List Worksをインストールした後、以下の手順で環境設定をします。
前回インストール時の環境設定ファイルを退避してある場合は、復元します。
以下のライブラリに対して、シンボリックリンクを設定します。
# ln -s /opt/FJSVrdb2b/lib/libsql64drv.so /usr/lib64/libsql64drv.so <RETURN> # ln -s /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin/libLdWrapper64.so /usr/lib/libLdWrapper64.so <RETURN>
シンボリックリンクが設定されたことを確認します。
# ls -l /usr/lib64/libsql64drv.so <RETURN> # ls -l /usr/lib/libLdWrapper64.so <RETURN>
帳票仕分け管理の環境設定ファイルを退避してある場合は、復元します。
帳票仕分け管理を使用し、Linuxアプリケーションをスーパーユーザ以外の利用者が実行する場合、帳票仕分け管理のログファイルの、出力先ディレクトリのアクセス権を、以下のように変更してください。
# cd /opt/FJSVpast <RETURN> # chmod 777 log <RETURN>
List Worksで実行履歴を正しく出力するためには、/etc/hostsファイル内でホスト名とIPアドレスが正しく対応付けられている必要があります。
/etc/hostsファイル内でホスト名が“127.0.0.1”に割り当てられている場合は、/etc/hostsファイルをviエディタなどのテキストエディタで編集し、ホスト名を業務LANとして使用するIPアドレスに割り当ててください。
修正前)
# Do not remove the following line, or various programs # that require network functionality will fail. 127.0.0.1 <host-name> localhost.localdomain localhost
修正後)
# Do not remove the following line, or various programs # that require network functionality will fail. 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost <IP-Address> <host-name>
List Works V10.4.0(List Works)の環境構築を行います。
リスト管理サーバの環境構築を行います。
リスト管理サーバの環境設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 |
データベースが List Worksサーバとは別のサーバ(データベースサーバ)に存在する場合は、以下のファイルの“SERVER_SPEC”パラメタを編集する必要があります。
/opt/FJSVlw-sv/dbsetup/symfo/lwfssqlenvc
上記ファイルをテキストエディタで開いて、以下の行頭の「セミコロン(;)」を削除し、太字下線の部分を動作環境(データベースの接続ポート番号)に合わせて変更します。
;SERVER_SPEC=(RDB2_TCP,LWDB,LWDB,localhost,26551)
List Worksクライアントからリスト管理サーバに接続する場合や、帳票を登録する場合にLinuxのシステム資源を使用するため、Linuxのカーネルパラメタを調整する必要があります。
本ソフトウェアに関係するカーネルパラメタ名と、設定値として必要な値を以下に示します。
パラメタ名 | 必要設定値 |
---|---|
fs.file-max | 65536 |
カーネルパラメタの調整は以下の手順で行います。
現在設定されているカーネルパラメタ値を確認します。
# /sbin/sysctl -a
すでに必要設定値以上の値が設定されている場合は、以降の作業は不要です。
「/etc/sysctl.conf」ファイルを編集し、カーネルパラメタ値を変更します。
なお、パラメタがない場合は、以下のように追加します。
fs.file-max = 65536
以下のコマンドを実行、またはシステムを再起動して、カーネルパラメタ値の変更をLinuxカーネルへ反映させます。
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf
List Worksは、リモート印刷にCUPSを使用しています。リモート印刷を行う場合は、以下の手順でCUPSの設定を変更してください。
CUPSスケジューラを停止します。
# systemctl stop cups.service
「/etc/cups/cupsd.conf」ファイルをviエディタなどのテキストエディタで編集して、CUPSの値を変更します。変更する項目と値は以下のとおりです。
印刷多重度
項目 | 値 |
---|---|
MaxClients | 341 |
MaxClientsPerHost | 341 |
印刷ジョブ数
項目 | 値 |
---|---|
MaxJobs(注) | 500 |
AutoPurgeJobs | Yes |
印刷部数
項目 | 値 |
---|---|
MaxCopies | 65535 |
変更するには、先頭の“#”をはずし、値を以下のように設定します。なお、項目がない場合は、以下のように追加します。
MaxClients 341 MaxClientsPerHost 341 MaxJobs 500 AutoPurgeJobs Yes MaxCopies 65535
CUPSスケジューラを起動します。CUPSスケジューラの起動は、必ず印刷サーバのコンソール上で行ってください。
# systemctl start cups.service
注)Linuxサーバ上でリモート印刷するすべてのプリンタの、印刷中と印刷待ちの合計帳票数がMaxJobsの値を超えないように運用設計をしてください。超えた場合、以下の現象が発生します。
保管フォルダの帳票をリモート印刷する場合
リモート印刷の操作が失敗し、エラーメッセージが表示されます。
受信フォルダの振り分け定義で、帳票を印刷フォルダに振り分ける場合、または帳票情報「PRINTOUT」を指定して、帳票を印刷フォルダに振り分ける場合
帳票を出力したアプリケーション(List Creatorのprprintコマンドなど)が、エラー終了します。
印刷中と印刷待ちの合計帳票数が500を超える可能性がある場合、MaxJobsの値を適宜設定してください。
ただし、MaxJobsの値を500よりも大きくすると、以下の機能の性能が劣化する場合があります。
リストナビの表示性能
リモート印刷の印刷開始までの性能