プロキシサーバの運用時に、クライアントIPアドレスによるLU固定機能を行うために必要となるIIS設定について説明します。
HTMLモードの端末IPアドレスは、ブラウザからサーバへ送信されるHTTPヘッダを利用して取得されます。端末とサーバ間にプロキシサーバなどのゲートウェイを経由する場合は、ゲートウェイで付加されるHTTPヘッダをWSMGR for Webサーバが識別する必要があります。
WSMGR for Webは、標準動作では次のHTTPヘッダを上から順番に参照し、最初に見つかったHTTPヘッダからIPアドレスを取得します。
X-CLIENT-IP
HTTP_X_FORWARDED_FOR
HTTP_FORWARDED_FOR
REMOTE_ADDR
上記のHTTPヘッダ以外を使用する場合は、IISの[アプリケーション設定]でHTTPヘッダを指定する必要があります。次の条件をすべて満たす場合にIISの設定を行ってください。
HTMLモードでエミュレータを使用する場合
FNA Server 経由でホストと接続し、クライアントIPアドレスとLU名のひも付け運用を行う場合
端末とサーバ間でプロキシサーバなどのゲートウェイを経由して接続する場合
IPアドレス識別用のHTTPヘッダとして、上記以外のHTTPヘッダを使用する場合
注意
プロキシサーバ運用時に端末IPアドレスを利用するためには、FNA Server V7.2L20以降が必要です。
[アプリケーションの設定]にプロキシサーバが定義されたクライアントのIPアドレスを通知するためのリクエストヘッダを登録しない場合、WSMGR for WebでプロキシサーバのIPアドレスはクライアントIPとして使用されることがあります。
Interstage Security Director / InfoProxyを運用で使用する場合、リクエストヘッダのデフォルトとして「X-Client-IP」が使用されます。クライアントのIPアドレスの通知にリクエストヘッダ「X-Client-IP」を使用する場合は、 [アプリケーションの設定]を追加する必要はありません。
Windowsの[管理ツール]から[インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャ]をクリックします。
インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャが起動します。
[接続]ペインでサーバ名を選択し、機能ビューの[アプリケーションの設定]をクリックします。
登録されたアプリケーション設定の一覧が表示されます。
[接続]ペインの[追加]をクリックします。
[アプリケーション設定の追加]のダイアログが表示されます。
[アプリケーション設定の追加]ダイアログの[名前]に「WsmgrHtmlClientIPHeaderName」を入力し、[値]にプロキシサーバで定義されたリクエストヘッダを入力します。
複数のリクエストヘッダを登録する場合、カンマでリクエストヘッダを区切ってください。
[OK]をクリックして、設定を保存します。
注意
プロキシサーバによってリクエストヘッダの設定方法が異なります。プロキシを利用する際、プロキシサーバの取扱説明書を参照してください。