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Interstage List Creator V10.4.0 帳票Webサービス機能編
FUJITSU Software

3.2 帳票Webサービスモジュールのセットアップ

帳票Webサービスを使用する前に、帳票Webサービスモジュールのセットアップを完了しておく必要があります。セットアップの前に、帳票Webサービスモジュールのインストールを完了させておいてください。

コンポーネントの実行アカウントの設定

帳票Webサービスを実行して帳票出力するときの、実行ユーザのアカウントを設定します。帳票出力は、この実行ユーザアカウントの権限で実行されます。

コンポーネントの実行アカウントの設定手順は、以下のとおりです。

  1. 帳票Webサービスが動作するサーバを再起動し、管理者権限を持つアカウントでログオンしてください。

  2. Windows Server 2003、Windows Server 2008の場合は[スタート]-[すべてのプログラム]-[管理ツール]-[コンポーネントサービス]を選択します。

    Windows Server 2012の場合は、[管理ツール]-[コンポーネントサービス]または[すべてのアプリ]-[コンポーネントサービス]を選択します。

  3. [コンポーネントサービス]の左の画面で、[コンポーネントサービス]>[コンピュータ]>[マイコンピュータ]>[COM+アプリケーション]と展開し、【Windows版】の場合は「LCWebService(WS-I Basic Profile)」を、【Windows(x64)版】の場合は「LCWebService(WS-I Basic Profile)(x64)」を右ボタンクリックして、[プロパティ]を選択します。

    以下に、【Windows版】での設定画面を示します。

  4. プロパティのダイアログボックスで[ID]タブを選択します。[このユーザー]のラジオボタンを選択し、帳票Webサービスを実行する実行ユーザのアカウントを設定して、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [コンポーネント サービス]画面を閉じます。

  6. 帳票Webサービスが動作するサーバを再起動してください。

    ポイント

    帳票出力は、ここで指定したユーザアカウントで実行されます。このため、ここで指定するユーザアカウントには、以下が必要です。

    • List Creatorコマンド(prprintコマンド)の実行権があること。

    • List Creatorコマンド(prprintコマンド)へのPATHが、このユーザアカウントで設定されていること。

    • 帳票出力時に使用する帳票定義情報、メディアデータの読み取り権限、およびこれらファイルが格納されたフォルダの読み取り権限があること。

    • 印刷する場合は、出力属性として指定する出力先プリンタ名が、このユーザアカウントで定義されていること。

    • PDFファイル、OWFファイル、Excelファイル、またはTIFFファイルに帳票出力する場合は、出力先フォルダの書き込み権限と読み取り権限があること。

    • イベントログへの書き込み権があること。

帳票Webサービスのサーバ動作設定

入力データをメモリ渡しするメソッドを使用して帳票出力する場合、入力データの量が2Mバイトを超える場合は、以下のファイルの設定を適切な値に変更してください。

注意

必ずWeb.configファイルのバックアップを取ってから変更してください。

ファイル名

帳票Webサービスインストールフォルダ\inetpub\LCWebSvcEx\Web.config

設定箇所

<system.web>の直後の行に、以下の定義を挿入します。

<httpRuntime maxRequestLength="NNNNN" />

NNNNNには、以下の計算式で算出された値の整数値を設定します。

(入力データの最大量(MB) * 4096 / 3) + 1024
設定例

メモリ渡しする入力データの量の最大値が20MBの場合

<httpRuntime maxRequestLength="28330" />

(20(MB)*4096/3)+1024=28330.666...の整数部を使用するため、「28330」となります。


IIS 7、7.5、または8.0を使用している場合は、上記の設定に加えて、<configuration>の直後の行に以下の定義を挿入します。

<system.webServer>
   <security>
      <requestFiltering>
         <requestLimits maxAllowedContentLength="MMMMM" />
      </requestFiltering>
   </security>
</system.webServer>

MMMMMには、以下の計算式で算出された値の整数値を設定します。

(入力データの最大量(MB) * 1024 * 4096 / 3) + 1024 * 1024
設定例

メモリ渡しする入力データの量の最大値が20MBの場合

<system.webServer>
   <security>
      <requestFiltering>
         <requestLimits maxAllowedContentLength="29010602" />
      </requestFiltering>
   </security>
</system.webServer>

(20(MB)*1024*4096/3)+1024*1024=29010602.6...の整数部を使用するため、「29010602」となります。