帳票をPDFファイル保存する場合、次の点に留意して、帳票業務情報を設定してください。
タイトル(帳票の出力時にタイトルを省略した場合は帳票名)、サブタイトル、作成者は、日本語(JIS非漢字/第一水準漢字/第二水準漢字)または英数字で指定してください。その他の文字を指定した場合、PDFファイルの文書情報(一般)で正しく表示されないことがあります。
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合、帳票のプロパティで指定する格納先ファイル名の区切り文字には「円マーク(\)」を入力してください。保管フォルダパス名中の「円マーク(\)」は、UNIX系OS上では「スラッシュ(/)」で解釈されます。なお、格納先ファイル名を帳票の出力時に指定する場合は、「スラッシュ(/)」で指定してください。
指定されたフォルダが存在しない場合、フォルダが自動生成されます。フォルダには、親フォルダと同じアクセス権が設定されます。アクセス権がない場合は、エラーになります。
PDFファイルには、帳票を出力したユーザのアクセス権が設定されます。
同一名ファイルがすでに存在する場合は、アクセス権があれば新しいファイルに置き換えられます。アクセス権がない場合は、エラーになります。
同一名ファイルがすでに存在するときにPDFファイル保存に失敗した場合は、元のPDFファイルも削除されることがあります。
PDFファイルを開くときのパスワードは、半角の英数字または記号(ASCIIコードの文字範囲)で指定してください。その他の文字を指定した場合、PDFファイルを表示できない場合があります。
PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワードは、半角の英数字または記号(ASCIIコードの文字範囲)で指定してください。その他の文字を指定した場合、PDFファイルを表示できない場合があります。
PDFファイルを開くときのパスワードとセキュリティオプションを変更するときのパスワードに同じパスワードを指定した場合、すべてのセキュリティが解除されます(PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワードの指定が無効になります)。
利用者定義文字を出力する場合は、以下を参照してください。
⇒ “2.1.9 外字を使用したPDFの出力方法”
利用者定義文字やJEF拡張文字を使用する場合は、文字をPDFファイルに埋め込んでください。PDFファイルに埋め込まない場合、PDFファイルを表示するシステムの環境によっては、見え方が異なったり、正しく表示されなかったりすることがあります。
縦書きフォント(@付きフォント)をPDFファイルに埋め込まない場合、一部出力される向きや位置が異なる文字があります。
テキスト項目、固定リテラル項目などの項目に、太字や斜体などの文字修飾を指定した場合、印刷時と比較して若干字形が異なる場合があります。
PDFフォント登録機能で登録されたフォントによっては、下線や文字の描画位置が印刷時と比較して若干ずれる場合があります。
PDFファイル生成時に作業ファイルを作成します。以下のディレクトリのディスク容量とアクセス権がない場合、正しくPDF生成されません。
帳票出力サーバがWindowsの場合
(List Creatorインストールディレクトリ)\Temp配下
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合
/var/tmp配下
PDFメール配信時に作業ファイルを作成します。以下のディレクトリのディスク容量とアクセス権がない場合、正しくPDFが生成されません。
帳票出力サーバがWindowsの場合
(List Creatorインストールディレクトリ)\mailqueue配下
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合
/var/opt/FJSVedoc/mailqueue配下
正常時は、一時ファイルは自動削除されますが、エラー発生時には作業ファイルが残ります。
リトライ可能なエラーの場合は30秒おきに再送信をMLF_SMTPRetryCntで指定した回数行い、エラー要因が解除された時点で作業ファイルは削除されます。
メールの宛先が誤っている場合は、作業ファイルが残るため、削除する必要があります。
MLF_SMTPRetryCntの設定方法は、以下を参照してください。
⇒ “2.2.11 PDFメール環境設定ファイルの説明”