アプリケーションサーバを複数利用するため特定のサーバでネーミングサービスを運用する場合は、Interstage管理コンソールまたはismodifyserviceコマンドでネーミングサービスの参照先を設定してください。
ネーミングサービスを運用するサーバ
InterstageをTYPE1で初期化します。
ネーミングサービスを運用せず、ほかのサーバのネーミングサービスを参照するサーバ
InterstageをTYPE3で初期化します。
■Interstage管理コンソールを使用したネーミングサービスの設定
アプリケーションサーバにおいて、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [環境設定]タブ画面で[ネーミングサービス詳細設定]を設定し、JMSが使用するイベントチャネルを参照できるように以下の内容を設定します。
詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
◆TYPE1で運用するサーバ
パラメタ | 設定内容 |
---|---|
ローカルホスト | 選択してください。 |
サーバホスト名 | 指定しません。 |
ポート番号 | 表示されている値を変更しません。 |
TYPE3で運用するサーバ
パラメタ | 設定内容 |
---|---|
リモートホスト | 選択してください。 |
サーバホスト名 | ネーミングサービスを参照するサーバのホスト名を指定します。 |
ポート番号 | ネーミングサービスを参照するサーバのポート番号を指定します。省略した場合は8002が指定されたものとみなします。 |
■ismodifyserviceコマンドを使用したネーミングサービスの設定
アプリケーションサーバにおいて、ismodifyserviceコマンドを実行することでネーミングサービスの参照先を設定します。コマンドのオプションおよびパラメタを以下に示します。コマンドのオプションおよびパラメタの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
◆TYPE1で運用するサーバ
コマンドのオプションおよび | 設定内容 |
---|---|
-M システム名 | 指定しないでください。 |
-a | 指定してください。 |
サービス識別名 | “NS”を指定します。 |
コマンドのオプションおよび | 設定内容 |
---|---|
-a | 指定してください。 |
サービス識別名 | “NS”を指定します。 |
ネーミングサービスの参照先をローカルホストに変更する場合のコマンドの実行例を以下に示します。
ismodifyservice -a NS |
◆TYPE3で運用するサーバ
コマンドのオプションおよび | 設定内容 |
---|---|
-M システム名 | 指定しないでください。 |
-r | 指定してください。 |
-h ホスト名 | ネーミングサービスを参照するサーバのホスト名を指定します。 |
-p ポート番号 | ネーミングサービスを参照するサーバのポート番号を指定します。省略した場合は8002が指定されたものとみなします。 |
サービス識別名 | “NS”を指定します。 |
コマンドのオプションおよび | 設定内容 |
---|---|
-r | 指定してください。 |
-h ホスト名 | ネーミングサービスを参照するサーバのホスト名を指定します。 |
-p ポート番号 | ネーミングサービスを参照するサーバのポート番号を指定します。省略した場合は8002が指定されたものとみなします。 |
サービス識別名 | “NS”を指定します。 |
ネーミングサービスの参照先を“host01”に変更する場合のコマンドの実行例を以下に示します。
ismodifyservice -r -h host01 NS |
注意
非同期アプリケーション連携実行基盤を使用するすべてのアプリケーションサーバからイベントチャネルが参照可能となるように、ネーミングサービスの設定を行ってください。
ネーミングサービスが動作するアプリケーションサーバは“ローカルホスト”として設定
別サーバのネーミングサービスを参照するアプリケーションサーバは“リモートホスト”として設定
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
本コマンドを多重に実行することはできません。
以下のサービスがセットアップ済みの環境に対して、本コマンドは使用できません。
ロードバランスオプション
データベース連携サービス
以下の場合は本コマンドを実行することはできません。
Interstageの各サービスが動作中の場合
isgendefコマンド、isregistdefコマンド、isstartコマンド、isstopコマンドまたはisstatコマンドが実行中の場合
本コマンドを使用する場合、Interstage統合コマンドまたは運用操作ツールにより初期化済みのサービスに対して、以下のコマンドを発行してはいけません。ただし、下記(*)のコマンドに関しては、Interstage動作環境定義の稼働状態監視モード(定義項目“IS Monitor Mode”で指定)に“mode2”を指定して初期化している場合、発行することができます。
otssetup
otsmklog
tdsetup
tdunsetup
tdstart
tdstop
otsstart
otsstop
essetup
esunsetup
esstart
esstop
odsetlbo
odstartlbo
odstoplbo
jssvstart (*)
jssvstop (*)
soapgwstartclgw (*)
soapgwstopclgw (*)
odadmin
S99startod
CosNaming_s
InterfaceRep_Cache_s
InterfaceRep_Cache_e
OD_stop
apachectl
追加/削除しようとするサービスが依存するサービスが存在しない場合、本コマンドは実行できません。
本コマンドは、Interstageの初期化が完了している状態でなければ実行することができません。
ネーミングサービス/インタフェースリポジトリのどちらか一方、または両方がリモート参照になる場合、運用形態はTYPE3に変更されます。
ネーミングサービス/インタフェースリポジトリがともにローカル参照になる場合、運用形態はTYPE1に変更されます。
インタフェースリポジトリをローカルにセットアップし、かつネーミングサービスがローカル参照になっている場合、インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)が自動的にセットアップされます。
インタフェースリポジトリの参照先をリモートホストに変更する場合、インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)は、アンセットアップされます。
イベントサービスを使用する場合に、esmkchnlコマンドによりイベントチャネルを作成後、ismodifyserviceコマンドでネーミングサービスの操作を行う際は、ismodifyserviceコマンド実行前にesrmchnlコマンドにより、作成済みのイベントチャネルを削除してください
esrmchnlコマンドの詳細については、“esrmchnl”を参照してください。