DBミラーリングシステムを利用することで、Symfoware Serverの資源見積りに考慮が必要な資源があります。
以下に、考慮が必要なSymfoware Serverの資源を示します。
正系ノードで考慮が必要なSymfoware Serverの資源
DBミラーリングシステムを運用すると、Mirroring ControllerがSymfoware ServerのAIログデータに二重化するための情報を付加します。
このため、Symfoware Serverの表更新のAIログ量に以下の追加ログ量を加えて見積ります。
追加ログ量 = 24バイト + 16バイト(注) + 6バイト × 一意キー構成列数 + 一意キー長 + 4バイト × SQL更新列数
注) 格納データを暗号化する場合に加算します。
参照
Symfoware Serverの表更新のAIログ量については、“セットアップガイド”を参照してください。
副系ノードで考慮が必要なSymfoware Serverの資源
Symfoware Serverのテンポラリログファイルの容量は、反映常駐スレッドの多重度数とトランザクション結合数を考慮する必要があります。
以下に、副系ノードのテンポラリログファイルの見積り方法について説明します。
トランザクションエントリ数
同時に実行するトランザクション数の最大値(最大の多重度)
RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタの反映常駐スレッド数に指定する値以上の数を指定してください。
2以上の値を指定してください。
コマンドキャンセル(SQL文単位のキャンセル)を含むコミットトランザクションの割合
1を指定してください。
BIログ域サイズ
処理時間が長いトランザクションが存在しない場合と同じ見積りを行ってください。
トランザクションの更新ログ量の最大値
トランザクションの更新ログ量の最大値(バイト数)にRLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタのトランザクション結合数を乗算してください。
注意
トランザクション結合数は、RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタに指定できます。
RLP動作環境ファイルのREF_APPLY_MODEパラメタの反映常駐スレッド数またはトランザクション結合数を変更した場合は、副系ノードのテンポラリログファイルの再見積りを行ってください。
Symfoware Serverのテンポラリログファイルの容量見積りを行った結果を、正系ノードと副系ノードのテンポラリログファイルに反映してください。
参照
Symfoware Serverのテンポラリログファイルの見積り式については、“セットアップガイド”を参照してください。
両ノードで考慮が必要なSymfoware Serverの資源
Symfoware Serverの監査ログの見積りとして、DBミラーリングシステム利用時の見積もりを考慮する必要があります。
Symfoware Serverの見積り量に、DBミラーリングシステムの見積り量として、以下の式で求めた値を加算してください。
1時間あたりの監査ログ量 = 25メガバイト + (ロググループ数(注) × 12メガバイト)
注) 監査ログ用ロググループを除く
ポイント
DBミラーリングシステム利用時の監査ログを取得する際は、管理者の実行に関する監査ログを取得してください。
参照
監査ログの詳細な見積り式については、“セットアップガイド”を参照してください。