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Systemwalker Desktop Keeper 導入ガイド
FUJITSU Software

3.1.1 資産の退避対象および退避方法

Systemwalker Desktop Keeper管理サーバ/統合管理サーバの資産を退避・復元する目的には以下の2つがあります。

環境異常時に備えた退避

ハードディスクの故障やファイルの破壊などに備えたデータの退避、およびそれら異常発生時の復元

定常的なログ運用のための退避
  • データベース領域の枯渇を発生させないために、ログ情報の保存期間を運用により設定し、期間外のログ情報の削除を目的とした退避
    注) 運用イメージについては、“1.2.7 ログの運用方法を決定する”を参照してください。

  • ログ閲覧データベースで参照することを目的とした定常的な退避

退避対象には、設定ファイルなど製品自身の動作に関連する“製品資産”と、ログ情報などの“ユーザー資産”に分類されます。製品資産とユーザー資産それぞれの退避対象と上記目的に沿った退避対象・退避方法は以下のとおりです。

種別

退避対象

形式

退避方法

環境異常時に
備えた退避

定常的な
ログ退避

製品資産

設定ファイル

ファイル

手動退避

自己版数管理機能のCT更新モジュール

ファイル

手動退避

ユーザー資産

管理情報

データベース

バックアップツール
(GUI/コマンド)

ログ情報(コマンドプロンプト操作ログ以外)

データベース

バックアップツール
(GUI/コマンド)

ログ情報(コマンドプロンプト操作ログ)

ファイル

バックアップツール
(GUI/コマンド)

付帯データ

ファイル

手動退避

メール内容データ

ファイル

手動退避

設定変更ログ

データベース

コマンド
(DTKSTCV.EXEおよび
DTKDELST.EXE)

iOS管理データベース

データベース

バックアップツール(コマンド)

○:退避対象 -:退避不要 △:任意

3.1.1.1 製品資産

製品資産として退避・復元される情報の詳細、および退避方法について説明します。

設定ファイル

退避・復元の対象となる設定ファイルは、以下のとおりです。なお、OSのインストール先を変更している場合、ファイルの格納されているディレクトリは、下記の表とは異なる場合があります。(下表の場合、CドライブにOSをインストールしている場合のパスで表示しています)

No.

退避対象

内容および格納先

1

SWCTVerSettings.ini

自己版数管理機能の設定ファイルです。
統合管理サーバおよび管理サーバに格納されています。

Windows Server® 2012の場合:「C:\Windows\SYSWOW64」

Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\system32」

Windows Server® 2008 64ビット版および、

Windows Server® 2008 R2の場合:「C:\Windows\SYSWOW64」
Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

Windows Server® 2003 x64 Editionおよび、

Windows Server® 2003 R2, x64 Editionの場合:「C:\Windows\SYSWOW64」

2

SWCTVerSettings2.ini

自己版数管理機能の設定ファイルです。
自己版数アップ機能を使用してバージョンアップまたはエディションアップを行っている場合にだけ統合管理サーバおよび管理サーバに格納されています。

Windows Server® 2012の場合:「C:\Windows\SYSWOW64」

Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\system32」

Windows Server® 2008 64ビット版および、

Windows Server® 2008 R2の場合:「C:\Windows\SYSWOW64」
Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」

Windows Server® 2003 x64 Editionおよび、

Windows Server® 2003 R2, x64 Editionの場合:「C:\Windows\SYSWOW64」

3

SWDB.ini

Systemwalker Desktop Keeper データベース接続の設定ファイルです。

Windows Server® 2012の場合:「C:\Windows」

Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows」
Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows」

4

SWMailSettings.ini

管理者通知機能(メール通知)の設定ファイルです。

Windows Server® 2012の場合:「C:\Windows」
Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows」
Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows」

5

SWEventViewer.ini

管理者通知機能(イベントログ)の設定ファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。

Windows Server® 2012の場合:「C:\Windows\SYSWOW64」
Windows Server® 2008の場合:「C:\Windows\system32」
Windows Server® 2008 64ビット版および、
Windows Server® 2008 R2の場合:「C:\Windows\SYSWOW64」
Windows Server® 2003の場合:「C:\Windows\system32」
Windows Server® 2003 x64 Editionおよび、
Windows Server® 2003 R2, x64 Editionの場合:「C:\Windows\SYSWOW64」

6

TRANS_SETTING.ini

データ転送コマンドの設定ファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。
「<管理サーバインストールフォルダ>\LogAnalyzer\TRANS」

7

taskmng.ini

Webコンソールの設定ファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。
IISフォルダ\Scripts\DTK

8

swdtkenv.ini

データベース構築時の設定ファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。
「<データベース関連ファイルのインストール先>\DBEnv\Env」
V15.0.0 管理サーバを新規にインストールした場合、データベース関連ファイルのインストール先は「<管理サーバのインストールフォルダ>\DB」です。

9

DTKTaskRegist.ini

集計コマンドの設定ファイルです
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。
「<管理サーバインストールフォルダ>\Server\LogCount」

10

mail.ini

メール設定のファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。
「<管理サーバインストールフォルダ>\Server\LogCount」

11

DtkPrinterBatch_SaveData.ini

複合機連携用コマンドの設定ファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。
「<管理サーバインストールフォルダ>\Server\LogCount」

12

DtkPrinterBatchTask.ini

複合機連携タスク登録設定ファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。

「<管理サーバインストールフォルダ>\Server\LogCount」

13

LA_connect_Info.csv

ログアナライザ設定のファイルです。
統合管理サーバまたは管理サーバに格納されています。

「<管理サーバインストールフォルダ>\LogAnalyzer\TRANS」

14

CONV_SETTING.ini

データ移入設定のファイルです。

ログアナライザサーバに格納されています。

「<ログアナライザサーバインストールフォルダ>\bin\SWDTLAENV」

【退避・復元方法】
退避:

上記の場所に格納されているファイルを退避します。

復元:

退避済みのファイルを上記の場所に格納します。
No.7については格納後、以下の手順でファイルの編集を行います。

  1. ファイルをエディタ(メモ帳等)で開きます。

  2. [Update]セクションに”Flag=0”という表記がある場合は、”Flag=1”に編集します。すでに”Flag=1”となっている場合は、編集する必要はありません。

  3. ファイルを保存し、エディタを終了します。

自己版数管理機能のCT更新モジュール

自己版数管理機能のCT更新モジュールの格納先は以下のとおりです。なお、[CTアップロードモジュール保存先]を初期値から変更している場合には、変更先を退避してください。

No.

退避対象

格納先

1

UpdateModuleフォルダの配下すべて

統合管理サーバまたは管理サーバのサーバ設定ツールで指定した、自己版数管理機能のCTアップロードモジュール保存先フォルダです。
(初期値:C:\DTK\UpdateModule)

【退避・復元方法】

退避:

退避対象のフォルダ配下すべてを退避します。

復元:

退避済みのフォルダ配下すべてを上記の場所に格納します。

3.1.1.2 ユーザー資産

ユーザー資産として退避・復元される情報の詳細、および退避方法について説明します。

管理情報

退避・復元の対象となる管理情報は、以下のとおりです。

No.

退避対象(テーブル名)

内容

1

LEVELOBJECT

階層オブジェクト情報

2

LEVELCOMPOSITION

階層構成

3

PRINTPERMISSION

印刷許可

4

LOGINGUARD

ログオン禁止

5

STARTUPGUARD

アプリケーション起動禁止

6

MAILATTACHSET

メール添付禁止

7

USERINFO

ユーザー情報

8

NODEINFO

ノード情報

9

PHYSICALNODELIST

物理ノード管理

10

SETTINGS

設定値

11

SETTINGSLOG

設定変更ログ

12

FILEACC_ACQUIREPROCESS

ファイル操作ログ登録プロセス

13

FILEACC_ACQUIREEXTENSION

ファイル操作ログ登録拡張子

14

USERPOLICYINFO

ユーザーポリシー情報

15

LOGONUSER_PRINTPERMISSION

ユーザー単位に登録している印刷許可

16

LOGONUSER_STARTUPGUARD

ユーザー単位に登録しているアプリケーション起動禁止

17

USERMAILATTACHSET

ユーザー単位に登録しているメール添付禁止

18

LOGONUSER_SETTINGSLOG

ユーザー単位に登録している設定変更ログ

19

WINDOWTITLELOGFILTER

ウィンドウタイトルログのフィルタリング条件

20

LOGONUSER_WINDOWTITLELOGFILTER

ユーザー単位に登録しているウィンドウタイトルログのフィルタリング条件

21

WINDOWCAPTUREFILTER

画面キャプチャ条件

22

LOGONUSER_WINDOWCAPTUREFILTER

ユーザー単位に登録している画面キャプチャ条件

23

EXCLUSIONCONTROL

排他制御情報

24

DOMAINSETTINGS

ドメイン設定情報

25

OBJECT_CONTROL

CT部門管理者設定情報

26

LOGONUSER_LEVELCOMPOSITION

ユーザー階層構成情報

27

LOGONUSER_CONTROL

ユーザー部門管理者設定情報

28

USBMASTER

USB設定情報

29

POLICYTABLE

汎用ポリシー

30

DTK_AUDIT_SETTING

状況画面設定情報

31

DTK_TOTAL_ALERTLOG

異常操作件数集計情報

32

DTK_ALERT_LIST

異常一覧情報

33

DTK_ALERTPC_LIST

異常PC一覧情報

34

DTK_PRINTER_OBJECTMASTER

複合機用オブジェクト管理

35

DTK_PRINTER_PRINTUSERMASTER

複合機用利用者管理

36

DTK_PRINTER_PAPERNUM_BASIC

複合機用枚数集計

37

iOS管理データベースのすべてのテーブル

iOS管理データベース

【退避・復元方法】

退避:

バックアップツール(GUI)またはバックアップコマンドを使用します。詳細は“3.1.2 ユーザー資産を退避する”を参照してください。
iOS端末を管理している場合は、バックアップコマンドを使用してください。バックアップツール(GUI)では、iOS管理データベースは退避されません。
Systemwalker Desktop Keeperの管理サーバ/統合管理サーバとSystemwalker Desktop PatrolのCSが共存し、両製品でiOS端末を管理している場合は、Systemwalker Desktop Patrolの管理情報の退避も行ってください。

復元:

リストアツール(GUI)を使用します。詳細は“3.1.3 ユーザー資産を復元する”を参照してください。
iOS端末を管理している場合は、リストアツール(GUI)に続いて、iOS管理データベースのリストアコマンドでiOS管理データベースの復元を行ってください。
Systemwalker Desktop Keeperの管理サーバ/統合管理サーバとSystemwalker Desktop PatrolのCSが共存し、両製品でiOS端末を管理している場合は、Systemwalker Desktop Patrolの管理情報の復元も行ってください。

ログ情報(コマンドプロンプト操作ログ以外)

退避・復元の対象となるログ情報は、以下のとおりです。

No.

情報名(テーブル名)

内容

1

COMMONLOG1

共通ログ1

  • アプリケーション起動ログ

  • アプリケーション終了ログ

  • メール送信ログ

  • メール送信中止ログ

  • メール添付禁止ログ(注1)

  • PrintScreenキー禁止ログ

  • PrintScreenキー操作ログ

  • クリップボード操作禁止ログ

  • クリップボード操作ログ

2

COMMONLOG2

共通ログ2

  • ウィンドウタイトル取得ログ

  • 印刷禁止ログ

  • コマンドプロンプト操作ログ(インデックス情報だけ)

  • 連携アプリケーションログ

3

COMMONLOG3

共通ログ3

  • メール添付禁止ログ(注1)

  • ウィンドウタイトル取得ログ(URL付き)

  • ログオン、ログオフ、PC起動、PC終了、PC休止、PC復帰ログ
    PC接続ログ、PC切断ログ

  • デバイス構成変更ログ(注2)

  • Web操作ログ

  • Web操作禁止ログ

  • FTP操作ログ

  • FTP操作禁止ログ

  • アプリケーション使用ログ(スマートデバイス)

  • SDカードマウント/アンマウントログ(スマートデバイス)

  • Bluetooth接続ログ(スマートデバイス)

  • SIMカードマウント/アンマウントログ(スマートデバイス)

  • Wi-Fi接続ログ(スマートデバイス)

  • Webアクセスログ(スマートデバイス)

  • 電話発着信ログ(スマートデバイス)

  • アプリケーション構成変更ログ(スマートデバイス)

  • アプリケーション使用禁止(スマートデバイス)

  • Bluetooth接続禁止(スマートデバイス)

  • Wi-Fi接続禁止(スマートデバイス)

4

STARTUPGUARDLOG

アプリケーション起動禁止ログ

5

LOGINGUARDLOG

ログオン禁止ログ

6

PRINTLOG

印刷操作ログ

7

FILEBRINGOUTLOG

ファイル持出しログ

8

LOGKEYWORDS

ログキーワード検索

9

FILEACCESSLOG

ファイル操作ログ

10

SESSIONMANAGE

仮想環境への接続情報

11

USERLIST

ユーザー検索用管理情報

注1)
V14.0.1以前のメール添付禁止ログは、COMMONLOG3に格納されています。V14.1.0以降のメール添付禁止ログはCOMMONLOG1へ格納されますが、以下の条件の場合はCOMMONLOG3へ格納されます。

・V12.0L20~V13.0.0互換方式を使用している

注2)
デバイス構成変更ログは、V13まではCOMMONLOG1に記録されています。

【退避・復元方法】

退避:

バックアップツール(GUI)またはバックアップコマンドを使用します。詳細は“3.1.2 ユーザー資産を退避する”を参照してください。

復元:

リストアツール(GUI)を使用します。詳細は“3.1.3 ユーザー資産を復元する”を参照してください。

ログ情報(コマンドプロンプト操作ログ)

コマンドプロンプト操作ログの格納先は以下のとおりです。[コマンドプロンプト・ログ保存先]を初期値から変更している場合には、変更先を退避します。

No.

退避対象

格納先

1

PromptLogフォルダの配下すべて

統合管理サーバまたは管理サーバのサーバ設定ツールで指定した、コマンドプロンプト・ログ保存先フォルダです。
(初期値:C:\DTK\PromptLog)

【退避・復元方法】

退避:

バックアップツール(GUI)またはバックアップコマンドを使用します。詳細は“3.1.2 ユーザー資産を退避する”を参照してください。

復元:

リストアツール(GUI)を使用します。詳細は“3.1.3 ユーザー資産を復元する”を参照してください。

付帯データ

付帯データの格納先は以下のとおりです。[付帯データ保存先]を初期値から変更している場合には、変更先を退避します。

No.

退避対象

格納先

1

ScreenCaptureフォルダ配下すべて

統合管理サーバまたは管理サーバのサーバ設定ツールで指定した、付帯データ保存先フォルダです。
(初期値:C:\DTK\ScreenCapture)

付帯データは、上記保存先フォルダ配下の[日単位のフォルダ]-[CT単位のフォルダ]配下に格納されています。

【退避・復元方法】

退避:

退避対象のフォルダ配下すべてを退避します。
付帯データは、運用に応じて個別にバックアップしてください。なお、バックアップツールやバックアップコマンドを使用してログの削除を実行しても、付帯データは削除されません。

復元:

退避済みのフォルダ配下すべてを上記の場所に格納します。

メール内容データ

メール内データの格納先は以下のとおりです。[メール内容保存先]を初期値から変更している場合には、変更先を退避します。

No.

退避対象

格納先

1

MainContentsフォルダ配下すべて

統合管理サーバまたは管理サーバのサーバ設定ツールで指定した、メール内容データ保存先フォルダです。
(初期値:C:\DTK\MailContents)

メール内容データは、上記保存先フォルダ配下の[日単位のフォルダ]-[CT単位のフォルダ]配下に格納されています。

【退避・復元方法】

退避:

退避対象のフォルダ配下すべてを退避します。
メール内容データは、運用に応じて個別にバックアップしてください。なお、バックアップツールやバックアップコマンドを使用してログの削除を実行しても、メール内容データは削除されません。

復元:

退避済みのフォルダ配下すべてを上記の場所に格納します。

障害調査データ

障害調査データの格納先は以下のとおりです。[障害調査データ保存先]を初期値から変更している場合には、変更先を退避します。

No.

退避対象

格納先

1

CTQSSSaveフォルダ配下すべて

統合管理サーバまたは管理サーバのサーバ設定ツールで指定した、障害調査データ保存先フォルダです。
(初期値:C:\DTK\CTQSSSave)

障害調査データは、上記保存先フォルダ配下の[日単位のフォルダ]-[CT単位のフォルダ]配下に格納されています。

【退避・復元方法】

退避:

退避対象のフォルダ配下すべてを退避します。
障害調査データは、運用に応じて個別にバックアップしてください。なお、バックアップツールやバックアップコマンドを使用してログの削除を実行しても、障害調査データは削除されません。

復元:

退避済みのフォルダ配下すべてを上記の場所に格納します。