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Symfoware Server V12.1.0 クラスタ運用ガイド
FUJITSU Software

3.2.3 Symfoware Serverのセットアップ

Symfoware Serverを起動するドメインユーザーの決定

インスタンス管理者ユーザーとなるドメインユーザーを決定します。新規に追加したドメインユーザーや、既に存在するドメインユーザーを利用します。ドメインユーザーの追加は[コントロールパネル]をクリックして、[管理ツール]をクリックして、[Active Directory ユーザーとコンピューター]で行ってください。詳細については、[Active Directory ユーザーとコンピューター] の画面上にある“ヘルプ”を参照してください。

注意

クラスタシステムを構成するすべてのノードにおいて、Symfoware Serverを起動するドメインユーザーは同一名にしてください。

データベースクラスタの作成

“導入ガイド(サーバ編)”の“インスタンスの作成”の“initdbコマンドを使用する場合”を参照し実施してください。このとき以下のことに注意してください。

注意

  • 参照先の冒頭にある、データベースクラスタ作成に関する全般的な注意事項を必ず参照してから、“initdb コマンドを使用する場合”の手順を実施してください。

  • クラスタシステムと連携する場合に注意すべき項目を以下に示します。

    • 一方のノードでのみデータベースクラスタの作成を行ってください。データベースクラスタの作成を行うノードでは共有ディスクが参照できなければなりません。

    • データベースクラスタの作成時、データ格納先用のディレクトリ、テーブル空間、バックアップデータ格納先用のディレクトリ、トランザクションログ格納先用のディレクトリは共有ディスク上のディレクトリを指定してください。

    • postgresql.conf はデータディレクトリ上に配置されるため、共有ディスクを通して各ノードの共通の設定ファイルとなります。したがって、postgresql.conf に設定されたパスは各ノードで起動されるSymfoware Serverのサーバプロセスにおいて有効になることを考慮する必要があります。例えば、core_directory パラメータにローカルディレクトリを指定している場合は、そのローカルディレクトリがすべてのノードにおいて作成されていることが要求されます。

    • postgresql.conf の port パラメータに指定したものと同じポート番号を、すべてのノードのサービスファイルに設定する必要があります。

    • 運用ノード、待機ノードで登録するサービス名は同一にしてください。異なる場合には起動や切り替えが失敗する場合があります。

    • Symfoware Serverのコマンドを実行する場合は、各ノードで環境変数の設定を行う必要があります。“導入ガイド(サーバ編)”の“インスタンスの作成”の“環境変数の設定”を参照してください。

    • postgresql.conf の restart_after_crash パラメータにoffを指定してください。restart_after_crash パラメータにonを指定またはデフォルトの場合、一部のサーバプロセスがダウンした際に、クラッシュリカバリを含めたSymfoware Serverの再起動に相当する動作が行われます。しかし、クラスタシステム連携では、一部のサーバプロセスがダウンした時点で異常を検知してフェイルオーバが発生し、再起動途中のサーバプロセスが強制停止されます。このような意味なく再起動して途中でキャンセルされるという複雑な動作を抑止するためです。