ポータルからサービスを利用するために必要な項目として、以下の設計を行います。
提供するサービスをInteraction Managerガジェットとして提供するか、OpenSocialガジェットで提供するかを決定します。
サービスへの代理ログインや、ユーザーが業務システムで毎回行う操作を省略し目的の画面を直接サービスとして表示したいAutopilot機能を利用する場合は、Interaction Managerガジェットを使用します。
Interaction Managerガジェットの場合、サービスのWebページを表示するWebPageガジェットとするか、リンク集のLinksガジェットとするかもあわせて決定します。
ガジェットの詳細は、「解説書」を参照してください。
ガジェット、およびAutopilot機能経由でアクセスできる業務システムやサービスのドメインをリストアップしておきます。
セットアップでアクセス許可できるドメインとして指定されなかったドメインに対してはアクセスできません。
なお、Autopilot開発でシステム管理者/ロール管理者がAutopilotファイルを作成する場合、アクセスするコンテンツについては、アクセスを許可されたドメインにアクセスしているものとみなし、アクセスを許可するドメインの制約を受けません。
Autopilot開発については、「ポータル 運用ガイド」を参照してください。
ポイント
システム共通で提供するサービスをどのガジェット種別で提供するか、共有エリアのどこに配置するかについては、システム管理者が決定します。
ロール単位にどういったサービスを表示するか、ガジェット種別は何にするか、メニュー構成をどうするかは、ロール管理者が設計します。
注意
OpenSocialガジェットに準拠したgadget.xmlを利用する場合、Interaction Managerポータル上で正しく表示されるかを確認してください。なお、Interaction Managerは、OpenSocial 1.0に準拠しています。
Autopilot機能を利用する場合、Autopilotを適用する業務システムでAutopilot機能が利用できるかどうかを事前に確認してください。「ポータル 運用ガイド」の「第4章 Autopilot開発」に従ってAutopilotファイルを作成し、「2.6.3 Autopilot」に従ってテストを行うことで、対象の業務システムがAutopilot機能を利用できるかどうかを確認できます。
Internet Explorerで運用する場合、信頼済みサイト(既定のレベル)のゾーンに、ポータルおよびガジェットのドメインが含まれているか確認してください。保護モードが有効のゾーンに指定されている場合は、ブラウザの動作によっては、正しく表示・実行できない場合があります。
詳細を確認できないコンテンツおよび画面遷移するコンテンツは、Linksガジェットとして定義してください。Linksガジェット以外で定義した場合、コンテンツによっては、意図しないアドオンやプラグインが動作しポータルおよびガジェットが正しく表示・動作できない場合があります。
階層をもつグループとするか、グループをいくつ作成するかなど具体的なグループ構成を決定します。
リポジトリにLDAPサーバを使用する場合やInterstage シングル・サインオンを利用する場合も、ユーザーが属するグループには、Interaction Manager上に作成したグループを利用します。
グループはロールに属し、ロール単位で利用できるサービスが異なります。提供するサービスのデザイン、およびInteraction Managerポータルの運用を考慮した上で、グループとロールの構成を決定してください。
また、グループを管理するグループ管理者、ロールごとに表示するメニュー、タブ、およびサービスを決定するロール管理者をだれにするかもあわせて決定します。
LDAP上のユーザーやInterstageシングル・サインオン上のユーザーに、システム管理者、グループ管理者、およびロール管理者の権限を与えた場合、その情報は、その他のポータルに必要な情報と共にInteraction Managerのポータル機能のデータベースで管理されます。
ユーザーが複数のロールに属する構成でポータルを構築する場合、ロール優先度をどう割り当てて管理するかを決定します。値が小さいほど優先度は高くなります。
ロール優先度により、複数のロールに属するユーザーがInteraction Managerポータルにログインすると、優先度の高いロールのメニューが左から順に表示されます。
例えば、以下のような設計を行います。
部門単位で利用可能なロール優先度の値を割り当てる
システム管理者がロール優先度の値を割り当てる
グループ管理者が部門に割り当てられたロール優先度の範囲で管理を行う
以下に「解説書」の「1.4ポータル機能」の「ロール・グループとポータルの関係」の図にある営業グループと防災係グループに属する利用者を例にして、ロール優先度とInteraction Managerポータルに表示されるメニューの関係を示します。
利用者Aが属するロール
営業ロール、知財ロール、および防災係ロール
部門とロールの優先度の割り当て
部門のロールとメニュー
利用者AのInteraction Managerポータルに表示されるメニュー
グループおよびロールの作成時には、グループIDおよびロールIDとして、システムで一意の値を指定する必要があります。トップグループだけを作成し、トップグループ配下のグループおよびロールの作成をグループ管理者に任せる場合、予めそのトップグループ配下のグループIDおよびロールIDの命名規則を決めておき、それに従ってグループ管理者が作成するようにします。
グループとユーザー、およびグループ・ロール・ポータルの関係は、「解説書」を参照してください。
参考
部門単位の運用を行う場合で、グループ管理者に部門運用を一任する場合は、部門のグループ/ロール構成は、グループ管理者が決定することもできます。
ポータル画面の構成を決定します。決定する項目は以下のとおりです。
ポータル画面全体のレイアウト
共有エリアのデザイン
ヘッダー/フッターのデザイン:タイトル画像やログインメッセージなど
レフト/ライト:レフト/ライトの幅、共通のサービスとして表示するガジェットの表示順をどうするかなどの決定
業務エリアのデザイン
ロール単位に、メニュー、メニューごとのタブ、タブに表示するガジェット(提供するサービスの表示)、およびガジェットを表示する列数やガジェットの移動を許可するか否かなどを決定します。
詳細は、「ポータル 操作ガイド」を参照してください。
テーマ
注意
共有エリアおよび業務エリアの1つのタブに配置するガジェット数が多い場合、表示に時間がかかる場合があります。
表示に時間がかかる場合は、ガジェットを配置するタブを分けるなど、レイアウトを見直してください。クライアントやネットワークの性能によりますが、1つのタブに配置するガジェット数は10個以下を推奨します。
ポータルのシステム全体のポリシーを決定します。
セキュリティポリシー
Interaction Managerポータルへのログイン強度を決定します。企業のセキュリティポリシーにあわせた設計を行うこともできます。
パーソナライズポリシー
利用者がポータルを使いやすく変更できるための範囲を決定します。