ページの先頭行へ戻る
Interstage AR Processing Server V1.1.1 運用ガイド
FUJITSU Software

4.3.6 AR重畳表示定義の編集/削除

新規追加したAR重畳表示コンテンツを、必要に応じて編集します。

図 4.10 編集モード・変更・拡縮移動画面例

  1. クライアントオーサリングツールの編集モードにて、対象のARコンテンツを選択します。
  2. メニューバーから以下のオプションを選択してください。
    • 拡縮移動
    • 回転
    • テキスト編集(テキストコンテンツを選択した場合のみ表示)
    • カラー
    • 投影方法
    • オプション
  3. [編集終了]アイコンをタップし、[保存して終了]を選択します。

ポイント

  • 選択したコンテンツにて、変更可能な項目がメニューに表示されます。
  • デフォルトで[拡縮移動]が選択された状態になります。
  • [回転]選択時は、別のAR重畳表示コンテンツ・ARマーカーに選択状態を切り替える操作が無効になります。選択状態を切り替えたい場合は、拡縮移動等回転以外の操作で行ってください。
拡縮移動
選択したAR重畳表示コンテンツの位置やサイズを変更します。
  1. メニューバーから[拡縮移動]アイコンをタップします。
  2. ピンチイン・アウトを行うことでサイズが変更できます。ドラッグすることで位置を変更できます。
回転
選択したAR重畳表示コンテンツを回転します。
  1. メニューバーから[回転]アイコンをタップします。
  2. 投影方法に従い撮影ガイドが表示されますので、それに従いコンテンツを回転させます。
    • 2D投影時のオブジェクト回転方法
      コンテンツの周囲をドラッグすることでZ軸方向に回転します。
      図 4.11 2D投影時のオブジェクト回転方法

    • 3D投影時のオブジェクト回転方法
      コンテンツを縦にドラッグすることでX軸に、横にドラッグすることでY軸、コンテンツの周囲をドラッグすることで、Z軸方向に回転させることができます。
      図 4.12 3D投影時のオブジェクト回転方法

テキスト変更
コンテンツがテキストの場合、文字の内容を変更することができます。
  1. メニューバーから[テキスト編集]アイコンをタップします。
  2. テキスト入力ダイアログが表示されますので、修正したい内容を入力します。
  3. 入力後[決定]ボタンをタップします。
カラー
コンテンツが文字、もしくは手書きの場合、色を変更することができます。
  1. メニューバーから[カラー]アイコンをタップします。
  2. 表示されるカラーパレットから色を選択します。または、[カラー設定]アイコンをタップすることで、[オプション]メニューのカラー設定画面に移動し、詳細な色を指定することができます。
    • カラーパレットの色を選択した場合、コンテンツを指定した色に変更後、拡縮移動が選択された状態になります。
    • カラー設定を選択した場合は、RGBスライダーやカラーピッカーをタップすることにより色や透明度を変更することができます。カラーピッカーの中央に現在選択されている色が表示されます。使用したい色が決まった場合、カラーピッカーの中央をタップすることで色が決定され[オプション]メニューに移動します。
    図 4.13 カラーパレットの例

    図 4.14 カラー設定の例

投影方法
AR重畳コンテンツの投影方法を選択することができます。 対象が3Dモデルの場合、投影方法は3Dのみ選択できます。
図 4.15 投影方法の選択例

オプション
詳細な情報を設定することができます。選択したコンテンツにより、表示される内容が異なります。
表 4.2 AR重畳表示編集オプション

コンテンツ

スタイル

配置

その他

テキスト

  • 文字
  • 折り返し
  • 塗りつぶし
  • 投影方法
  • 移動(認識方法がARマーカー、バーコードおよびBeaconの場合)
  • 位置(認識方式が位置情報の場合)
  • 回転
  • スケール
  • タップアクション
  • AR重畳表示定義情報

手書き

基本図形

なし

ファイル

なし

3Dモデル なし
スタイル
文字の色や折り返し情報などを設定します。
図 4.16 スタイルの例

文字
文字のカラーとフォントサイズを変更できます。カラーを選択した場合に表示されるカラー設定画面にて表示されるRGBスライダーやカラーピッカーをタップすることにより色や透明度を変更することができます。カラーピッカーの中央に現在選択されている色が表示されます。使用したい色が決まった場合、カラーピッカーの中央をタップしてください。フォントサイズは10~750pixelの範囲で入力できます。
折り返し
文字の折り返しの有無を設定できます。折り返しをONにした場合、折り返しの高さと幅をpixelで入力してください。折り返しの幅、高さともに10~1024pixelの範囲で選択できます。折り返しを使用しない場合、文字の上下に余白が表示されます(フォントサイズ : 余白を含んだ高さ ≒ 3 : 4)。
図 4.17 文字色:#FFFFFF、背景色:#000000、折り返し:無の場合のテキスト描画例

図 4.18 文字色:#FFFFFF、背景色:#000000、折り返し:有の場合のテキスト描画例

塗りつぶし
コンテンツがテキストの場合は背景の塗りつぶし色を、手書きの場合はペンの色を変更することができます。カラーを選択した場合に表示されるカラー設定画面にて表示されるRGBスライダーやカラーピッカーをタップすることにより色や透明度を変更することができます。カラーピッカーの中央に現在選択されている色が表示されます。使用したい色が決まった場合、カラーピッカーの中央をタップしてください。
配置
配置情報を設定することができます。
図 4.19 配置の設定例

投影方法
AR重畳表示コンテンツの投影方法を2Dか3Dかに切り替えることができます。
編集対象で[ARマーカー][バーコード]を選択した場合
  • 移動
    認識対象の長辺を基準として、AR重畳表示コンテンツを表示させたい座標を-32~32の間の数値を入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
    数値の単位は長辺(ARマーカーの場合は本体)のサイズです。

    ARマーカーのサイズが5cmの場合、座標に4を指定した際はマーカーの原点を中心に20cm離れた場所に存在するように表示されます。

  • 回転
    AR重畳表示コンテンツの回転角度を-360~360の間の数値で入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
  • スケール
    AR重畳表示コンテンツの倍率を0.1~32の間の数値で入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
編集対象で[位置情報]を選択した場合
  • 位置
    AR重畳表示コンテンツを表示させたい緯度・経度・高度を入力してください。
    緯度:北緯を正(プラス)とし、南緯を負(マイナス)とします。小数は第5位まで有効です。第6位以降を入力した場合は第6位を四捨五入します。単位は[度]です。
    経度:東経を正(プラス)とし、西経を負(マイナス)とします。小数は第5位まで有効です。第6位以降を入力した場合は第6位を四捨五入します。単位は[度]です。
    高度:z軸方向の値を表します。整数値を入力してください。単位は[m]です。
  • 回転
    方位および水平方向を基準とした回転角度を入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
  • スケール
    AR重畳表示コンテンツの倍率を0.1~150000の間の数値で入力してください。最高位と最低位の桁が8桁以上離れた値を入力すると、丸め誤差が発生する場合があります。
編集対象で[Beacon]を選択した場合
  • 座標位置
    スマートデバイスの画面比率を基準として、AR重畳表示コンテンツを表示させたい座標を-32~32の間の数値を入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
    数値の単位は画面比率のサイズで、基準となる座標は画面の中心です。
  • 回転
    AR重畳表示コンテンツの回転角度を-360~360の間の数値で入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
  • スケール
    AR重畳表示コンテンツの倍率を0.1~32の間の数値で入力してください。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
その他
その他の情報を設定します。
図 4.20 その他の設定例

タップアクション
タップアクションの種類を[URL]、もしくは[スクリプト]から選択してください。設定した場合、対象のAR重畳表示コンテンツがタップされた際に、設定されたURLもしくはJavaScriptが実行されます。
タップアクションにスクリプトを設定した場合、AR重畳表示アプリケーション実行時にコンテンツがタップされると設定されたJavaScriptが実行されます。また、クライアントオーサリング実行時にコンテンツがタップされた場合は、JavaScriptを実行するWebレイヤが存在しないため、設定されたJavaScriptを文字列としてダイアログで表示します。
但し、スクリプトが0文字の場合はダイアログが表示されません。
URL
タップアクションでURLを選択した場合入力が可能です。タップした際に呼び出すファイルのURLを入力、もしくは[参照]ボタンを押してスマートデバイスに格納されているローカルファイルを選択してください。
スクリプト
タップアクションでスクリプトを選択した場合入力が可能です。開発したAR重畳表示アプリケーションのJavaScriptのメソッド・引数を256文字以内で入力してください。
AR重畳表示定義ID
AR重畳表示定義のID情報を確認できます。
AR重畳表示定義名
サーバオーサリングおよびクライアントオーサリングで設定したAR重畳表示定義名が確認できます。

ポイント

  • 編集モード・変更加画面では削除アイコンをタップすることで既存のAR重畳表示コンテンツを削除することが可能です。
    • AR重畳表示コンテンツを選択している場合、選択中のAR重畳表示コンテンツのみを削除します。
    • ARマーカーを選択している場合、選択中のARマーカーに紐づくすべてのAR重畳表示コンテンツを削除します。
    • 位置情報を選択している場合、位置情報に紐づくすべてのAR重畳表示コンテンツを削除します。
    • バーコードを選択している場合、選択中のバーコードに紐づくすべてのAR重畳表示コンテンツを削除します。
    • Beaconを選択している場合、選択しているUUIDに紐づくすべてのAR重畳表示コンテンツを削除します。
    • 何も選択していない場合、編集対象に紐付く全てのAR重畳表示コンテンツを削除します。
  • 編集モード・変更画面では新規追加アイコンをタップすることで、編集モード・新規追加画面に移行します。