カーネルパラメタのチューニング
以降の設定を行う前に、PRIMECLUSTERシステムの構成により、カーネルパラメタのチューニングが必要となります。「PRIMECLUSTER導入運用手引書」の「A.5 カーネルパラメタ・ワークシート」にしたがい、各パラメタの必要値を見積り、全ノードの"/etc/system"ファイルに反映してください。
Oracle Solaris 10の場合は、"/etc/system"ファイルに以下の記述を追加してください。本手順は、本ソフトウェアをインストールしたすべての Oracle Solaris 10 環境のノード(グローバルゾーン、ノングローバルゾーン、制御ドメイン、ゲストドメイン、I/Oルートドメイン、I/Oドメインも含む)で行ってください。
set ip:tcp_fusion_rcv_unread_min=0
その他のカーネルパラメタに関してはシステムのデフォルト値が必要です。
リブート
手順1の設定を有効とするためリブートを行ってください。
.profileの編集
Oracle Solaris 11の場合、/root/.profile(rootユーザの.profileファイル)に以下の行を追加してください。本手順は、本ソフトウェアをインストールしたすべての Oracle Solaris 11環境のノード(グローバルゾーン、ノングローバルゾーン、制御ドメイン、ゲストドメイン、I/Oルートドメイン、I/Oドメインも含む)で行ってください。
PATH=${PATH}:/opt/SMAW/bin:/opt/SMAW/sbin ; export PATH
シャットダウン機構の設定(SPARC M10の場合)
Solaris 11.1 でSRU14051(SRU11.1.19.6.0)以降を適用した環境、およびSolaris 11.2の環境において、snmptrapdによるSNMPトラップが受信できず、シャットダウン機構のSNMP非同期監視が利用できません。
以下のメッセージが/var/adm/messagesファイルに出力されている場合は、回避方法を実施してください。
[メッセージ]
snmptrapd[プロセスID]: [ID 702911 daemon.warning] Warning: no access control information configured. This receiver will *NOT* accept any incoming notifications.
[回避方法]
以下の手順を、全ノードで実施してください。
/etc/rc2.d/S99snmptrapdを以下の内容で作成してください。
#!/sbin/sh export SNMPCONFPATH=/usr/etc/snmp:/etc/net-snmp/snmp:/usr/lib/snmp:$HOME/.snmp:/var/net-snmp /usr/sbin/snmptrapd
以下のコマンドを実行してください。
# chmod 744 /etc/rc2.d/S99snmptrapd <Return>
ノードを再起動してください。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <Return>
以降の環境設定は、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」の「4.3 Web-Based Admin View画面の起動準備」、「第5章 クラスタの構築」および「第6章 クラスタアプリケーションの構築」を参照してください。