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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能コマンドリファレンス(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

2.1.16 lvprtadmコマンド

データ転送コネクタの登録、削除、一覧表示および電子保存装置の定義を行うコマンドです。

スーパーユーザだけが実行することができます。


形式

lvprtadm -pname -shost -rname [-tport]
         | -pname -a [-tport]
         | -xname
         | -d
         | -vnum

データ転送コネクタの登録(-pオプション)、削除(-xオプション)、一覧表示(-dオプション)、または電子保存装置の定義(-vオプション)のいずれかを指定します。

記号文字を含む文字列を指定する場合は、半角のシングルクォーテーション「’ ’」で囲みます。「’ ’」は長さに含みません。

参考

NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票を登録する場合において、アプリケーションサーバとリスト管理サーバが別筐体の場合は、アプリケーションサーバでコマンドを実行してください。

説明

-p

登録するデータ転送コネクタを、nameに64バイト以内の文字で指定します。

以下の半角文字は使用できません。

空白 ! \ , [ ]

-pオプションを指定する場合は、-sオプションと-rオプション、または、-aオプションを必ず指定します。

-s

登録先のリスト管理サーバのホスト名またはIPアドレスを、hostに半角64バイト以内(全角32文字以内)の文字で指定します。

ホスト名は、標準文字(半角英数字とハイフン「-」)で指定することを推奨します。

アプリケーションサーバとリスト管理サーバが同じサーバの場合は、「localhost」を指定します。

-r

登録先のリスト管理サーバの受信フォルダ名を、nameに32バイト以内の文字で指定します。

-t

登録先のリスト管理サーバのポート番号を、portに0~65535の数字で指定します。指定するポート番号は、リスト管理サーバ側の設定と合わせる必要があります。

本オプションを省略した場合は、9243(リスト管理サーバのデフォルトのポート番号)が指定されたとみなします。

注意

マルチプロセス運用の場合は、ポート番号に、データ転送コネクタが接続するプロセスのポート番号を設定してください。

-a

帳票仕分け管理機能で、データ転送コネクタを仕分け仮想プリンタとして使用する場合に指定します。

-x

削除するデータ転送コネクタを、nameに64バイト以内の文字で指定します。

-d

データ転送コネクタの一覧を出力します。

データ転送コネクタの情報を、データ転送コネクタ名・ホスト名・受信フォルダ名・ポート番号の順にCSV形式で1行ずつ標準出力に出力します。

仕分け仮想プリンタとして定義したデータ転送コネクタは、ホスト名がlocalhost、受信フォルダ名が<PrintASSORT>として出力されます。

-v

使用する電子保存装置の定義を変更する場合に、以下のいずれかの値をnumに指定します。

0 : List Works仮想プリンタ、またはlpadminコマンドで作成した仕分け仮想プリンタ(旧バージョンからの互換用)
1 : データ転送コネクタ

注意

  • 以下のオプションは、同時に指定することはできません。

    -p -x -d -v

  • 使用される電子保存装置のデフォルトは、データ転送コネクタです。

    -vオプションは、Solaris 9およびSolaris 10の場合に、使用する電子保存装置をList Works仮想プリンタに切り替えたいとき、または、lpadminコマンドで作成した仕分け仮想プリンタに切り替えたいときに使用します。

  • Solaris 11の場合、-vオプションで0 (List Works仮想プリンタ、またはlpadminコマンドで作成した仕分け仮想プリンタ)を指定すると、エラーになります。

  • 電子保存装置の定義がList Works仮想プリンタに設定されている場合、以下のオプションを実行すると、エラーになります。

    -p -x -d

  • データ転送コネクタの情報を更新する場合は、-xオプション指定でコマンドを実行してデータ転送コネクタを削除してから、-pオプション指定で再度、登録します。

  • データ転送コネクタは、最大65535個まで作成できます。

  • データ転送コネクタを仕分け仮想プリンタとして使用する場合、すべての仕分け先サーバに対して、-tオプションで指定したポート番号が使用されます。仕分け先サーバごとに異なるポート番号を使用することはできません。

  • 本コマンドを実行するサーバに、帳票仕分け管理機能がインストールされていない場合、-aオプションを指定すると、エラーになります。

復帰値

0

正常

0以外

異常


使用例

アプリケーションサーバとリスト管理サーバが同じ筐体、登録先の受信フォルダ名がlwrcvの環境で、データ転送コネクタ(lwprt)を登録します。

# lvprtadm -p lwprt -s localhost -r lwrcv

データ転送コネクタ(lwprt)を削除します。

# lvprtadm -x lwprt

データ転送コネクタの一覧を表示します。

# lvprtadm -d

データ転送コネクタの一覧表示の出力例

# lvprtadm -d
データ転送コネクタ,ホスト名,受信フォルダ,ポート番号
lwprt1,lwsvr1,lwrcv1,9243
lwprt2,lwsvr1,lwrcv2,9244
paprinter,localhost,lwreceive,9243

仕分け仮想プリンタとして定義したデータ転送コネクタがastprtの場合の、データ転送コネクタの一覧表示の出力例

# lvprtadm -d
データ転送コネクタ,ホスト名,受信フォルダ,ポート番号
astprt,localhost,<PrintASSORT>,9243