインストールしようとするとインストール中に「Appをダウンロードできません」と表示される。
原因
ご使用中の端末のiOSバージョンがインストール中のアプリケーションが対応するバージョン条件を満たしていない可能性があります。
対処
ご使用中の端末のiOSバージョンがアプリケーションが対応するバージョン条件を満たしているか確認し、必要に応じてアップデートしてください。
IMAPSサーバによる配布画面でiOSアプリケーションをインストールしようとすると「"<サーバのIPまたはFQDN>"の証明書が有効ではないため、Appをインストールできません。」と表示される。
原因
ご使用中の端末のiOSバージョンが7.1以上の場合で、かつ、IMAPSサーバがSSLで運用されていない可能性があります。
対処
IMAPSサーバをSSLで運用してください。
IMAPSサーバによる配布画面からダウンロードしたWindowsストアアプリのzipファイルを展開し、Add-AppDevPackage.ps1スクリプトを実行しても、すぐに終了してしまいインストールできない。
原因
ファイルパスに「'(シングルクォート)、[(角括弧開き)、](角括弧閉じ)」のどれかが含まれている可能性があります。
対処
展開したzipファイルの中身すべてを該当する文字が含まれない場所にコピーして再度インストールしてください。
IMAPSサーバによる配布画面でAndroidアプリケーションをダウンロード後にインストールできない。
原因
使用されたブラウザがAndroid版Firefoxの場合で、かつ、apkファイルのファイル名に使用できない記号を使用している可能性があります。
対処
別のブラウザを使用するか、または、apkファイルのファイル名を拡張子のピリオドを除いた英数字に変更してIMAPSサーバによる配布画面に再登録してください。
HTTPでIMAPSサーバを運用している環境で、正しいユーザーIDとパスワードを入力してもIMAPSサーバによる配布画面にログインできない。
原因
認証定義のcookie-secureの設定値をtrueにしてHTTPで運用している可能性があります。(cookie-secureのデフォルト値はtrueです。)
対処
IMAPSサーバをHTTPで運用する場合はcookie-secureの設定をfalseにしてください。cookie-secureの設定方法は、「運用ガイド」の「認証機能を使用するための設定」を参照してください。
または、IMAPSサーバをSSL(HTTPS)で運用してください。
iOSのエージェントでログイン後にインストールするアプリの一覧が表示されない。
原因
Appleのサーバと直接通信できない(WiFiで通信していてネットワーク上にプロキシがある場合)ため、エージェントの初期化処理に失敗している可能性があります。
対処
[設定]画面から[アプリの更新]ボタンを押して、アプリケーションをインストールまたは、更新してください。
システムログにPCMIに関するエラーメッセージが出力される。
原因
IMAPS内部でPCMIの停止処理が呼び出された場合、以下のメッセージが表示されることがあります。
  • PCMI: ERROR: PCMI0029: PCMI service already has stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSVimaps/domainroot/pcmi/isje6 (STFIMAPS_HFJJE6)
  • UX:PCMI: ERROR: PCMI0014: PCMI service cannot be stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSVimaps/domainroot/pcmi/isje6 (STFIMAPS_HFJJE6)
  • FJSVpcmiisje6-STFIMAPS_HFJJE6_stop.service: control process exited, code=exited status=5
  • Unit FJSVpcmiisje6-STFIMAPS_HFJJE6_stop.service entered failed state.
対処
不要です。
原因に記載されているメッセージは無視してください。