本コマンドによって、セットアップユーティリティで扱うセットアップ情報を、セットアップユーティリティを使用せずにテキストファイルの内容で更新できます。
定義出力コマンドは、セットアップユーティリティで扱うセットアップ情報(コンフィグレーション)を取得し、指定した定義情報ファイルへ出力します。出力した定義情報ファイルはメモ帳などのテキストエディタで編集し、定義入力コマンドによってセットアップ情報へ反映します。
注意
競合を防止するため、コンピュータ上で複数のユーザーが同時にセットアップ操作を行うことはできません。定義入出力コマンドで競合が検出された場合は、エラーメッセージが表示されます。
定義情報ファイルにはIPアドレスやノードアドレス等の情報が含まれます。ファイルの取り扱いには注意してください。
管理者権限で実行されたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
注意
コマンドプロンプトを起動するときは「管理者として実行...」を選択してください。許可を求められた場合は、操作の続行を許可するか、管理者アカウントのパスワードを入力します。
本コマンドの処理が完了したら、セキュリティのためコマンドプロンプトを終了させてください。
「ユーザーアカウント制御(UAC)」を無効化している場合は、管理者アカウントで実行してください。
本製品のセットアップユーティリティで設定されたセットアップ情報(コンフィグレーション)を取得します。
> CSEXPORT [\\コンピュータ名] ファイル名
セットアップ情報を取得するコンピュータ名を指定します。省略した場合、または、「\\.」を指定したときはローカルコンピュータが対象となります。
取得したセットアップ情報を出力する定義情報ファイル名を指定します。
編集した定義情報を本製品のセットアップユーティリティで扱うセットアップ情報へ反映します。
> CSIMPORT [\\コンピュータ名]ファイル名
定義情報を反映するコンピュータ名を指定します。省略した場合、または、「\\.」を指定したときはローカルコンピュータが対象となります。
定義情報が記載されている定義情報ファイル名を指定します。通常、セットアップ情報の定義出力コマンド(CSEXPORT)で出力したファイルを指定します。
セットアップ情報の更新手順
通常、以下の手順でセットアップ情報(コンフィグレーション)を更新します。
セットアップ情報の取得と編集
管理者権限で実行されたコマンドプロンプトを起動します。
許可を求められた場合は、操作の続行を許可するか、管理者アカウントのパスワードを入力します。
セットアップ情報の定義出力コマンド(CSEXPORT)を実行し、セットアップユーティリティで設定されたセットアップ情報(コンフィグレーション)を定義情報ファイルに出力します。
手順2.で出力した定義情報ファイルを編集します。
詳細については、「定義情報ファイル説明書」、セットアップユーティリティのヘルプ、およびコンフィグレーションのヘルプをご覧ください。
管理者権限で実行されたコマンドプロンプトを起動します。
許可を求められた場合は、操作の続行を許可するか、管理者アカウントのパスワードを入力します。
手順3.で編集した定義情報ファイルを指定してセットアップ情報の定義入力コマンド(CSIMPORT)を実行し、編集した定義情報でセットアップユーティリティが扱うセットアップ情報(コンフィグレーション)を書き換えます。
注意
定義入力コマンドでセットアップ情報を更新する操作を行った場合、設定されているセットアップ情報はすべて削除され、本コマンドで更新する内容へ書き換えられます。
定義入力コマンドでセットアップ情報を更新する操作を複数回行った場合、そのたびにセットアップ情報が書き換えられますので、最後に実施した操作が有効となります。
セットアップ情報を更新するときに定義入力コマンドが失敗した場合、セットアップ情報(コンフィグレーション)は書き換えられません。
セットアップ情報の定義入出力コマンドのリモート操作
本コマンドを実行するときに、コンピュータ名を指定することにより、リモートコンピュータにインストールされた本製品のセットアップ情報を更新する操作を行うことができます。
注意
リモート操作を行う場合、ローカルコンピュータとリモートコンピュータで本製品のバージョン/レベルが同一である必要があります。バージョン/レベルが異なっていた場合、本製品の動作は保証されません。
リモート操作を行う場合、あらかじめ次の操作を行う必要があります。
コマンド実行前にリモートコンピュータに接続してください。
例)net use \\コンピュータ名 /USER:administrator
Windowsファイアーウォールが既定で有効になっています。このため、リモート操作を行ったとき、接続に失敗する場合があります。詳しくは、「付録D セキュリティ」をご覧ください。