[MF-PDF]
[MF-PDF]
PDF変換機能用PDF文書情報ファイルの宣言です。
この宣言以降のキーワードとその定義が有効になります。したがって、PDF変換時に使用するいずれのキーワードよりも先に宣言してください。
省略できません。
このキーワードを複数回使用した場合は、最初の宣言以外は無効となります。
PDF-AES
PDF-AES=ON | OFF
PDFをAES暗号で暗号化します。
AES暗号で暗号化します。
RC4暗号で暗号化します。
ただし、PDF 文書情報ファイル、または帳票出力時のコマンドのオプションでPDF-KEY128=ONを設定していない場合、このキーワードは無効になります。
例) PDF-AES=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
Adobe Acrobat 6.0以前およびAdobe Reader 6.0以前では機能しません。
Adobe Acrobat 7.0以降またはAdobe Reader 7.0以降をお使いください。
PDF-ENCCHANGE
PDF-ENCCHANGE=ON | OFF
PDFファイル中で使用する欧文のフォントのエンベッドを行わなくても、出力したPDFファイルが英語版のAdobe Readerで閲覧可能になります。
PDFファイル中で使用する欧文のフォントのエンベッドを行っていない場合、出力したPDFファイルを英語版のAdobe Readerで閲覧する際に、日本語フォントのインストールを促すメッセージが出力されます。日本語フォントのインストールを行わない場合、PDFファイルを閲覧する事はできません。
例) PDF-ENCCHANGE=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
環境に依存せずに全ての文字表示を保証したい場合は、PDFファイルにフォントをエンベッドする設定でPDF生成を行ってください。
本キーワードは、以下のいずれかの場合に有効となります。
PDFファイルで使用する欧文のフォントをPDFフォント登録した際に、エンベッド情報に「選択」を指定している、かつ、以下のいずれかの指定を行っている。
・ PDF文書情報ファイルのキーワードで、「PDF-EMBED=NONE」または「PDF-EMBED=USER」を指定。 ・ List Creator デザイナの「帳票業務情報のプロパティ」の「文書情報設定画面」で、フォントのエンベッドの設定に 「文字の埋め込み:埋め込まない」を指定。
PDFファイルで使用する欧文のフォントをPDFフォント登録した際に、エンベッド情報に「不可」を指定している。
PDFフォント登録したフォントが欧文のフォントかどうかは、PDFフォントの登録状態を表示することで確認できます。
PDFフォントの登録状態を表示する方法は、以下を参照してください。
⇒ “2.1.2 帳票設計時のフォントをPDF/TIFF中に使用する”
PDFフォントの登録状態が以下のようになっているフォントが、欧文のフォントとなります。
・ GUIで確認する場合 種別が「欧文」と表示されているフォント ・ コマンドラインで確認する場合 言語が「 」(空白)と表示されているフォント
PDFフォントの登録状態が以下のようになっているフォントに対しては、本キーワードは無効になります。
・ GUIで確認する場合 種別が「和文」、「韓国語」、「中国語(簡体)」、または「中国語(繁体)」と表示されているフォント ・ コマンドラインで確認する場合 言語が「jp」、「kr」、「sc」、または「tc」と表示されるフォント
PDF-JFONTTTE
PDF-JFONTTTE=FUJMIN | FUJGOT | DEFAULT
PDFフォント登録を行ったフォントに対して、使用する利用者定義文字を設定します。
Charset Managerで配布された明朝用の外字ファイルを使用します。
Charset Managerで配布されたゴシック用の外字ファイルを使用します。
PDFフォント登録を行ったフォントに紐付けられたファイルを使用します。
例) PDF-JFONTTTE=FUJMIN
DEFAULT
このキーワードの指定を有効にするには、Charset Managerから事前に利用者定義文字を配布しておく必要があります。
詳細については“2.1.9 外字を使用したPDFの出力方法”、またはCharset Managerオンラインマニュアルを参照してください。
利用者定義文字の表示を行うためには、エンベッド指定が必須となります。
詳細については、“2.2.4 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード説明”の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
このキーワード指定は、すべての和文フォントに対して有効になります。
PDF-JPEGCHECKMODE
PDF-JPEGCHECKMODE=WARNING | ERROR
PDFファイルにJPEG 画像を埋め込む際のJPEG画像にエラーがあった場合の挙動についての設定を行います。
指定されたJPEG 画像ファイルが破損している等、画像ファイルの形式に異常があった場合でも、処理が継続可能な場合はメッセージを出力してPDF出力を行います。
指定された画像ファイルの形式に異常があった場合、エラーメッセージを出力して異常終了します。
例)PDF-JPEGCHECKMODE=WARNING
WARNING設定時
Error:M2P:00000002:Data Error:Invalid image.(JPEG:%1):aico ana jpg.c(異常発生行数)
ERROR設定時
Error:M2P:00000002:Data Error:Invalid image.(JPEG:%1):aico ana jpg.c(異常発生行数)
Error:M2P:00000002:Data Error::aico ana jpg.c(異常発生行)
[※] %1 にはエラー原因のメッセージが入ります。詳細は特記事項を参照してください。
ERROR
WARNING、ERROR以外を指定した場合、エラーとなります。
値にWARNINGを指定した時も、下記メッセージ以外のエラーは処理が継続不可能であるため異常終了となります。
・Unknown Adobe color transform code %2 ・Inconsistent progression sequence for component %2 coefficient %2 ・Corrupt JPEG data: %2 extraneous bytes before marker %2 ・Corrupt JPEG data: premature end of data segment ・Corrupt JPEG data: bad Huffman code ・Warning: unknown JFIF revision number %2 ・Premature end of JPEG file ・Corrupt JPEG data: found marker %2 instead of RST%2 ・Invalid SOS parameters for sequential JPEG ・Application transferred too many scanlines
[※] %2 には関連する数字情報が入ります。
PDF-JPEGMODE
PDF-JPEGMODE=CONVERT | LEAVE | PROGRECNV
JPEGデータの変換方法を設定します
本設定により、JPEGデータが入力された時の圧縮時の品質を設定することが可能です。
PDF文書情報ファイルのPDF-JPEGQUALITYキーワードに従って、入力されたJPEGデータを内部変換してPDFに出力します。
入力されたJPEGデータを内部変換せず、そのままPDFに出力します。
プログレッシブJPEGデータの場合、非プログレッシブ形式に変換を行ないます。
それ以外のJPEGデータは、内部変換せず、そのままPDFに出力します。
例) PDF-JPEGMODE=LEAVE
CONVERT
CONVERT、LEAVE、PROGRECNV以外を指定した場合、エラーとなります。
LEAVEを指定しプログレッシブJPEGデータを使用した場合、Acrobat Reader 4.0では参照できない場合があります。
プログレッシブJPEGデータを使用し、長期保存によるAcrobat/Adobe Readerの互換性が求められる場合、CONVERT またはPROGRECNVを指定して非プログレッシブ形式に変換してください。
PDF-LAYOUT
PDF-LAYOUT=1 | 2 | 4 | 9
PDFファイルのページレイアウトを設定します。
レイアウトは行いません。
1ページ内にそれぞれのページ数が配置されます。
例) PDF-LAYOUT=4
1
1、2、4、9以外を指定した場合、エラーとなります。
List Creator デザイナの「帳票のプロパティ」にて「段組み印刷」を指定している場合、当キーワードの値は有効にはなりません。
PDF-META
PDF-META=ON | OFF
文書情報からメタデータを生成して、PDFファイルに埋め込みます。
PDFファイルにメタデータを埋め込みます。
PDFファイルにメタデータを埋め込みません。
例) PDF-META=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
このキーワードを複数回指定した場合、最後の指定のみ有効となります。
PDF-MMR
PDF-MMR=ON | OFF
2値データをMMRで圧縮します。
2値データをMMRで圧縮します。
標準の圧縮方式となります。
例) PDF-MMR=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
データによって標準の圧縮方式の方が、圧縮率が良くなることがあります。
PDF-NOENCMETA
PDF-NOENCMETA=ON | OFF
PDFファイルに文書情報から生成したメタデータを埋め込むときに、メタデータを暗号化するかどうかを指定します。
メタデータを暗号化しません。
メタデータを暗号化します。
例) PDF-NOENCMETA=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
PDF-AES=ONを設定している、かつ、PDF-META=ONを設定している場合のみ有効となります。
PDF-AES=ONが設定されていない、または、PDF-META=ONが設定されていない場合、このキーワードの指定は無視されます。
PDF-NOOCRB
PDF-NOOCRB=ON | OFF
PDF中で使用されるOCR-Bフォントのエンベッドを行いません。
OCR-Bフォントが埋め込まれます。
例) PDF-NOOCRB=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
クライアント環境にOCR-B書体が存在する場合には、ONを指定してファイルサイズを削減することができます。
ONを指定して、クライアントにOCR-B書体が存在しない場合、フォントが代替されます。また、クライアントにインストールされているOCR-B書体または代替書体によっては、文字が正しく表示されない場合があります。
PDF-NOPRTSCALE
PDF-NOPRTSCALE=ON | OFF
文書の印刷時、ページの拡大/縮小を行うか否かを設定します。
ビューアアプリケーションの、印刷時の「ページの拡大/縮小」をなしに設定します。
ビューアアプリケーションの、印刷時の「ページの拡大/縮小」のデフォルト設定に従います。
例) PDF-NOPRTSCALE=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
印刷時に印刷設定ダイアログにおいて変更が行われた場合は、そちらが優先されます。
ビューアアプリケーションの環境によっては機能しないことがあることにご注意ください。
Adobe Acrobat 6.0以前およびAdobe Reader 6.0以前では機能しません。Adobe Acrobat 7.0以降またはAdobe Reader 7.0以降をお使いください。
本機能は「V9.0.1以前のPDF手元非表示印刷機能」および「PDF自動印刷機能(PDF-AUTOPRINT)」は未サポートです。
PDF-RESOURCEPERPAGE
PDF-RESOURCEPERPAGE=ON | OFF
Resource辞書の作成方法を設定します。
Resource辞書にはPDFファイルで使用される組込みメディアやバーコードの情報が格納されています。PDFファイルの各ページで多くの組込みメディアやバーコードを使用している場合、PDFファイルを表示・印刷するアプリケーションやプリンタによっては表示・印刷に時間がかかる場合があります。Resource辞書をページごとに作成することで、このようなPDFファイルの表示・印刷の性能が向上します。ただし、PDFファイルのサイズが1ページあたり100~200バイト増加します。
PDFファイルのResource辞書をページごとに作成します。
Resource辞書はPDFファイルで1つのみ作成します。
例) PDF-RESOURCEPERPAGE=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
ONを指定した場合、PDFファイルのサイズは増加します。
出力したPDFファイルに組込みメディアやバーコードを多く使用していて、アプリケーションでの表示・印刷に時間がかかる場合のみ、ONを指定してください。
PDF-YENNONADJUST
PDF-YENNONADJUST=ON | OFF
PDFファイル中で使用される文字コード(Unicode)「0x005C」の変換方法を指定します。
「0x005C」を「0x00A5」に変換しません。
「0x005C」を「0x00A5」に変換します。
Unicodeでは円記号(\)は「0x00A5」に割り当てられており、「0x005C」にはバックスラッシュ(\)が割り当てられています。しかし、日本語のOS環境ではバックスラッシュの代わりに円記号が指定されているため、「0x005C」でも円記号を出力したい場合があります。
そこで、List Creatorでは「0x005C」で指定された文字についても「0x00A5」に変換して、「0x005C」「0x00A5」とも円記号が出力されるようにしています。
「0x005C」でバックスラッシュを出力したい場合など、本来の文字コードで出力したい場合にはONを指定します。ONを指定した場合、「0x00A5」への変換を行いません。
例) PDF-YENNONADJUST=ON
OFF
ON、OFF以外を指定した場合、エラーとなります。
使用するフォントによっては「0x005C」「0x00A5」とも円記号が割り当てられている場合があります。その場合、ONを指定してもバックスラッシュは出力されません。