ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Software Configuration Manager 導入ガイド
FUJITSU Software

3.7 ディスカバリスケジュールの登録

定期ディスカバリのスケジュールを登録します。

ハードウェア情報

ハードウェア情報は、デフォルトで毎日以下の時刻にディスカバリを行います。

ディスカバリスケジュールを変更する場合は、構成情報収集スケジュール定義ファイルを編集し、収集スケジュールを任意の日時に変更してください。構成情報収集スケジュール定義ファイルについては、『リファレンスガイド』を参照してください。


なお、定期的に自動収集する必要がない場合は、“構成情報収集スケジュール定義ファイル”の以下の行の先頭に“#”を追加して、コメントにしてください。

AGT_CFMGSRV 0 2 * * *

スケジュールを変更、または無効にした場合は、本製品を再起動してください。ServerView Resource Orchestratorと連携時はServerView Resource Orchestratorを再起動してください。

パッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報

Windowsの場合は、タスクスケジューラに以下のプログラムを登録します。

Linuxの場合は、cronに以下のプログラムを追加します。cronの詳細については、cronのマニュアルを参照してください。

なお、特定の情報のみを定期ディスカバリする場合は、以下のプログラムを登録してください。

パラメーター情報

Windowsの場合は、タスクスケジューラに以下のプログラムを登録します。

Linuxの場合は、cronに以下のプログラムを追加します。cronの詳細については、cronのマニュアルを参照してください。

注意

「パッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報」のディスカバリと、「パラメーター情報」のディスカバリは同時に実行できません。


設定手順例

【Windows】

タスクスケジューラに登録する手順を以下に示します。すべてのパッチ情報の定期ディスカバリを行う例で説明します。

  1. Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。

  2. [スタート]-[管理ツール]-[タスクスケジューラ]を選択します。

    [タスクスケジューラ]画面が表示されます。

  3. [操作]-[タスクの作成]を選択します。

    [タスクの作成]画面が表示されます。

    1. [全般]タブの[名前]を入力し、[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]を選択します。

    2. [トリガ]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

      [新しいトリガ]画面が表示されます。

      ディスカバリスケジュールを登録します。

    3. [操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

      [新しい操作]画面が開きます。

      以下の設定を行います。

      • [操作]に[プログラムの開始]を選択します。

      • [プログラム/スクリプト]に、以下のコマンドを追加します。

        [Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe

      • [引数の追加(オプション)]に以下の引数を追加します。

        -repository

  4. [タスクの作成]画面で[OK]ボタンをクリックします。

    以下の画面が表示されます。

  5. Administratorsグループに所属するアカウントとパスワードを入力して[OK]をクリックします。


【Linux】

cronに登録する手順を以下に示します。すべてのパッチ情報の定期ディスカバリを行う例で説明します。

以下の操作はrootユーザで実行してください。

  1. cronサービスの起動確認

    >/etc/rc.d/init.d/crond status
    crond (pid  xxx) を実行中...
  2. cronサービスが起動していない場合、以下のコマンドを使用してcronサービスを起動してください。

    >/etc/rc.d/init.d/crond start
    crondを起動中:

    ポイント

    cronサービスは、通常、OS起動時に起動します。

    以下のコマンドを実行すると、OS起動時にcronサービスが起動する設定になっているかを確認できます。

    >chkconfig --list crond
    crond           0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

    OS起動時にcronサービスが起動する場合は、上記のように、”2,3,4,5,”がonになっています。

    OS起動時にcronサービス起動するように設定にするには、以下のコマンドを実行してください。

    >chkconfig --level 2345 crond on
  3. 以下のコマンドを実行して、スケジュール定義を編集してください。

    >crontab -e

    “crontab -e”コマンドを実行すると、viエディタが起動します。viエディタの詳細については、viエディタのマニュアルを参照してください。

    例)毎日、2:00に、すべてのパッチ情報のディスカバリを行う場合

    0 2 * * * /opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_patch_updateinfo -repository > /dev/null 2>&1

ポイント

定期ディスカバリの実行間隔の目安

1日1回、業務時間外(例えば深夜)に定期ディスカバリを実行することを推奨します。

なお、実行間隔を設定する場合は、以下の目安を参考にしてください。

  • ハードウェア構成情報

    • ブレードサーバの場合

      物理サーバ数

      実行間隔

      500台

      100分以上

    • ラックサーバの場合

      物理サーバ数

      実行間隔

      500台

      170分以上

    • 仮想環境構成情報

      VMゲスト数

      実行間隔

      500台

      10分以上

      1000台

      20分以上

      1500台

      30分以上

  • ソフトウェア構成情報

    • Windows OSパッチ情報

      業務サーバ数

      WSUSサーバ数(注)

      実行間隔

      500台

      1台

      30分以上

      1000台

      2台

      60分以上

      1500台

      3台

      60分以上

      注)WSUSサーバ数とは、WSUSサーバの負荷分散を行うため、業務サーバを複数のWSUSサーバに分散して管理するときの、推奨しているWSUSサーバの数です。WSUSサーバ1台あたり、業務サーバ500台までの管理を推奨します。

    • Linux OSパッチ情報

      業務サーバ数

      実行間隔

      500台

      90分以上

      1000台

      150分以上

      1500台

      210分以上

    • Solaris OSパッチ情報

      業務サーバ数

      実行間隔

      500台

      60分以上

      1000台

      120分以上

      1500台

      180分以上

      富士通ミドルウェア情報および富士通ミドルウェア製品情報

      業務サーバ数

      実行間隔

      500台

      60分以上

      1000台

      90分以上

      1500台

      120分以上

    • すべてのソフトウェア構成情報

      すべてのソフトウェア構成情報を定期ディスカバリする場合は、以下の条件でディスカバリ実行間隔を見積もってください。

      すべてのソフトウェア構成情報の定期ディスカバリ実行間隔 = 以下のディスカバリ実行間隔のどちらか長い方

      • 「Windows OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔」

      • 「Linux OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔」+「富士通ミドルウェア情報および富士通ミドルウェア製品情報のディスカバリ実行間隔」

      • 「Solaris OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔」+「富士通ミドルウェア情報および富士通ミドルウェア製品情報のディスカバリ実行間隔」

      例:

      業務サーバ1500台(Windows業務サーバ1000台+Linux業務サーバ500台)のOSパッチ情報および富士通ミドルウェア情報のディスカバリを行う場合は、以下のディスカバリ実行間隔が必要です。

      • Windows OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ1000台):60分以上

      • Linux OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ500台):90分以上

      • Solaris OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ500台):60分以上

      • 富士通ミドルウェア情報および富士通ミドルウェア製品情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ1500台):120分以上

      定期ディスカバリの実行間隔は、90分+120分=210分以上となります。

注意

設定した開始時刻にメンテナンスなどでシステムが停止していた場合、次回スケジュールでディスカバリを行います。