フロー定義DB、メッセージトラッキングDBおよびメッセージ格納DB用のデータベースを作成します。データベースは、以下に示すデータベース名および“■チューニングパラメタの一覧”を参考にOracleのコマンドを使用して作成してください。
Oracleが提供する Oracle Database Configuration Assistantを利用し、データベースを作成する場合のコマンドの実行例を示します。Oracle Database Configuration Assistantを起動するためには、環境変数 DISPLAYと、xhostの設定が行われている必要があります。詳細については、Oracleマニュアル“データベース管理者ガイド”を参照してください。
Oracle Database Configuration Assistantのコマンド実行方法(bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
DISPLAY=localhost:0.0 export DISPLAY dbca |
Oracle Database Configuration Assistantのコマンド実行方法(csh、tcshの場合)
setenv DISPLAY localhost:0.0 dbca |
注意
Oracleをインストールする際、Oracle Database Configuration Assistantを選択し、インストールされている必要があります。
Oracle Database Configuration Assistantのコマンド実行は、Oracleインストールユーザで行ってください。
Oracle Database Configuration Assistantを起動したいマシンの端末で、rootユーザにより xhostの設定を行う必要があります。xhostの設定例を以下に示します。
xhost +localhost |
■データベース名
フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDB用のデータベース名は、“APFWDB”で作成します。
メッセージ格納DBは、業務用データベース内に配置されるため、業務用データベースのデータベース名を使用します。
■チューニングパラメタの一覧
Oracleにおけるチューニングパラメタは多種多様な設定となるため、詳細については、Oracleマニュアルを参照してください。ここでは、代表的なチューニングパラメタを以下に示します。利用方法や設定値などについては、Oracleのマニュアルを参照してください。
分類 | パラメタ | 概 要 |
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基本 | DB_NAME | データベース識別子
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CONTROL_FILES | Oracleの制御ファイル名
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OPEN_CURSORS | 1つのセッションでオープン可能なカーソルの数
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INSTANCE_NAME | インスタンス識別子
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バージョン互換 | COMPATIBLE | 利用しているOracleのバージョン
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メモリ | SGA_MAX_SIZE | システムグローバル領域(SGA)の最大サイズ
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LOCK_SGA | SGA全体を物理メモリの中にロック
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SHARED_POOL_SIZE(注) | 共有プールのサイズ
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SHARED_POOL_RESERVED_SIZE | 共有プールの予約領域サイズ
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LAGRE_POOL_SIZE | ラージプールのサイズ
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PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING | パラレルクエリにおける並列度の自動調整有無
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DB_CACHE_SIZE(注) | データベースバッファキャッシュのサイズ
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DB_KEEP_CACHE_SIZE(注) | 複数バッファプールを構成する場合のKEEPバッファプールのサイズ
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DB_RECYCLE_CACHE_SIZE(注) | 複数バッファプールを構成する場合のRECYCLEバッファプールのサイズ
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LOG_BUFFER | REDOログバッファのサイズ
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PGA_AGGREGATE_TARGET(注) | すべてのサーバプロセスで使用できるプログラムグローバル領域(PGA)の最大サイズ
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WORKAREA_SIZE_POLICY(注) | 自動PGAメモリ管理機能の自動化有無
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I/O | DB_BLOCK_SIZE | Oracleのブロックサイズ
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DB_FILES | インスタンスで作成可能なデータファイルの最大数
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DB_FILE_MULTIBLOCK_READ_COUNT(注) | 全表走査でサーバプロセスが一度に読み込むデータブロックの数
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FAST_START_MTTR_TARGET(注) | データベースのリカバリ時にインスタンスの起動に要する許容可能な目標時間
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LOG_CHECKPOINT_INTERVAL(注) | チェックポイントの間隔
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LOG_CHECKPOINT_TIMEOUT(注) | チェックポイントの経過時間
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LOG_CHECKPOINTS_TO_ALERT(注) | アラートファイルにチェックポイントの開始/終了の記録有無
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RECOVERY_PARALLELISM | 起動するリカバリプロセスの数
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FAST_START_PARALLEL_ROLLBACK(注) | 起動するリカバリプロセスの最大数
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LOG_ARCHIVE_MAX_PROCESSES (注) | 起動するARCnプロセス数
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DB_WRITER_PROCESSES | 起動するDBWnプロセス数
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DBWR_IO_SLAVES | 起動するI/Oスレーブプロセスの数
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BACKUP_TAPE_IO_SLAVES(注) | I/Oスレーブプロセスの利用有無
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DISK_ASYNCH_IO | ディスクI/Oの非同期化有無
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TAPE_ASYNCH_IO | テープI/Oの非同期有無
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競合 | PROCESSES | 接続可能なユーザプロセス最大数
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SESSIONS | 接続可能なセッション最大数
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TRANSACTIONS | 実行可能なトランザクション最大数
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ROW_LOCKING | 行レベルロックの利用方法
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UNDO_MANAGEMENT | ロールバックセグメントのOracle自動管理化有無
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UNDO_TABLESPACE(注) | インスタンス起動時に使用するUNDO表領域名
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UNDO_RETENTION(注) | UNDOレコードを保持する時間
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UNDO_SUPPRESS_ERRORS(注) | 自動UNDO管理下における、エラー(ORA-30019)となるロールバックセグメント操作を実行した際のエラー抑止の有無を設定します。 | |
認証 | REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE | パスワードファイル認証の有効化
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注)動的パラメタであり、ALTER SYSTEM文を発行することにより、インスタンスの停止なしに動的変更が可能なパラメタです。
分類 | パラメタ | 概 要 |
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接続数 | QUEUESIZE | サーバへの同時接続要求数を指定します。 (Σ (業務処理開始アプリケーションで使用するDB数 × 多重度) + Σ (業務処理実行アプリケーションで使用するDB数 × 多重度)) × 1.2(余裕値) DB数には、当該アプリケーションが動作するフロー定義で指定されている、以下のDB数を指定してください。 多重度にはアプリケーションの多重度を指定してください。 |