出力するExcelファイルに関する留意点を以下に説明します。
指定されたフォルダが存在しない場合、フォルダが自動生成されます。フォルダには、親フォルダと同じアクセス権が設定されます。アクセス権がない場合は、エラーになり、フォルダは作成されません。
出力するExcelファイルには、帳票を出力したユーザのアクセス権が設定されます。
同一名ファイルがすでに存在する場合は、アクセス権があれば新しいファイルに置き換えられます。アクセス権がない場合は、エラーになります。
同一名ファイルがすでに存在するときにExcelファイル出力に失敗した場合は、もとのExcelファイルも削除されます。
Microsoft Excelの仕様のため、0時(00:00:00)にExcelファイルの出力を行った場合、Excelファイルのプロパティの作成日付には、時刻が表示されません。
Excelファイル出力時に作業ファイルを作成します。作業ファイルが2GB(Windows版、およびSolaris版)、または4GB(Linux for Itanium版、およびLinux for Intel64版)を超える場合や、以下のフォルダのディスク空き容量が不足している場合とアクセス権がない場合は、正しくExcelファイルが出力されません。
帳票出力サーバがWindowsの場合
List Creatorの環境設定で指定した作業用ディレクトリ
帳票出力サーバがSolarisの場合
/var/tmp
帳票出力サーバがLinux for Itanium、およびLinux for Intel64の場合
/tmp
「出力時に項目の領域内にデータが収まらない場合の対処」の指定は無効となります。また、List Creatorの環境設定画面で指定したデータ領域長を超える場合のメッセージ通知の指定も無効となります。
Excelファイル出力時、明細の出力方法に「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」を指定した場合の動作については、以下を参照してください。
⇒ “3.4.2 「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」場合の動作”
List Creator デザイナ V8.0.0以前で設計した帳票をそのままExcelファイルに出力する場合、明細データが印刷範囲の縦幅を超えるとシートを変えて出力されます。ただし、以下のいずれかの指定を行うと、明細データが印刷範囲の縦幅を超えてもシートを変えずに出力することができます。
帳票出力時、明細の出力方法で「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」を指定する。
List Creator デザイナ V9.0.0以降で、帳票業務情報のプロパティ画面の「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」チェックボックスをチェックする。
テキスト項目、矩形テキスト項目、OCR-B項目に指定した入力データの文字数、および固定リテラル項目、矩形固定リテラル項目に指定した文字列の文字数が256以上の場合、Microsoft Excelの仕様のため、“#######”で表示されます。データを正しく表示させる場合、Excel文書情報ファイル、またはExcel環境設定ファイルで、文字列の書式指定(XLSX-STRSTYLE)を行ってください。文字列の書式指定(XLSX-STRSTYLE)の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “2.3.2 Excel文書情報ファイルのセクションおよびキーワード説明”