ホスト起動ファイル転送は、IBMのワークプレースソリューションfor Windows95(以降IWS95と略す)のBDXPC95プロトコルに対応したホストのファイル転送プログラムと通信し、端末とホスト間でファイルを送受信する機能です。
ホスト起動ファイル転送では、転送に必要なパラメータをホストで用意するため、ファイル転送開始時に端末側でパラメータの設定を行う必要はありません。ファイルの転送はホストからの転送開始データを受信することにより自動的に開始します。
ホスト起動ファイル転送を行うには、管理ツールの設定でホスト起動ファイル転送を許可しておく必要があります。許可するだけでデフォルトの制御でのファイル転送が可能になります。(→「26.1.2 設定(一時変更)」参照)
また、デフォルト以外の制御でホスト起動ファイル転送を行うには、次の2種類の方法があります。
ファイル転送ユーティリティで作成した転送設定ファイルを利用する方法
エミュレータの[ファイル転送]メニュー、[ホスト起動ファイル転送]の[設定]ダイアログから一時的にホスト起動型ファイル転送の制御方法を変更する方法
ホスト起動ファイル転送の操作には、エミュレータの[ファイル転送]メニューの[ホスト起動ファイル転送]に、[設定]と[転送履歴]の2種類があります。
[設定]では、現在の設定に基づいたホスト起動ファイル転送の制御方法を一時的に変更することができます。
[転送履歴]では、ホスト起動ファイル転送で発生したイベントの履歴を参照することができます。
参考
実際にホスト起動ファイル転送が開始された場合に、ファイルの転送状態を表示するダイアログは3270ファイル転送の状態表示ダイアログと同じです。どちらのファイル転送を行っているかはダイアログタイトルバーで確認できます。ホスト起動ファイル転送を実行している場合は「3270接続[1] ホスト起動ファイル転送/送信」のように「ホスト起動ファイル転送」という名前を含んだタイトルになります。
(→「25.1.3 3270ファイル転送の状態表示」参照)