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WSMGR V7.2 使用手引書L20
FUJITSU Software

8.3.3 関数

使用できる関数の一覧を示します。これらの中には、パラメータが必要であったり、パラメータが省略されたときのデフォルト動作を持った関数が含まれます。

関数名

機 能

Bye

ディスプレイエミュレータの終了

CmpText

文字列の比較

CopyField

クリップボードへの複写(フィールド)

CopyLn

クリップボードへの複写(行範囲)

CopyRc

クリップボードへの複写(矩形範囲)

CopyScreen

クリップボードへの複写(全画面)

Dialog

ダイアログの表示

EnableKeyboard

マクロ実行時のキーボード/マウス入力の設定

EndDialog

ダイアログの終了

Exec

コマンドの実行

Exit

マクロの実行中止

Equ

比較

GetError

エラー番号の取り出し

GetResult

結果コードの取り出し

IsKeyboardLock

キーボードロック状態の確認

IsProtectPos

入力禁止位置の確認

IsFieldTopPos

フィールド先頭位置の確認

IsFieldEndPos

フィールド最終位置の確認

IsNumField

数字フィールドの確認

MsgBox

メッセージボックスの表示

Not

論理反転

Paste

クリップボードからの貼り付け

Scan

文字列検索

SetCursorPos

カーソル位置の設定

SetKeyUnlockTime

キーアンロック時間の設定

SetWaitTime

最大待ち時間の設定

Sleep

指定時間実行を停止

Type

キーの入力

TypeKey

キーの1文字即時入力

Wait

ホストからの文字列待ち合わせ


パラメータを省略する時は、後ろのパラメータから順番に省略できます。途中のパラメータを省略することはできません。

例)

Type(“ABC”,20,10)   ;省略なし
Type(“ABC”,20)      ;桁を省略
Type(“ABC”)         ;行と桁を省略

Bye

ディスプレイエミュレータの終了

ディスプレイエミュレータを終了させます。セッションが起動されている場合はセッションを強制終了してから終了します。


●呼び出し形式

        Bye(ResultCode)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

ResultCode

意味を持ちません

0


CmpText

文字列の比較

ホスト画面受信バッファの指定位置と指定文字列を比較します。比較結果はリターン値で確認できます。


●呼び出し形式

        CmpText(Text, Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Text

比較する文字列

省略できません

Row

比較開始行位置(1~24)

カーソル位置

Col

比較開始桁位置(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。文字列の比較に失敗した場合やエラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        IF( CmpText("A") )
                MsgBox("現在カーソルは A の上にあります")
        ELSE
                MsgBox("現在カーソルは A 以外の上にあります")
        ENDIF

CopyField

クリップボードへの複写(フィールド)

指定位置のフィールド内範囲をクリップボードへ複写します。クリップボードには、CF_TEXT形式のデータが置かれます。


●呼び出し形式

        CopyField(Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row

複写フィールド行位置(1~24)

カーソル位置

Col

複写フィールド桁位置(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


CopyLn

クリップボードへの複写(行範囲)

指定位置で囲まれる行範囲をクリップボードへ複写します。クリップボードには、CF_TEXT形式のデータが置かれます。


●呼び出し形式

        CopyLn(Row1, Col1, Row2, Col2)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row1

複写範囲開始行位置(1~24)

1

Col1

複写範囲開始桁位置(1~80)

1

Row2

複写範囲終了行位置(1~24)

24

Col2

複写範囲終了桁位置(1~80)

80


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


CopyRc

クリップボードへの複写(矩形範囲)

指定位置で囲まれる矩形範囲をクリップボードへ複写します。クリップボードには、CF_TEXT形式のデータが置かれます。


●呼び出し形式

        CopyRc(Row1, Col1, Row2, Col2)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row1

複写範囲開始行位置(1~24)

1

Col1

複写範囲開始桁位置(1~80)

1

Row2

複写範囲終了行位置(1~24)

24

Col2

複写範囲終了桁位置(1~80)

80


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


CopyScreen

クリップボードへの複写(全画面)

全画面範囲をクリップボードへ複写します。クリップボードには、CF_TEXT形式のデータが置かれます。


●呼び出し形式

        CopyScreen()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


Dialog

ダイアログの表示

ダイアログテンプレートに従ってダイアログを表示します。ダイアログが終了するまでこの関数は制御を戻しません。ダイアログを終了するには【メニュー】+【F4】キーを押すか、 EndDialog 関数を呼び出すことによって終了します。


●呼び出し形式

        Dialog(Template)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Template

ダイアログテンプレート名

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が TRUE の場合は GetResult 関数を使ってダイアログ処理結果を調べることができます。【メニュー】+【F4】キーを押して終了した場合、ダイアログ処理結果は0になります。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


EnableKeyboard

マクロ実行時のキーボード/マウス入力の設定

マクロ実行時にディスプレイエミュレータへのキーボードやマウスによる入力を許可、または禁止します。本関数を使用しない場合のマクロ実行時の入力は禁止です。

マクロ実行時の入力を許可した場合、マクロ実行中の【Esc】キーの入力はマクロ実行中止の動作ではなく、エミュレータキーに割り当てられたキー(標準で割り当てられるキーはRESETキー)として動作します。また、マクロ実行キーは入力しても無視されます。


●呼び出し形式

        EnableKeyboard (Val)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Val

入力許可時の指定(TRUE)

省略できません

入力禁止時の指定(FALSE)

省略できません


●リターン値

ありません


EndDialog

ダイアログの終了

表示中のダイアログを終了させます。パラメータを1つ持ちダイアログの処理結果を表します。この値はダイアログを終了後に GetResult 関数を使って調べることができます。


●呼び出し形式

        EndDialog(ResultCode)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

ResultCode

処理結果コード

0


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


Exec

子プロセスの起動

プログラムを呼び出します。呼び出したプログラムの終了を待たずにこの関数は制御を戻します。プログラムの起動結果は GetResult 関数で調べることができます。


●呼び出し形式

        Exec(CmdLine)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

CmdLine

コマンドライン

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        Exec("CMD /c copy import.txt a:")

Exit

マクロの実行中止

実行中のマクロを中止します。


●呼び出し形式

        Exit()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


Equ

比較

2つのパラメータの値を整数値として比較します。


●呼び出し形式

        Equ(Param1, Param2)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Param1

比較する第1パラメータ

省略できません

Param2

比較する第2パラメータ

省略できません


●リターン値

2つのパラメータが等しい場合は TRUE を、等しくない場合は FALSE を返します。


●使用例

キー入力でキー入力禁止エラーだった場合に、リセットキーで入力禁止状態を解除しています。

        Type("ABC")
        IF( Equ(GetError(), ERROR_DNYKEY) )
                Type("[RESET]")
        ENDIF

GetError

エラー番号の取得

関数がエラー終了したときのエラー番号を取得します。エラーが発生していない場合はERROR_NONE を返します。


●呼び出し形式

        GetError()

●パラメータ

ありません


●リターン値

エラーが発生していない場合は ERROR_NONE を、エラーが発生している場合はそのエラー番号を返します。 ERROR_NONE は 0 です。

ERROR_NONE

エラーはありません。

ERROR_NOMEMORY

メモリ不足が発生しました。

ERROR_NOTCNCT

ホストと接続されていません。

ERROR_TIMEOUT

タイムアウトが発生しました。

ERROR_DNYKEY

キー入力禁止でした。

ERROR_NOSCAN

Scan関数で文字列が見つかりませんでした。

ERROR_INVPARAM

パラメータが不正です。

ERROR_INVKEY

Type関数で無効なキーが指定されました。

ERROR_ABORT

セッションが異常終了しました。

ERROR_INVPATHNAME

接続パス名が不正です。

ERROR_FILENOTEXIST

Exec関数で指定されたプログラムが見つかりません。

ERROR_NOEXEC

Exec関数で指定されたプログラムが実行できませんでした。

ERROR_NOTSTART

セッションが未起動です。

ERROR_NOSUPPORT

未サポート関数が呼び出されました。


GetResult

結果コードの取得

EndDialog で返された値、または Exec 関数によって実行されたコマンドの起動結果を取得します。


●呼び出し形式

        GetResult()

●パラメータ

ありません


●リターン値

結果コードを表します。


IsKeyboardLock

キーボードロック状態の確認

現在キー入力禁止状態か確認します。


●呼び出し形式

        IsKeyboardLock()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数を呼び出した時にキー入力禁止だったら TRUE を返します。キー入力可能ならば FALSE を返します。


●使用例

        IF( IsKeyboardLock() )
                MsgBox("キー入力できない状態です")
        ENDIF

IsProtectPos

入力禁止位置の確認

指定位置がキー入力禁止位置か確認します。


●呼び出し形式

        IsProtectPos(Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row

確認行位置(1~24)

カーソル位置

Col

確認桁位置(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数を呼び出した時に指定位置がキー入力禁止位置だったら TRUE を返します。キー入力可能位置ならば FALSE を返します。


●使用例

        IF( IsProtectPos(2,10) )
                MsgBox(" 2 行 10桁目は、 キー入力禁止位置です")
        ENDIF

IsFieldTopPos

フィールド先頭位置の確認

指定位置がフィールドの先頭位置か確認します。


●呼び出し形式

        IsFieldTopPos(Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row

確認行位置(1~24)

カーソル位置

Col

確認桁位置(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数を呼び出した時に指定位置がフィールドの先頭位置だったら TRUE を返します。
それ以外の位置、またはアトリビュート文字位置ならば FALSE を返します。
不定様式画面のときは、1行1桁目がフィールドの先頭位置として扱われます。


●使用例

        IF( Not( IsFieldTopPos() ) )
                TypeKey("[BACKTAB]")    ;; フィールドの先頭へカーソルを移動
        ENDIF

IsFieldEndPos

フィールド最終位置の確認

指定位置がフィールドの最終位置か確認します。


●呼び出し形式

        IsFieldEndPos(Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row

確認行位置(1~24)

カーソル位置

Col

確認桁位置(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数を呼び出した時に指定位置がフィールドの最終位置だったら TRUE を返します。
それ以外の位置、またはアトリビュート文字位置ならば FALSE を返します。
不定様式画面のときは、24行80桁目がフィールドの最終位置として扱われます。


IsNumField

数字フィールドの確認

指定位置のフィールドが数字フィールドか確認します。


●呼び出し形式

        IsNumField(Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row

確認行位置(1~24)

カーソル位置

Col

確認桁位置(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数を呼び出した時に指定位置のフィールドが数字フィールドだったら TRUE を返します。それ以外ならば FALSE を返します。


MsgBox

メッセージボックスの表示

指定されたメッセージを表示しボタンが押されるまでポーズします。表示されるボタンはスタイルによって指定できます。


●呼び出し形式

        MsgBox(Text, Style)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Text

表示する文字列

省略できません

Style

OK、OKCANCEL、YESNOのいずれかを指定します。

OKスタイルを持ちます


●リターン値

スタイルと押されたボタンによって次の値が返されます。

スタイル

押されたボタン

リターン値

OK

[OK]

TRUE

OKCANCEL

[OK]

TRUE

[キャンセル]

FALSE

YESNO

[はい]

TRUE

[いいえ]

FALSE


●使用例

MsgBox("メッセージを表示します")
MsgBox("選択してください", YESNO)


Not

反転

パラメータの値を論理反転します。TRUE (真) は FALSE (偽)に、FALSE は TRUEになります。


●呼び出し形式

        Not(Val)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Val

値を持ったパラメータ

省略できません


●リターン値

反転結果を返します。


●使用例

        IF( Not( 0 ) )
                MsgBox("0 の反転は TRUE です。")
        ENDIF

Paste

クリップボードからの貼り付け

クリップボード内容を現在のカーソル位置へ貼り付けます。キー入力禁止状態のときはエラー復帰します。


●呼び出し形式

        Paste()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        ;;
        ;; 現在のフィールドにあるデータを次のフィールドに複写します
        ;;
        CopyField()
        TypeKey("[TAB]")
        TypeKey("[ERASEEOF]")
        Paste()

Scan

文字列検索

ホスト画面受信バッファに指定文字列が存在するかを調べます。検索結果はリターン値で確認できます。


●呼び出し形式

        Scan(Text, Row1, Col1, Row2, Col2)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Text

検索する文字列

省略できません

Row1

検索開始行位置(1~24)

1

Col1

検索開始桁位置(1~80)

1

Row2

検索終了行位置(1~24)

24

Col2

検索終了桁位置(1~80)

80


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。文字列が見つからなかった場合やエラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        IF( Scan("TSSX") )
                MsgBox("ログオンが完了しました")
        ELSE
                MsgBox("ログオンは完了していません")
        ENDIF

SetCursorPos

カーソル位置の設定

カーソル位置を指定位置へ移動します。キー入力禁止状態のときはエラー復帰します。


●呼び出し形式

        SetCursorPos(Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Row

カーソル行(1~24)

省略できません

Col

カーソル桁(1~80)

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


SetKeyUnlockTime

キーアンロックタイムの設定

キーアンロックタイムは、キーボードロック中に一瞬ロックが解除されることがあるため、この解除を本来の解除としないようにタイミングをとるための時間です。未設定の場合のデフォルト値は1秒です。


キー入力が可能かどうかはキーボードロックの解除後キーアンロックタイムだけ待ち、なおキーボードロック解除状態が続いていればキー入力可能と判断します。逆にキーアンロックタイム待ち中にキーボードロックになれば、初めからキーボードロックの解除を待ちます。関数呼び出し時にすでにキーボードロックが解除されていてもキーアンロック時間だけ待ちます。


●呼び出し形式

        SetKeyUnlockTime(Second)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Second

キーアンロックタイムを秒で指定します。

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        SetKeyUnlockTime(2)

●参照

次の関数でキーアンロックタイムが使用されます。

        Type 関数
        Wait 関数

SetWaitTime

最大待ち時間の設定

Type 関数、 Wait 関数の最大待ち時間を設定します。未設定の場合のデフォルト値は20秒です。


●呼び出し形式

        SetWaitTime(Second)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Second

(1~65525)

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        SetWaitTime(2)

●参照

次の関数で最大待ち時間が使用されます。

        Type 関数
        Wait 関数

Sleep

指定時間実行を停止

指定時間だけマクロの実行を一時的に停止します。


●呼び出し形式

        Sleep(Second)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Second

スリープ時間を秒で指定します。

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        Sleep(2)

Type

キーの入力

キー入力をエミュレーションします。キーボードロック状態の場合はキー入力が可能になるのを待ってから入力を行います。最大待ち時間は SetWaitTime 関数で設定された待ち時間だけ待ちます。キーアンロック時間は SetKeyUnlockTime 関数で任意の時間に設定できます。
入力禁止フィールドにキーを入力しようとしたり、この関数により入力禁止状態になった場合はすぐにエラー復帰します。
入力キーに特殊キーやJEFコードを含める時は [ENTER] のようにカッコ[ ] で囲みます。カッコ内は1つの項目だけ指定可能です。左カッコ[ を入力するときは左カッコを重ねて書きます。


●呼び出し形式

        Type(Text, Row, Col)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Text

入力文字列

省略できません

Row

入力開始行(1~24)

カーソル位置

Col

入力開始桁(1~80)

カーソル位置


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●特殊キーの指定一覧

機能

記述形式

PF1

[PF1]

PF2

[PF2]

PF2

[PF2]

PF4

[PF4]

PF5

[PF5]

PF6

[PF6]

PF7

[PF7]

PF8

[PF8]

PF9

[PF9]

PF10

[PF10]

PF11

[PF11]

PF12

[PF12]

PF12

[PF12]

PF14

[PF14]

PF15

[PF15]

PF16

[PF16]

PF17

[PF17]

PF18

[PF18]

PF19

[PF19]

PF20

[PF20]

PF21

[PF21]

PF22

[PF22]

PF22

[PF22]

PF24

[PF24]

実行

[ENTER]

PA1

[PA1]*1

PA2

[PA2]*1

PA3

[PA3]*1

CLEAR

[CLEAR]

SYSREQ

[SYSREQ]

ATTN

[ATTN]

[RIGHT]

[LEFT]

[UP]

[DOWN]

タブ

[TAB]

バックタブ

[BACKTAB]

改行

[RETURN]

HOME

[HOME]

挿入

[INSERT]

削除

[DELETE]

ERASE INPUT

[ERASEINPUT]

ERASE EOF

[ERASEEOF]

RESET

[RESET]

CURSOR SELECT

[CURSORSEL]

テスト

[TEST]

DUP

[DUPLICATE]

FIELD MARK

[FIELDMARK]

+入力

[+ENTER]


●使用例

        ; 文字列 + 実行キー
        Type("LOGON TSS [ENTER]")

        ; JEFコード入力
        Type("[41A1][41A2]")

TypeKey

キーの1文字即時入力

1文字分のキー入力をエミュレーションします。キーボードロック状態の場合はエラー復帰します。Type 関数と違いキー入力可能になるのを待ちません。


入力キーには Type 関数と同様の形式で特殊キーやJEFコードを指定できます。ただし、1文字分のキーしか指定できません。
特殊キーの記述形式は Type 関数を参照してください。


●呼び出し形式

        TypeKey(Text)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Text

入力文字

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        ; 特殊文字
        TypeKey("[RESET]")

        ; JEFコード入力
        TypeKey("[41A1]")

Wait

指定文字列の受信待ち

指定文字列を受信するのを待ちます。この関数はキー入力が可能になってから指定された文字列を受信したかを判定します。最大待ち時間は SetWaitTime 関数で設定された待ち時間だけ待ちます。キーアンロック時間は SetKeyUnlockTime 関数で任意の時間に設定できます。
パラメータをすべて省略するとキー入力が可能になるのを待つことができます。


●呼び出し形式

        Wait(Text,Row1, Col1, Row2, Col2)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時のデフォルト値

Text

受信待ち文字列

省略時はキー入力可を待ちます

Row1

受信待ち開始行(1~24)

1

Col1

受信待ち開始桁(1~80)

1

Row2

受信待ち終了行(1~24)

24

Col2

受信待ち終了桁(1~80)

80


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると TRUE を返します。エラーが発生した場合は FALSE を返します。リターン値が FALSE の場合は GetError 関数を使ってエラー番号を調べることができます。


●使用例

        ; SYSTEM READYの受信を待ちます
        Wait("SYSTEM READY",1, 1)

        ; キー入力可能になるのを待ちます
        Wait()