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PRIMECLUSTER Clustering Base 4.3A20B インストールガイド

3.1.2 インストール

3.1.2.1 物理環境/グローバルゾーン/ドメインへのインストール

  1. 本ソフトウェアのDVDを、DVDドライブに挿入します。

  2. 対象システムにログインし、rootユーザになります。

    % su <Return>
    Password:password <Return>
    #
  3. OpenBoot環境に移行します。

    # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0 <Return>
  4. システムをシングルユーザーモードで起動します。

    {0} ok boot -s <Return>
  5. 必要なファイルシステムをマウントします。

    # /usr/sbin/zfs mount -a <Return>

    UFSファイルシステムのディレクトリにインストールする場合は、以下のコマンドを実行してください。

    # /usr/sbin/mountall -l <Return>
  6. DVDをマウントします。

    # mkdir -p /cdrom/cdrom0 <Return> …(注1)
    # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0 <Return> …(注2)

    (注1) "/cdrom/cdrom0"ディレクトリがない場合のみ必要です。
    (注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なるため、確認してください。

  7. FJSVsnapパッケージがインストールされていることを確認します。
    バージョンは、「1.1 Oracle Solaris 10の場合」または「1.2 Oracle Solaris 11の場合」以降がインストールされていることを確認します。

    # pkginfo -l FJSVsnap.\* <Return>

    上記の操作で、FJSVsnapのバージョンが古い場合は、FJSVsnapパッケージをシステムからすべて削除します。

    # pkgrm FJSVsnap <Return>

    上記の操作で、FJSVsnapパッケージの古いバージョンを削除した場合、およびFJSVsnapパッケージがインストールされていなかった場合は、pkgadd(1M)コマンドを実行し、FJSVsnapパッケージをインストールします。

    # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Tool/Pkgs FJSVsnap <Return>
  8. FJSViomp 2.3 以降がインストールされていることを確認します。

    # pkginfo -l FJSViomp.\* <Return>

    上記の操作で、FJSViompのバージョンが2.2以前だった場合は、FJSViompパッケージをシステムからすべて削除します。

    # pkgrm FJSViomp <Return>

    上記の操作で、FJSViompパッケージの古いバージョンを削除した場合、およびFJSViompパッケージがインストールされていなかった場合は、pkgadd(1M)コマンドを実行し、FJSViompパッケージをインストールします。

    # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Tool/Pkgs FJSViomp <Return>
  9. インストールスクリプトを実行します。

    # cd /cdrom/cdrom0/Tool <Return>
    # ./cluster_install -e CB <Return>
    
    Installing package <SMAWcj2re> ...finished.
    Installing package <FJSVwvcnf> ...finished.
            ・
            ・
    
    The installation was finished successfully.
    #

    "The installation was finished successfully."と表示されることを確認してください。

  10. DVDをアンマウントし、DVDを取り出します。

    # cd / <Return>
    # /usr/sbin/umount /cdrom/cdrom0 <Return>
  11. shutdown(1M)コマンドを実行して、システムをリブートしてください。

    # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <Return>

3.1.2.2 ノングローバルゾーンへのインストール

  1. 本ソフトウェアのDVDを、DVDドライブに挿入します。

  2. グローバルゾーンにログインし、rootユーザになります。

    % su <Return>
    Password:password <Return>
    #
  3. グローバルゾーンからノングローバルゾーンをシングルユーザモードで起動します。

    # zoneadm -z zone-a boot -s <Return>

    "zone-a"は本ソフトウェアをインストールするノングローバルゾーンの名前の例です。この名前はシステムの構成により変わります。以降、"zone-a"に本ソフトウェアをインストールする場合の例を示します。

  4. ノングローバルゾーンにログインします。

    # zlogin zone-a <RETURN>
  5. FJSVsnapパッケージがインストールされていることを確認します。
    バージョンは、「1.1 Oracle Solaris 10の場合」または「1.2 Oracle Solaris 11の場合」以降がインストールされていることを確認します。

    # pkginfo -l FJSVsnap.\* <Return>

    上記の操作で、FJSVsnapのバージョンが古い場合は、FJSVsnapパッケージをシステムからすべて削除します。

    # pkgrm FJSVsnap <Return>

    上記の操作で、FJSVsnapパッケージの古いバージョンを削除した場合、およびFJSVsnapパッケージがインストールされていなかった場合は、pkgadd(1M)コマンドを実行し、FJSVsnapパッケージをインストールします。
    本ソフトウェアのDVDをノングローバルゾーン上でマウントするかノングローバルゾーンにコピーするなどして、ノングローバルゾーンからアクセスできるようにしてください。以下の例ではノングローバルゾーンにおける本ソフトウェアのDVDのマウント先ディレクトリを/cdrom/cdrom0とします。

    # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Tool/Pkgs FJSVsnap <Return>
  6. グローバルゾーン上でDVDをマウントします。

    # mkdir -p /cdrom/cdrom0 <Return> …(注1)
    # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0 <Return> …(注2)

    (注1) "/cdrom/cdrom0"ディレクトリがない場合のみ必要です。
    (注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なるため、確認してください。

  7. グローバルゾーンからインストールスクリプトを実行します。

    # cd /cdrom/cdrom0/Tool <Return>
    # ./cluster_install -e CB -z zone-a <Return>
    
    Checking <zone-a> for installing PRIMECLUSTER ...finished.
    Preparing for installing PRIMECLUSTER into <zone-a> ...finished.
    Installing PRIMECLUSTER into <zone-a>  ...
    Installing package <SMAWcj2re> ...finished.
            ・
            ・
    The installation was finished successfully.
    Executing post-install process on <zone-a> ... finished.
    ------Installation result------
    zone-a:succeeded
    
    Please restart zone-a.
    The installation was finished successfully.
    #

    Installation result に、"ゾーン名:succeeded"と表示されることを確認してください。

  8. グローバルゾーンからノングローバルゾーンをリブートしてください。

    # zlogin zone-a /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <Return>