バッチ実行基盤の環境は、バッチサーバ環境の資源で構成されます。
バッチサーバ環境の資源
バッチサーバ環境の資源は、以下の図のように運用ノード、待機ノードに配置されます。
バッチサーバ環境にセットアップが必要な資源を以下に示します。
バッチジョブ定義データベース
名称 | 概要 | 作成場所 |
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バッチジョブ定義格納ディレクトリ | バッチジョブ定義を格納し、管理するディレクトリです。 | 共用ディスク |
バッチ受付サービス
名称 | 概要 | 作成場所 |
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ジョブスプール | ジョブやジョブキューの管理で使用するスプールです。 | 共用ディスク |
ジョブログスプール | ジョブ終了時にジョブログを格納するスプールです。 | 共用ディスク |
ジョブキュー | 投入されたジョブをキュー管理し、ジョブの実行優先順位の制御や、ジョブの流量制御などを行い、ジョブの投入から終了までを管理します。 | 共用ディスク |
バッチ実行サービス
名称 | 概要 | 作成場所 |
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イニシエータ | バッチ受付サービスのジョブキューとバッチワークユニット間を接続して、ジョブの実行管理を行います。 | 運用ノード |
イベントサービス
名称 | 概要 | 作成場所 |
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イベントチャネル | バッチ実行サービスのイニシエータとバッチワークユニット間を接続し、ジョブの実行に関する情報のやり取りに使用する資源です。 | 運用ノード |
ワークユニット
名称 | 概要 | 作成場所 |
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バッチワークユニット | イニシエータから、ジョブの実行依頼を受け付け、バッチジョブ定義に従って、バッチアプリケーションを実行する環境です。 | 運用ノード |
注意
バッチ実行基盤が、運用ノードと待機ノード間で共用して使用する資源 (上図で示す“実行履歴ログ”、“異常時退避用ディレクトリ”も含む) は、共用ディスクに配置します。
バッチジョブが使用するファイル資源(業務データなどが格納されたファイルも含む)については、運用するバッチジョブやバッチアプリケーションの構成と、フェールオーバ後の運用を考慮して、配置場所を決めてください。また、バッチジョブ定義の資源定義で、既存ファイルを使用し、かつ、ファイル内容の同期が必要な場合は、ファイルの作成先に共用ディスクを指定してください。また、バッチジョブで世代ファイルを使用する場合、世代ファイルの配置場所は共用ディスクを指定してください。
参照
バッチサーバ環境にセットアップが必要な資源については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“セットアップ資源”を参照してください。