ここでは、シート名に関する注意事項を説明します。
シート名は31文字以内で指定します。サロゲートペア1文字は2文字として扱います。
シート名の指定がない場合、シート名は「Sheet1」、「Sheet2」、「Sheet3」、…となります。
Microsoft Excelの仕様により、以下の文字はシート名に指定できません。全角・半角とも利用できません。
指定した場合、該当する文字は、「半角空白」に置き換えられます。
「:」、「\」、「/」、「?」、「*」、「[」、「]」
Micorsoft Excelの仕様により、シート名の前後に「'(シングルクォーテーション)」は指定できません。全角・半角とも利用できません。指定した場合、「半角空白」に置き換えられます。
なお、文字列の間の「'」は指定できます。
シート名を指定する際、それ以前に指定したシート名と同じシート名を指定した場合、2つ目以降のシート名の後ろに「(2)」、「(3)」、…が付加されます。なお、同じシート名とは、全角・半角、アルファベットの大文字・小文字、および全角カナ・半角カナのすべての文字が一致したシート名を指します。
注意
シート名の文字列を、全角、アルファベットの大文字、および全角カナに揃えたときに、一致する文字列となった場合は、「(2)」、「(3)」、…を付加する対象とはなりません。
シート名が32文字以上となる場合、31文字で収まるように文字が切り詰められます。この場合、31文字以内のシート名文字列が、以前に指定したシート名と同じになった場合、「(2)」、「(3)」、…が付加されます。
帳票出力時に「出力するExcelファイルのシート名にする入力データの項目名指定」で指定する場合、以下のようになります。
指定した項目を各シートで最初に出力したときの入力データ値が、シート名になります。
また、指定した項目が非出力項目の場合、非出力項目に指定した最初の入力データ値が、シート名になります。
帳票設計時に定義する、集団項目、およびデータ定義画面の[環境定義]タブで、集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を選択した場合の集団項目の構成項目は、項目データ名として指定できません。
指定した項目が帳票に存在しない場合や、入力データ値を指定しない(空文字、または半角空白)の場合は、シート名は設定されません。「Sheetn」(n:該当するシートのシート番号)となります。
以下のようなシート名を指定した場合、指定は無効となり、シート名は設定されません。「Sheetn」(n:該当するシートのシート番号)となります。この場合、シート名の指定が無効となったことを示すメッセージが通知されます。
「Sheet」で始まるシート名を指定した場合
シート名の文字列を全角、アルファベットの大文字、および全角カナに揃えた時に、すでに同じシート名が指定されている場合
指定したシート名が無効となる場合の設定例を示します。
帳票名をシート名とする場合
帳票出力インタフェースのprprintコマンドで、以下の形式のコマンドオプションを指定します。
-gxlsxsheetname FORM
※:帳票名をシート名とする場合にマルチフォーム出力を行うと、帳票が切り替わる際に、シート名も切り替わります。
ただし、「Sheet」で始まるシート名のため、指定は無効となります。
※:帳票名をシート名とする場合にマルチフォーム出力を行うと、帳票が切り替わる際に、シート名も切り替わります。
ただし、上記の文字列は全角カナに揃えた場合に、同一のシート名となるため、後に指定したシート名は無効となります。
ポイント
通知されるメッセージの詳細については、オンラインマニュアル“メッセージ集”を参照してください。
組合せフォーム出力時、帳票出力インタフェースのprprintコマンドで指定するシート名設定のオプションにより、設定されるシート名は以下のようになります。
シート名設定に関するオプション(-gxlsxsheetname、および-gxlsxsheetnameitem)を指定しない場合
組合せフォーム出力で使用する複数の帳票様式定義にシート名の指定(帳票業務情報のプロパティ画面の[ファイル(Excel)]タブで指定したシート名)がある場合、入力データに出現する最初の帳票様式定義に指定されているシート名が有効となります。
-gxlsxsheetnameオプションを指定している場合
FORMを指定している場合、組合せフォーム名がシート名となります。
FIXEDを指定している場合、FIXEDで指定した固定文字列がシート名となります。
-gxlsxsheetnameitemオプションを指定している場合
当オプションで指定した項目に出力される最初のデータ値がシート名となります。
ただし、その他のシート名指定と同時に指定した場合、当オプションで指定した項目のデータ値が有効にならない場合があります。
-gxlsxsheetnameオプションと同時に指定した場合、入力データの最初に出現する帳票様式定義に指定した項目が存在する場合は、組合せフォーム名と指定したデータ値がハイフン(-)で連結されたシート名となります。指定した項目が入力データの最初に出現する帳票様式定義に存在しない場合は、当オプションで指定したデータ値は無効となります。
帳票業務情報のシート名が有効となる場合、指定した項目が該当の帳票様式定義に存在する場合は、データ値がハイフン(-)で連結されたシート名となります。指定した項目が該当の帳票様式定義に存在しない場合は、当オプションで指定したデータ値は無効となります。
シート名にUnicodeのIVS文字を利用できます。ただし、IVS対応環境であっても、出力したExcelファイルを表示する場合、シート名に指定したIVS文字の異体字セレクタは無効となり、基底文字で表示されます。
注意
異体字セレクタが無効となったことにより、見た目に同じシート名が複数存在する場合が考えられます。見た目は同じシート名ですが、Microsoft Excelでは別のシート名として管理されます。
UnicodeのIVS文字を利用する場合、シート名の文字数は以下のように扱うため、指定する際には注意が必要です。
「基底文字(2バイト)+異体字セレクタ(4バイト)」で構成されている文字の場合、1文字は3文字分
「サロゲートペア(4バイト)+異体字セレクタ(4バイト)」で構成されている文字の場合、1文字は4文字分
UnicodeのIVS文字を利用する場合の注意事項については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”のUnicode IVSの対応についての記載を参照してください。