抽出定義管理ファイルの容量の見積り方法について説明します。ここでは、1つの抽出定義に対する見積り式について説明します。したがって、複写元システム全体に対する抽出定義管理ファイルの容量見積りは、複写元システムで定義するすべての抽出定義に対する見積り式の合計となります。
なお、レプリケーショングループの定義でも抽出定義と同様に抽出定義管理ファイルが作成されます。下記の見積り式を参照してください。
見積り式
抽出定義管理ファイルのサイズ = 1040 + S + J + W
S:項目指定(SELECT)情報のサイズ(単位はバイト)
J:結合キー項目指定(JOIN)情報のサイズ(単位はバイト)
結合キー項目指定を行わない場合は0となります。
W:条件指定(WHERE)情報のサイズ(単位はバイト)
条件指定を行わない場合は0となります。
項目指定情報のサイズ(S) = 16 + 176 × Sn
Sn:項目指定(SELECT)に指定した列の数
項目指定を行わない場合は対象となる表のすべての列の数となります。
結合キー項目指定情報のサイズ(J) = 16 + 176 × Jn
Jn:結合キー項目指定(JOIN)に指定した列の数
条件指定情報のサイズ(W) = 26 + 176 × Wn + 4 × Cn + Cl
Wn:条件指定(WHERE)に指定した列の数
Cn:条件指定に指定した定数の数
Cl:条件指定に指定したすべての定数の文字列長の合計(単位はバイト)
定数に対応する列の属性がSMALLINT、INTEGER、DECIMAL、NUMERICの場合、定数の文字列長は、符号および小数点を含めた長さになります。例えば、-10の場合は3となります。
定数に対応する列の属性がCHARACTER、CHARACTER VARYING、NATIONAL CHARACTER、NATIONAL CHARACTER VARYING、DATE、TIME、TIMESTAMP、INTERVALの場合、定数の文字列長は、引用符(')内の文字列の長さとなります。例えば、'AAA'の場合は3となります。
見積り式
抽出定義管理ファイルのサイズ(単位はバイト) = 1048 + 144 × M
M:レプリケーショングループに属する抽出定義の個数
レプリケーショングループのMEMBERオペランドに指定した抽出定義の個数です。