以下に、PDF操作コマンドを使用した際に標準エラー出力に表示されるエラーメッセージを示します。
PDF操作コマンド共通エラーメッセージ
表2.8は、全てのPDF操作コマンド共通に出力されるエラーメッセージです。
メッセージ本文 | 意味 | 原因と対処方法 |
---|---|---|
data error. for details see system log. | 入力ファイルに誤りがあります。 | 入力ファイルとして指定した、PDFファイルまたは、PDF文書情報ファイルに誤りがあります。 |
not enough memory. for details see system log. | メモリ資源の確保に失敗しました。 | メモリ資源が枯渇したと考えられます。 |
file access error. for details see system log. | 入出力ファイルの操作に失敗しました。 | 入出力ファイルとして指定した、PDFファイルへアクセスすることができません。以下の原因が考えられます。
エラーの詳細についてはイベントログまたはシステムログに出力されている場合があります。 |
argument error. for details see system log. | プログラムの内部異常が発生しました。 | 当メッセージとイベントログまたはシステムログに出力されているメッセージ、操作内容を記録し当社技術員まで連絡してください。 |
disk full error. for details see system log. | ファイル出力時、ディスクに空き容量がありません。 | ディスクの空き容量が不足してファイルが出力できません。
十分なディスク容量を確保してください。 |
invalid password. | 指定した入力PDFファイルのパスワードが正しくありません。 | 指定したパスワードに誤りがあることが考えられます。 |
memory allocation error. | メモリ資源の確保に失敗しました。 | メモリ資源が枯渇したと考えられます。 |
operation is not permitted. specify security password. | セキュリティにより操作が許可されないパスワードです。 | “セキュリティオプション変更パスワード”ではなく、“PDFファイルを開くパスワード”が指定されている可能性が考えられます。 |
file open error :%1 :%2 | ファイルのオープンに失敗しました。 | 入出力ファイルとして指定した、PDF文書情報ファイルのオープンに失敗したことが考えられます。
以下の対処を行ってください。
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file read error :%1 :%2 | ファイルの読み込みに失敗しました。 | 入力ファイルとして指定した、PDF文書情報ファイルの読み込みに失敗したことが考えられます。
PDF文書情報ファイルがネットワーク共有されている場合、アクセスが可能か確認してください。 |
file write error :%1 :%2 | ファイルの書き込みに失敗しました。 | 出力ファイルとして指定した、PDF文書情報ファイルの書き込みに失敗したことが考えられます。
以下の対処を行ってください。
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file close error :%1 :%2 | ファイルのクローズに失敗しました。 | 入出力ファイルとして指定した、PDF文書情報ファイルの書き込みに失敗したことが考えられます。
以下の対処を行ってください。
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operation was successful, but backup file removal failed. | PDF操作処理は正常に終了しましたが、バックアップファイルの削除に失敗しました。 | PDF操作処理を正常に終了したのち、“出力先ファイル”+“.bak”というバックアップファイルが、別のプロセスまたは他のユーザーが同名のファイルを排他使用中であったり、アクセス権が変更されていないか確認してください。 |
backup file creation error. (already exists) | バックアップファイルが既に存在しているため、バックアップファイルの作成に失敗しました。 | “出力先ファイル”+“.bak”というバックアップファイルが既に存在していることが考えられます。 |
backup file creation error. (Permission denied) | 別のプロセスまたは他のユーザーが同名のファイルを出力しているため、バックアップファイルの作成に失敗しました。 | バックアップファイルの作成に失敗したことが考えられます。
以下の対処を行ってください。
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backup file creation error. (No such file or directory) | “出力先ファイル”+“.bak”というバックアップファイルの作成に失敗しました。 | “出力先ファイル”+“.bak”というバックアップファイルの作成に失敗したことが考えられます。
以下の対処を行ってください。
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invalid PDF info file ([PM-PDF]) | PDF文書情報ファイルの宣言が正しくありません。 | 指定されたPDF文書情報ファイル内に宣言“[PM-PDF]”が記述されていないことが考えられます。 |
invalid PDF info file (%1) | PDF文書情報ファイルの記述に誤りがあります。 (%1には該当のキーワード名が表示されます。) | 指定されたPDF文書情報ファイル記述に誤りがあることが考えられます。
PDF操作コマンドで使用可能なPDF文書情報ファイルを確認してください。 |
PDF操作コマンド(pmfmerge)エラーメッセージ
表2.9にpmfmergeコマンドを使用した時に出力される固有のエラーメッセージを示します。
表2.8のPDF操作コマンド共通エラーメッセージと併せて確認してください。
メッセージ本文 | 意味 | 原因と対処方法 |
---|---|---|
invalid file name :%1 :%2 | PDFファイル結合時に指定したファイルに誤りがあります。 | 指定されたファイルもしくはディレクトリが参照できませんでした。以下の原因が考えられます。
以下の対処を行ってください。
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PDF操作コマンド(pmfsplit)エラーメッセージ
表2.10にpmfsplitコマンドを使用した時に出力される固有のエラーメッセージを示します。
表2.8のPDF操作コマンド共通エラーメッセージと併せて確認してください。
メッセージ本文 | 意味 | 原因と対処方法 |
---|---|---|
page number %1 is not exist. | 入力PDFファイルには存在しないページが指定されました。 | 入力PDFファイルの総ページ数を超えた数値を指定した場合に表示されます。 |
invalid extraction page. | 抽出ページ範囲に重複したページが指定されました。 | -gまたは-r指定時、重複するページを指定したことが考えられます。抽出ページ範囲が重複しないようpmfsplitコマンドのパラメタを見直してください。 |
PDF操作コマンド(pmsecinf)エラーメッセージ
表2.11にpmsecinfコマンドを使用した時に出力される固有のエラーメッセージを示します。
表2.8のPDF操作コマンド共通エラーメッセージと併せて確認してください。
メッセージ本文 | 意味 | 原因と対処方法 |
---|---|---|
PDF file without security cannot be made. | セキュリティが設定されないPDFを出力しようとしました。 | 暗号化処理が施されないPDFファイルを出力する指定となっています。 |
It is necessary to specify the keyword PDF-KEY128. | セキュリティオプション設定で必要なキーワードが指定されていません。 | PDF文書情報ファイル内にセキュリティオプション設定で必要なキーワード“PDF-KEY128”が記述されていないことが考えられます。 |
PDF操作コマンド(pmexteff)エラーメッセージ
表2.12にpmexteffコマンドを使用した時に出力される固有のエラーメッセージを示します。
表2.8のPDF操作コマンド共通エラーメッセージと併せて確認してください。
メッセージ本文 | 意味 | 原因と対処方法 |
---|---|---|
directory creation error. | ディレクトリの作成に失敗しました。 | 指定されたディレクトリ名とファイル名を合わせた絶対パスが長すぎることが考えられます。 |
output file removal failed. | 異常が発生した抽出ファイルの削除に失敗しました。 | 抽出した添付ファイルを別のプロセス、または、他のユーザが参照していることが考えられます。 |
update date of attached file is abnormal. | 抽出する添付ファイルの更新日時に異常があります。 | 更新日時が、1970年1月1日の0時以前、または、世界協定時刻(UTC)の2038年1月19日03時14分07秒以降であることが考えられます。 |
file #%1 has no available name, saved as "%2" | 抽出する添付ファイル(%1)が、利用できないファイル名のため、%2に変名します。 | 抽出する添付ファイルが、利用できないファイル名だったため、出力ファイル名が変更します。 |