データベース抽出コマンド(lxextdbコマンド)でデータの抽出を行うとき、データベース抽出コマンドが一時的に複写元システムのディスクを使用します。ここでは、Symfoware抽出レプリケーションで、データベース抽出コマンドが一時的に使用するディスクの容量の見積り方法について説明します。
なお、データベース抽出コマンドが一時的に使用するディスクの容量は、データベース抽出コマンドを実行してから、業務確定コマンドを実行するまでの間、継続して必要な容量です。
データベース抽出コマンドを実行するには、以下の場合、Linkexpressのインストールディレクトリに以下の空き容量が必要です。
・抽出定義時に抽出コード系(OUTCODE)を指定して文字コード変換を行う場合、または
・バイトスワップの指定(BYTESWAP)に“NO”以外を指定した場合
見積り式
ディスク空き容量(単位はバイト) = 2850 + 310 × 抽出データ項目数
データベース抽出コマンドを実行するには、レプリケーションの動作環境ファイルに指定した抽出定義管理ファイルの作成先ディレクトリに以下の空き容量が必要です。
見積り式
ディスク空き容量(単位はバイト) = 2288
注意
上記の空き容量は、データベース抽出コマンドを実行してから、業務確定コマンドを実行するまでの間、継続して必要な容量です。
全件抽出では以下の場合に、-tオプションで指定した作業ディレクトリに以下の空き容量(単位はバイト)が必要です。
・抽出定義時に抽出コード系(OUTCODE)を指定して文字コード変換を行う場合、または
・バイトスワップの指定(BYTESWAP)に“NO”以外を指定した場合
見積り式
ディスク空き容量 = R × 抽出件数
R:抽出レコード長(単位はバイト)
抽出レコード長(R) = G + 2 + ( N1 + D1 ) + ( N2 + D2 ) + … ( Ni + Di )
G:グループ単位のレプリケーションの場合の制御情報の長さ(単位はバイト)
グループ単位のレプリケーションの場合で、抽出する項目にナル表示域を指定した場合は10となります。ナル表示域を指定しない場合は8となります。
表単位のレプリケーションの場合は、0となります。
N1、N2…Ni:ナル表示域の長さ
抽出する項目にナル表示域を指定した場合は2となります。指定しない場合は0となります。(単位はバイト)
D1、D2…Di:抽出する各項目の長さ
可変長の場合は、最大長で見積りを行ってください。また、グループ単位のレプリケーションの場合は、当該グループに属するすべての表の項目の長さを含めてください。(単位はバイト)
注意
項目の長さについては“付録A 抽出データ項目の形式”を参照してください。
差分抽出を行う場合は、-tオプションで指定した作業ディレクトリに以下の空き容量(単位はバイト)が必要です。
見積り式
ディスク空き容量 = ( R × 抽出件数 ) × 2
R:抽出レコード長(単位はバイト)
抽出レコード長(R) = { G | J | V } + 2 + ( N1 + D1 ) + ( N2 + D2 ) + … ( Ni + Di )
G:グループ単位のレプリケーションの場合の制御情報の長さ(単位はバイト)
グループ単位のレプリケーションの場合で、抽出する項目にナル表示域を指定した場合は10となります。ナル表示域を指定しない場合は8となります。
それ以外の場合は、0となります。
J:表単位のレプリケーションの場合の制御情報の長さ(単位はバイト)
表単位のレプリケーションの場合で、抽出差分形式(DIFFTYPE)に“JNL”を指定した場合は8となります。
それ以外の場合は、0となります。
V:表単位のレプリケーションの場合の制御情報の長さ(単位はバイト)
表単位のレプリケーションの場合で、抽出差分形式(DIFFTYPE)に“COPY”を指定し、差分ログ形式(LOGTYPE)に“LITTLE”を指定した場合は4となります。
それ以外の場合は、0となります。
N1、N2…Ni:ナル表示域の長さ
抽出する項目にナル表示域を指定した場合は2となります。指定しない場合は0となります。(単位はバイト)
D1、D2…Di:抽出する各項目の長さ
可変長の場合は、最大長で見積りを行ってください。また、グループ単位のレプリケーションの場合は、当該グループに属するすべての表の項目の長さを含めてください。(単位はバイト)
注意
項目の長さについては“付録A 抽出データ項目の形式”を参照してください。