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Symfoware Server V12.1.0 クラスタ導入運用ガイド
FUJITSU Software

6.8.3 マスタ暗号化キーファイルに異常が発生した場合の対処

マスタ暗号化キーファイルは、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上で管理するため、異常の原因がネットワークにある可能性があります。

まず、ネットワーク経由で行っているローカルディスクへのマウント状態に問題が発生していないか、また、ネットワ―ク回線に問題が発生していないかを、システムログなどの情報を元に確認してください。

その後、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上のマスタ暗号化キーファイルを確認してください。

マスタ暗号化キーファイルが破損していた場合は、退避しておいたマスタ暗号化キーファイルを格納先ディレクトリへ配置してください。

マスタ暗号化キーファイルを復旧しても異常が取り除けない場合は、RDBディクショナリが破壊されている可能性があります。メッセージログファイルやシステムログの内容を確認して、必要であれば、“6.2 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ”を参照して復旧してください。


リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

★マスタ暗号化キーファイルの破損を検出

(1) スタンバイクラスのクラスタサービスを停止します。    ―――― クラスタ管理
                                                                ビューまたは
                                                                 clstopsvcコマンド
(2) 破損したマスタ暗号化キーファイルをリカバリします。
    退避しておいたファイルをコピーして戻してください。
(3) ディスクリソースを活性状態にします。
    ディスクリソースの活性手順は、
    “5.1.2 ディスクリソースを活性状態にする”
    を参照してください。
(4) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                           ―――― rdbstartコマンド
(5) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                           ―――― rdbstopコマンド
(6) ディスクリソースを非活性状態にします。
    ディスクリソースの非活性手順は、
    “5.1.4 ディスクリソースを非活性状態にする”
    を参照してください。
(7) スタンバイクラスのクラスタサービスを起動します。   ―――― クラスタ管理
                                                                ビューまたは
                                                                clstartsvcコマンド