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通信制御サービス V7.2L20 使用手引書
FUJITSU Software

F.1 トレース機能で利用するメモリ領域

本製品のトレース機能(トレースコマンドやトレースログ保存コマンド)で利用するメモリ領域について説明します。


本製品は、トレース情報をメモリ上のトレースバッファ(カーネルメモリ領域)に採取しています。


メモリ使用量に影響するトレース操作には、以下のものがあります。

トレース機能が利用するトレースバッファのサイズ:

本製品のインストール直後の初期値は、1024KBです。

トレースコマンド(CSTRACE SIZE)を利用して、サイズを変更することができます。変更した値は、本製品をアンインストールまで有効となります。


トレースコマンド(CSTRACE SAVE)を実行するときのメモリ使用量:

メモリ上に採取されたトレースデータをファイルへ保存するときに、ファイル出力用の領域としてトレースバッファサイズ分のユーザメモリ領域を一時的に用意します。

よって、トレースコマンド(CSTRACE SAVE)を実行中の最大メモリ使用量は、トレースバッファサイズ×2となります。


トレースログ保存コマンド(CSTRCLOG ON および CSTRCLOG REGSET ON)を実行するときのメモリ使用量:

トレースログのファイル保存を開始すると、ファイル出力用の領域とトレース自動採取サービスの作業領域として、トレースバッファサイズ2つ分のユーザメモリ領域を常に用意します。

よって、トレースログ保存コマンド(CSTRCLOG ON および CSTRCLOG REGSET ON)によるファイル保存を実行中のメモリ使用量は、トレースバッファサイズ×3となります。


トレース機能を利用するときの最大メモリ使用量:

トレース機能を利用するときのメモリ使用量が最大となるのは、トレースログ保存コマンド(CSTRCLOG ON および CSTRCLOG REGSET ON)によるファイル保存を実行中に、トレースコマンド(CSTRACE SAVE)を実行する場合です。

そのときの最大メモリ使用量は、トレースバッファサイズ×4となります。


注意

トレースバッファとして過度に大きなサイズを指定すると、システムの動作に影響がある場合があります。CSTRACE SIZEで指定するトレースバッファサイズは、5120(KB)以下の値での運用を推奨します。