オーバレイは、履歴管理の設定をすることにより、自動的に管理されます。ただし、Solaris版/Linux版において以下の場合は、lvsvovlコマンドを使用してオーバレイの世代を更新します。
富士通ホスト帳票を扱う場合
オープン帳票を扱う場合で、サーバ動作環境ファイルで自動的に世代管理を行わない設定をしたとき
Windows版の場合
リスト管理サーバの環境設定時に【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスで、以下について指定します。
オーバレイの履歴管理を行う指示
オーバレイの格納場所
新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ指示
富士通ホスト帳票を分散印刷運用(FNA通信)で運用する場合、HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理の単位(「年月日時分」または「年月日」)について選択します。
リスト管理サーバの環境設定については、“セットアップガイド”を参照してください。【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
注意
「新しいオーバレイに、1世代前の帳票項目を引き継ぐ」を設定すると、1世代前のオーバレイに付与されている帳票項目ファイルの設定を引き継ぐことができます。
1世代前のオーバレイに帳票項目ファイルが付与されていない場合は、設定を引き継ぐことができません。
1世代前の帳票項目を引き継がない場合、以下の設定と機能に影響します。
抜き出し検索範囲の設定がなくなるため、抜き出し検索ファイルが作成されず、抜き出し検索を実行できなくなります。
オーバレイ位置の情報がなくなるため、帳票の表示および印刷する際にオーバレイの位置がずれてしまいます。
帳票項目の設定がなくなるため、データ変換や帳票項目に対する検索ができなくなります。
1世代前の帳票項目を引き継ぐ設定をしていない状態で、オーバレイが更新された場合、帳票項目の設定、およびオーバレイ位置の調整を、再度行う必要があります。
Solaris版/Linux版でオープン帳票を扱い、自動的に世代管理を行う場合
以下の手順でリスト管理サーバに設定します。
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。
lvsetenvコマンドを使用して、サーバ動作環境ファイルにオーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)を設定します。
lvsvovlコマンドを使用して、オーバレイ世代管理の初期化をします。
オーバレイ世代管理方法を変更する場合、lvsetognコマンドを実行します。
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを起動します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“セットアップガイド”を参照してください。コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
Solaris版/Linux版で富士通ホスト帳票を扱う場合、またはオープン帳票を扱い、自動的に世代管理を行わない場合
以下の手順でリスト管理サーバに設定します。
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。
lvsetenvコマンドを使用して、サーバ動作環境ファイルに以下の設定を行います。
富士通ホスト帳票の場合
オーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)を設定します。
オープン帳票の場合
オーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)、およびオープン帳票のオーバレイ世代管理の扱い(KEEP-OVL-MODE)を設定します。
lvsvovlコマンドを使用して、オーバレイ世代管理の初期化をします。
初期化により、オーバレイ世代管理用ディレクトリ配下にlvovlmngというディレクトリが作られ、管理情報が作成されます。
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを起動します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“セットアップガイド”を参照してください。コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
参考
運用中にオーバレイを変更した場合は、それまで使用していたオーバレイを1つ前の世代として登録します。また、不要になったオーバレイは削除できます。
オーバレイの世代の削除の詳細については、“17.3 世代の削除”を参照してください。
以下の手順でリスト管理サーバサーバに設定します。
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。
lvsetenvコマンドを使用して、サーバ動作環境ファイルに以下の設定を行います。
富士通ホスト帳票の場合
オーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)を設定します。
オープン帳票の場合
オーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)、およびオープン帳票のオーバレイ世代管理の扱い(KEEP-OVL-MODE)を設定します。
lvsvovlコマンドを使用して、オーバレイ世代管理の初期化をします。
初期化により、オーバレイ世代管理用ディレクトリ配下にlvovlmngというディレクトリが作られ、管理情報が作成されます。
lvsetognコマンドを使用して、オーバレイ世代管理方法を変更します。
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを起動します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“セットアップガイド”を参照してください。コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
参考
運用中にオーバレイを変更した場合は、変更したオーバレイをList Worksサーバのオーバレイ世代管理用ディレクトリに転送後、変更したオーバレイを最新世代として登録します。
また、不要になったオーバレイは削除できます。
オーバレイの世代の削除の詳細については、“17.3 世代の削除”を参照してください。
オーバレイを世代管理した場合の運用例を示します。