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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能解説書(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.1.1 帳票の登録

富士通ホストやList Creatorなど、アプリケーションが出力した帳票を、リスト管理サーバに登録します。

帳票の登録方法は、扱う帳票やList Worksサーバのオペレーティングシステムによって異なります。オペレーティングシステムごとのサポート状況と参照先を示します。

扱う帳票の種別

List Worksサーバ

参照先

Windowsサーバ

Solaris

Linux

一般アプリ帳票

×

×

3.1.1.1

NetCOBOL/MeFt帳票

3.1.1.2

List Creator帳票

富士通ホスト帳票

3.1.1.3

IBMビジネスサーバ帳票

×

×

3.1.1.4

 扱う帳票ごとのシステム構成については、“第5章 システム構成”を参照してください。

また、帳票の登録と同時に、以下の機能を利用できます。

ポイント

リスト管理サーバの帳票を削除した場合でも、マイ コンピュータの配下やファイリング先に帳票が存在すれば、F5CWKSPL.EXEコマンドにより、再度リスト管理サーバに帳票を登録できます。

帳票を大量に登録する場合、保管フォルダ数および保管フォルダに格納する帳票数を考慮する必要があります。

 保管フォルダ数および保管フォルダ内帳票数の推奨値と限界値については、“9.2 帳票保管活用機能における推奨値と限界値”を参照してください。

3.1.1.1 一般アプリ帳票の登録 <Windows版のみ>

一般アプリ帳票を、List Worksプリンタドライバに印刷することにより、電子保存装置(データ転送コネクタまたはList Works仮想プリンタ)を経由してリスト管理サーバに登録されます。List Worksプリンタドライバを共有することにより、複数のコンピュータから登録できます。

List Worksプリンタドライバのモデルには、List Works Writerがあります。


List Worksプリンタドライバの印刷解像度のサポート範囲を、以下に示します。単位は、1インチあたりのドット数です。

帳票情報の指定の選択

帳票情報は、以下の方法により、帳票登録時に付加することができます。

  • List Worksプリンタドライバのプロパティに指定

    List Worksプリンタドライバに帳票を印刷(登録)するたびに、プロパティを変更することによって、帳票単位に帳票情報を付加することができます。

  • リスト管理サーバの管理情報定義ファイルに帳票情報を設定

    管理情報定義ファイルに、印刷ドキュメント名(Windowsシステムのスプールに表示されるドキュメント名)ごとに帳票情報を設定することができます。管理情報定義ファイルに設定することにより、リスト管理サーバに登録される帳票すべてに対して、帳票情報が付加されます。この場合、List Worksプリンタドライバのプロパティに指定していても、管理情報定義ファイルの情報が優先されます。

上記の設定をしない場合は、各フォルダのプロパティに指定した帳票情報が有効になります。

 帳票情報の設定については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

3.1.1.2 NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票の登録

NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票を、電子保存装置に出力することにより、リスト管理サーバに登録されます。その際に、印刷データはList Worksで運用可能な形式に変換されます。

アプリケーションサーバとList Worksサーバを別サーバ機として運用する場合は、印刷データの変換処理を行うために、アプリケーションサーバ側にList Worksの帳票データ転送アダプタが必要となります。

帳票情報の指定の選択

帳票情報は、以下の方法により、帳票登録時に付加することができます。

  • NetCOBOL/MeFt帳票の場合

    電子帳票情報ファイルに帳票情報を設定します。

  • List Creator帳票の場合

    以下のいずれかの方法で、帳票情報を設定します。

    • List Creatorのprprintコマンドの電子保存情報に関するオプション

    • 電子帳票情報ファイル(List Creatorのprprintコマンドのin2オプションで指定)

    • List Creatorデザイナの帳票業務情報

上記の設定をしない場合は、各フォルダのプロパティに指定した帳票情報が有効になります。

 帳票情報の設定については、“設計・運用ガイド”を参照してください。prprintコマンドについては、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。

3.1.1.3 富士通ホスト帳票の登録

富士通ホスト帳票を、以下の運用によりList Worksに転送して登録します。

分散印刷運用の登録の流れ

分散印刷運用では、TCP/IP通信やFNA通信を利用して、印刷データをList Worksサーバに転送します。受信した印刷データは、受信フォルダの振り分け定義や情報連携の定義に従って振り分けられ、自動的に登録されます。


ファイル転送運用の登録の流れ

ファイル転送運用の場合は、ファイル転送ソフトを利用してList Worksサーバにバイナリモードで転送します。受信した印刷データは帳票登録コマンドで受信フォルダに転送します。

受信フォルダに格納された印刷データは、以下の定義に従って振り分けられ、登録されます。

  • 受信フォルダの振り分け定義

  • 帳票作成アプリケーションで設定した帳票情報の定義

  • 情報連携ファイルの定義<Solaris版/Linux版のみ>


分散印刷運用とファイル転送運用の特長

分散印刷運用とファイル転送運用の特長を以下に説明します。

項目

分散印刷運用

ファイル転送運用

TCP/IP通信
(Windows版
/Solaris版のみ)

FNA通信
(Windows版のみ)

印刷データ

送信アプリケーション

APS/NP

FTP、Linkexpressなど

受信アプリケーション

ホスト連携プレミアム(Windows版のみ)、
ホスト帳票受信サービス(Solaris版のみ)、
List Worksメインフレーム連携オプション(Linux版のみ)、
Linkexpress

通信プロトコル

TCP/IP

FNA

送信アプリケーションに従う

印刷資源

オーバレイ

DRMSで事前に転送、またはADJUSTで変換後、事前に転送

PLOP/Xで事前に転送、または印刷データと同時に転送

ADJUSTで変換後、事前に転送

利用者定義文字

DRMSで事前に転送、またはADJUSTで変換後、事前に転送

PLOP/Xで事前に転送

ADJUSTで変換後、事前に転送

FCB/LPCI

DRMSで事前に転送、またはADJUSTで変換後、事前に転送

印刷データと一緒に転送されるため、事前準備は不要

ADJUSTで変換後、事前に転送

富士通ホストへの影響

DTS、APSライタ定義の変更、またはJCL出力クラスの変更

APSライタ定義の変更、またはJCL出力クラスの変更

JCLの出力データの出力先を変更し、以下のジョブステップを追加

  • ファイル転送形式への変換

  • ファイル転送

帳票の登録方法

自動的に登録

自動的に登録
(リスト管理サーバの環境設定で、登録時の多重度の設定が可能。設定方法については、“セットアップガイド”を参照してください)

リスト管理サーバの帳票登録コマンドで登録

印刷形態

[Windows版]

オペレーティングシステム標準の印刷

[Solaris版]

VSPプリンタによる印刷

オペレーティングシステム標準の印刷、VSPプリンタによる印刷も可能

[Windows版]

オペレーティングシステム標準の印刷

[Solaris版/Linux版]

VSPプリンタによる印刷


 印刷資源の準備については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

帳票情報の指定の選択

分散印刷運用では、以下の方法により、帳票登録時に帳票情報を付加することができます。この場合、ソフトウェアのいずれか1つに帳票情報を指定します。

  • PrintASSORTを利用して帳票情報を設定

  • OSIV LISTVIEWを利用して帳票情報を設定

  • APS/NPを利用して帳票情報を設定

ファイル転送運用では、以下の方法により、帳票登録時に帳票情報を付加することができます。

  • OSIV LISTVIEWを利用して帳票情報を設定

Solaris版/Linux版では、このほかに帳票登録コマンドで登録する際に、情報連携ファイルに帳票情報を設定することができます。

上記の設定をしない場合は、各フォルダのプロパティに指定した帳票情報が有効になります。

 帳票情報の設定については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

3.1.1.4 IBMビジネスサーバ帳票の登録 <Windows版のみ>

List Worksでは、e-SYOHSI for 400およびe-SYOHSI for 400 ListWORKS連携オプションを利用して、IBMビジネスサーバ帳票を登録できます。

 IBMビジネスサーバの出力用帳票を扱う場合の詳細については、“e-SYOHSI for 400のマニュアル”を参照してください。

3.1.1.5 登録通知の自動メール配信 <Windows版のみ>

帳票の登録時に、SMTPプロトコルを利用して登録通知を配信することができます。

配信される情報は、メールの表題(帳票名)、メールの本文(帳票名・コメント・作成者名・ページ数・作成日時・登録日時・登録有効期限)、添付ファイル(帳票エントリファイル、または、帳票ファイル)です。

登録通知の自動メール配信の実行結果は、操作ログ、およびイベントログで確認してください。

3.1.1.6 帳票の登録時自動FAX配信 <Windows版のみ>

Print Managerと連携して、帳票の登録時に帳票出力元で指定したFAX番号に帳票を出力することができます。この場合、あらかじめFAX用の印刷フォルダを用意する必要があります。


帳票の登録時自動FAX配信は、以下の帳票に対して利用することができます。

また、すでに保管フォルダに登録されている帳票をリストナビからFAX送信することもできます。

 リストナビからFAX送信する方法については、“設計・運用ガイド”を参照してください。