オーバレイに関する留意点を以下に説明します。
List Creator デザイナ V8.0.0以前で作成した帳票、および固定間隔グリッドで作成した帳票をExcelファイルに出力した場合、オーバレイで定義した項目(オーバレイ文字やオーバレイ図形など)の定義位置でセルが自動設定されません。そのため、オーバレイの項目が意図した位置に出力されない場合があります。帳票様式情報で定義した位置に出力したい場合は、「任意間隔グリッド」および「グリッド強制」を指定して、項目をグリッド位置に揃えてください。
任意間隔グリッド、およびグリッド強制については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
List Creatorによるセルの自動設定については、以下を参照してください。
⇒ “A.1 セルの自動設定”
明細の出力方法で「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」を指定した場合、オーバレイは出力されません。
オーバレイ文字とオーバレイ文字以外の文字項目(数字項目、テキスト項目、固定リテラル項目など)が同じセルに出力された場合、オーバレイ文字だけが出力され、オーバレイ文字以外の文字項目が上書きされたことを示すメッセージが通知されます。
メッセージの詳細については、オンラインマニュアル“メッセージ集”を参照してください。
オーバレイのイメージと文字項目(帳票様式定義で定義した項目やオーバレイ文字)が重なっている場合、文字項目はオーバレイイメージの下になり、隠れてしまいます。オーバレイイメージを移動すると、文字項目が出力されていることを確認できます。
オーバレイのイメージと、組込みメディア項目が重なっている場合、オーバレイのイメージが、前面に表示されます。そのため、プリンタ出力やPDFファイル保存した結果と異なる場合があります。
以下に、オーバレイのイメージと組込みメディア項目が重なって定義されている場合の出力結果を示します。
<帳票設計時>
組込みメディア項目がオーバレイのイメージよりも前面に定義されている
<Excelファイル出力結果>
オーバレイのイメージが前面に出力される
オーバレイ罫線とパーティション罫線が同一セルとなった場合、オーバレイ罫線が出力されます。なお、セルの境界で、異なる線種や異なる色の罫線となった場合の扱いについては、以下を参照してください。
⇒ “4.2.6 罫線に関する留意事項”
オーバレイの枠の網がけと、パーティション枠の網がけを重ねて定義した場合、重なっている部分のセルにはオーバレイの枠の網がけが出力されます。また、オーバレイの枠の網がけと、文字項目の条件指定により出力された背景色、または網がけが重なった場合も、重なっている部分のセルにはオーバレイの枠の網がけが出力されます。ただし、網がけの種類が異なる場合(種類が100%と100%以外)は、重なっている部分のセルには両方の網がけが出力されます。網がけの重なりの表示結果については、以下を参照してください。
⇒ “4.2.7 網がけに関する留意事項”
以下に、オーバレイの網がけとオーバレイ以外の項目が重なって定義されている場合の出力結果を示します。
<帳票設計時>
固定リテラル項目およびパーティション枠で網がけ(黒色:50.0%)が指定されている
上記項目に、オーバレイの網がけ(青色:25.0%)が重なって定義されている
<Excelファイル出力結果>
固定リテラル項目で定義した文字は、出力される。
パーティション枠で定義した網がけは、オーバレイの網がけで上書きされる。