List Creator デザイナで作成した帳票定義を元に、入力データから作成した帳票をPDF変換機能を使って出力したPDFファイルに、URI(閲覧可能なサイト)、閲覧期限/閲覧期間などを設定し、PDFファイルの閲覧を制限できます。
また、動作条件に合致しないときに白紙のページでPDFファイルの内容を隠すことができます。
ポイント
PDF閲覧制限機能は、List Creator デザイナで帳票設計時に閲覧制限を設定した帳票のみ使用できます。
PDF閲覧制限機能はList Creator デザイナの「文書情報設定画面」で設定します。「文書情報設定画面」の詳細については、オンラインマニュアル“帳票設計編”の「文書情報設定画面」についての記載を参照してください。
なお、閲覧可能なサイト(URI)は、PDF文書情報ファイルのキーワードで設定できます。詳細については、以下を参照してください。
⇒ “2.2.3 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード一覧”
また、閲覧期限、閲覧期間は、帳票出力時に指定可能です。詳細については、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。
PDF閲覧制限機能を使用する場合には、PDFファイルのセキュリティオプションおよびセキュリティオプション変更パスワードを設定してください。設定を行わないと、閲覧者がPDF文書の変更を行うことが可能になるため、閲覧者に閲覧制限機能を無効にされる場合があります。
PDFファイルのセキュリティオプションおよびセキュリティオプション変更パスワードの詳細については、以下を参照してください。
オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”
PDF自動印刷機能との併用はできません。PDF閲覧制限機能とPDF自動印刷機能を同時に指定した場合、PDF自動印刷機能は無効となります。
PDF自動印刷機能の詳細については、以下を参照してください。
⇒ “1.1.9 PDF自動印刷機能”
PDF閲覧制限機能はAcrobat のAcrobat JavaScript機能を使用しているため、Acrobat JavaScriptが無効になっている場合、閲覧可能な場合でも閲覧ができない、閲覧制限の設定条件にかかわらず白紙ページが表示される、など、正しく動作しない場合があります。
PDF閲覧制限機能を使用する場合は、必ずAcrobat JavaScriptを有効にしてください。
Acrobat JavaScriptの設定については、以下を参照してください。
⇒ “3.3.10 Acrobat JavaScriptの設定”
URI閲覧制限設定とは、WebブラウザでPDFファイルを表示する場合に、URI(閲覧可能なサイト)を設定し、設定したURI以外からのPDFファイル閲覧を制限する設定です。
また、設定したURI以外からPDFファイルを閲覧しようとしたとき、Acrobat上にダイアログメッセージが表示されます。ダイアログメッセージに表示する文字列は、任意に設定できます。
URI閲覧制限設定は、List Creator デザイナの「文書情報設定画面(閲覧制限)」でおこないます。文書情報設定画面(閲覧制限)の詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”の「文書情報設定画面」についての記載を参照してください。
注意
URIパスにアルファベット以外の文字が含まれる場合、使用するAcrobatの版数によってURI閲覧制限機能が正しく動作しない場合があります。そのため、Webサーバ上のPDFファイルの配置パスは、アルファベット以外の文字が含まれない場所へ格納してください。
URIの指定に使用できる文字は、半角英数字、記号、および半角空白です。なお、半角空白はパーセントエンコーディングを使用して「%20」と指定してください。
URIに、半角空白「%20」以外のパーセントエンコーディング(「%XX」)を指定した場合、使用するAcrobatの版数により正しく動作しない場合があります。
http、およびhttpsスキームが対象となります。
閲覧期限設定とは、設定された期限(閲覧開始日から閲覧終了日まで)に該当しない場合に、PDFファイルの閲覧を制限する設定です。閲覧期限は、年月日および時分秒で設定できます。
閲覧期間設定とは、PDF作成日時から設定した期間を過ぎた場合に、PDFファイルの閲覧を制限する設定です。閲覧期間は日数で設定するため、閲覧制限は、設定した日数×24時間となります。24時間を1日として扱うため、閲覧制限により参照できなくなるのは、日付が変わるタイミングではありません。
また、閲覧期限/閲覧期間による閲覧制限に該当したときに、ダイアログメッセージが表示されます。ダイアログメッセージに表示する文字列は、任意に設定できます。
閲覧期限設定/閲覧期間設定は、List Creator デザイナの「文書情報設定画面(閲覧制限)」でおこないます。文書情報設定画面(閲覧制限)の詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”の「文書情報設定画面」についての記載を参照してください。
注意
Acrobat上に表示する任意のダイアログメッセージは、List Creator デザイナの「文書情報設定画面(閲覧制限)」でのみ設定できます。
ページマスク機能とは、URI閲覧制限、および閲覧期限/閲覧期間で設定した閲覧制限に該当したとき、白紙のページでPDFファイルの内容を隠す機能です。白紙ページの上に任意のメッセージを表示することができるため、PDFファイルの内容が閲覧制限のために隠れていることを知らせることができます。
ページマスク機能は、List Creator デザイナの「文書情報設定画面(動作)」でおこないます。文書情報設定画面(動作)の詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”の「文書情報設定画面」についての記載を参照してください。
注意
「PDF文書情報設定画面(動作)」で「ページをマスクする」を指定し、白紙のページでPDFファイルの内容を隠した状態でも、隠された内容を選択して抽出/コピーすることが可能です。そのため、セキュリティオプション(PDF-SELECT)で「テキストとグラフィックスの選択の許可」を「許可しない」に設定することを推奨します。この指定により、内容の抽出/コピーを防止できるため、よりセキュアなPDFファイルを生成できます。
セキュリティオプションの詳細については、以下を参照してください。
⇒ “2.2.3 帳票出力時に使用するPDF文書情報ファイルのキーワード一覧”