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Linkexpress Replication optionV5.0L17 システム設計ガイド
FUJITSU Software

3.3.2 レプリケーション運用に必要なユーザIDの準備

Linkexpress Replication optionの権限チェックは、データベースとオペレーティングシステムの権限チェックに依存します。

例えば、コマンドの実行権限はオペレーティングシステムの権限に依存します。また、Oracleに対する権限(レプリケーション対象表、トランザクションログデータベース)は、Oracleユーザでかつ、それぞれのアクセス権限が必要です。

ただし、LinkexpressのDB連携系のコマンドはLinkexpressのインストール時に指定したグループに属しているユーザIDで実行する必要があります。

以降では、ユーザIDのセットアップ方法と必要な権限について説明します。

レプリケーション管理者用のユーザID

レプリケーション管理者用のユーザIDは、一括差分複写で使用するトランザクションログデータベースを作成する場合に使用されます。

レプリケーション管理者用IDはレプリケーション起動コマンド(lxrpostrコマンド)で指定します。以下の方法で設定してください。

  1. レプリケーション管理者用のユーザIDは、 Linkexpress Replication optionが提供するトランザクションログデータベース作成用のシェルスクリプトを利用して作成します。シェルスクリプトについては、“導入ガイド”の“トランザクションログデータベースの作成”を参照してください。

  2. レプリケーション管理者用のユーザIDおよびパスワードを、レプリケーション起動コマンド(lxrpostrコマンド)の-uオプションに指定して、レプリケーションを起動します。レプリケーション起動時にユーザIDを省略するとREPUSER/REPUSERが指定されたものとみなされます。

レプリケーション対象表をアクセスするユーザID

レプリケーション対象表をアクセスするユーザIDは、全複写機能を使用する場合に、レプリケーション対象テーブルを検索するために使用されます。また、一括差分複写を運用するためのトリガ定義にも使用されます。以下の方法で設定してください。

  1. レプリケーション対象表の所有者、または、レプリケーション対象表に対して権限があるOracleユーザを準備します。

  2. 抽出定義コマンド(lxrpocreコマンド)の-uオプションにユーザIDおよびパスワードを指定してください。

レプリケーション対象表をアクセスするユーザIDに必要な権限は以下です。

レプリケーション業務を実行するユーザID

レプリケーション業務を実行するユーザIDは、オペレーティングシステムのログインユーザを準備します。ユーザIDは、レプリケーション業務ごとに複写元システム用と複写先システム用のユーザIDが必要です。Linkexpressの業務定義またはイベントに指定します。なお、レプリケーション業務を実行するユーザIDには以下の権限が必要です。

データベース格納コマンドを実行するユーザID

複写先データベースであるSymfoware Serverの権限があるユーザIDをデータベース格納コマンドのオプションに指定してください。なお、レプリケーション業務を実行するユーザIDにデータベースのアクセス権がある場合には、コマンド実行時のユーザID指定は不要です。必要な権限については“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。