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Symfoware Server V11.1.1 Mirroring Controllerセットアップガイド
FUJITSU Software

F.1 DBミラーリングシステムによる監視

DBミラーリングシステムによる、システムの異常状態の監視機能には以下の2種類があります。

モニタデーモンが、副系ノードを正系ノードに自動で切替える場合や、dxswitchコマンド(オプションなし)で切替える場合、副系ノードのモニタデーモンから正本のデータベースの強制停止を実行します。

その後、副系ノードのモニタデーモンが正本のデータベースの強制停止を確認してから、副系ノードを正系ノードに切替えます。

ポイント

  • モニタデーモンのノード間通信環境は、以下のように設計してください。これにより、ノード間の通信環境の異常が原因で、Symfoware Serverの強制停止の結果が無応答になるのを防ぐことが可能です。

    • 監視や切替えを正しく動作させるために、専用のLANポートを利用したシステム管理用のLANとして、サーバおよびネットワークを専用に接続してください。また、二重化などの対策を必ず設計してください。

  • 正系ノードのデータベースを停止しない状態で副系ノードに切替えを行った場合、スプリットブレインが発生する可能性があります。

  • モニタデーモンによる切替えでは強制停止の待ち合わせを行うため、副系ノードのデータベースで業務を開始する時間には、強制停止の待ち合わせ時間が含まれます。
    待ち合わせ時間は、“Symfoware Serverの強制停止の応答がない原因”が発生した場合に考慮が必要となります。このため、上記で説明したノード間通信環境の対策(専用のLANポートや二重化など)を実施してください。“Symfoware Serverの強制停止の応答がない原因”を正しく検知するために、これらの対策を実施してください。

    Symfoware Serverの強制停止の応答がない原因
    • ノード間の通信環境の異常

    • 相手側のモニタデーモンのダウン

    • OSのダウンおよびスローダウン

参照

  • ノード切替え時に発生するスプリットブレインについては“Mirroring Controller 運用ガイド”の“ノードの切替え時のスプリットブレイン検知”を参照してください。

  • DBミラーリングシステムの監視設定の詳細は“G.1 DBミラーリング動作環境ファイルの編集”を参照してください。