ユーザ操作履歴出力ツールにより出力されるファイルについて説明します。
■出力ファイルの記述形式
ユーザ操作履歴出力ツールにより出力されたファイルの記述形式は、WSMGR for WebのマクロのType構文と同様の形式です。マクロ記述形式に編集してマクロ実行させることによりユーザ操作履歴をエミュレータの動作として確認することができます。
マクロ記述形式については「30.3 マクロの記述」を参照してください。
■出力ファイルのコード変換
操作履歴に記録された文字データは、ユーザ操作履歴出力ツールでコード変換(ホストコード→PCコード)されてファイルに出力されます。
コード変換は次の規則に従って行われます。
1バイトコード(EBCDICコード)
ユーザ操作履歴出力ツールの「出力データの英数カナ変換」設定に従った変換を行います。
2バイトコード(漢字文字コード)
Webサーバのコード変換テーブルを使用してファイル転送、クリップボード連携機能と同様の変換を行います。(変換についての詳細は「A.8 かな入力とクリップボード連携、ファイル転送でのコード変換、ユーザ操作履歴出力ツール、エミュレータ画面の一時表示」を参照してください。)
Web サーバのデフォルトコード変換テーブルを使用して、クリップボード連携機能と同様の変換を行います。
上記規則で変換できない文字コードは、該当する文字コードを数値(16進数)で出力します。
注意
2バイト文字の変換を行う場合は、ユーザ操作履歴出力ツールを操作するWebサーバにインストールされたコード変換テーブルおよび、Windows外字ファイルが使用されます。このため、コード変換テーブルおよび、Windows外字ファイルが操作履歴を記録したクライアントマシンに登録されたものと異なる場合、出力文字結果が実際に入力・送信した文字と異なる場合があります。
■出力ファイルの内容
ユーザ操作履歴出力ツールで出力されるテキスト/CSVファイル内容は以下になります。
出力情報 | 意味 | |
---|---|---|
ヘッダ | 操作履歴の記録日、ファイル番号 | |
端末情報 | 時刻 | エミュレータ操作を行った時刻 |
端末IPアドレス | エミュレータ操作を行ったクライアントのホスト名、または、IPアドレス | |
接続相手名/IPアドレス | WSMGR for Webサーバのホスト名またはIPアドレス | |
WSMGR for Webユーザ名 | エミュレータ操作を行ったWSMGR for Webユーザ名 | |
接続情報 | エミュレータが接続に使用した接続アイコン名とLU番号 | |
操作情報 | エミュレータ操作時に記録されたデータ(ホストへの送信データ)
|
出力例(テキスト形式)
出力例(CSV形式)
ポイント
CSV形式の指定で複数日の履歴を出力した場合は、単一のファイルに出力することができます。
但し、指定したファイルサイズを超えた場合の出力ファイルは分割されます。
テキスト形式での出力の場合は、必ず日付ごとに別のファイルへ出力されます。