アプリケーション安定稼動機能が事象を監視・検知する条件を定義ファイルに記述します。
定義ファイルは、IJServerワークユニットの実行クラスの起動時実行クラスの引数に絶対パスで指定します。事象の監視・検知条件が同じ場合は、複数のIJServerワークユニットで同じ定義ファイルを利用できます。
IJServerワークユニットの実行クラスの起動時実行クラスの引数に定義ファイルを指定しなかった場合は、以下の定義ファイルを読み込みます。
/opt/FJSVibs/etc/po/po.xml
設定例
以下の条件で事象を監視・検知する場合の定義ファイルの記述例を示します。
待機JavaVM数は1個
Interstage Application Serverのアプリケーション最大処理時間は480秒
アプリケーションの処理時間がアプリケーション最大処理時間を超過した場合は、JavaVMを再起動
ヒープ領域の使用量が60%を超過した場合、待機JavaVMが存在する場合は、待機JavaVMにリクエストを振り分け、ガーベジコレクションを実行(第1救済措置)
待機JavaVMが存在しない場合は、運用を継続しつつ待機JavaVMが出現するまでガーベジコレクションの実行を待ち合わせ
ヒープ領域の使用量が80%を超過した場合、待機JavaVMの存在有無に関わらずガーベジコレクションを実行(第2救済措置)
第1救済措置、第2救済措置を実施してもヒープ領域のメモリ使用量が第1しきい値を超過する場合はJavaVMを再起動
Permanent世代領域の使用量が80%を超過した場合、待機JavaVMが存在する場合は、待機JavaVMにリクエストを振り分け、ガーベジコレクションを実行(第1救済措置)
待機JavaVMが存在しない場合は、運用を継続しつつ待機JavaVMが出現するまでガーベジコレクションの実行を待ち合わせ
Permanent世代領域の使用量が85%を超過した場合、待機JavaVMの存在有無に関わらずガーベジコレクションを実行(第2救済措置)
第1救済措置、第2救済措置を実施してもPermanent世代領域のメモリ使用量が第1しきい値を超過する場合はJavaVMを再起動
項目 | 設定値 | 単位 |
---|---|---|
アプリケーション最大処理時間 | 480 | 秒 |
項目 | 推奨値 | 単位 | ||
待機JavaVM数(waitProcessNumberタグ) | 1 | 個 | ||
アプリケーションタイムアウト監視(responseTimeタグ) | 設定あり | ― | ||
ヒープ領域予兆監視 (tenuredGenerationタグ) | 救済措置実行後も第1しきい値を超過する場合の動作 (actionExceedFirstThresholdAfterFullGCタグ) | stop | ― | |
第1救済措置 | 第1しきい値(thresholdタグ) | 60 | % | |
第1救済措置の種類(kindタグ) | transmigratingReset | ― | ||
第2救済措置 | 第2しきい値(thresholdタグ) | 80 | % | |
第2救済措置の種類(kindタグ) | reset | ― | ||
Permanent世代領域予兆監視 (permanentGenerationタグ) | 救済措置実行後も第1しきい値を超過する場合の動作 (actionExceedFirstThresholdAfterFullGCタグ) | stop | ― | |
第1救済措置 | 第1しきい値(thresholdタグ) | 80 | % | |
第1救済措置の種類(kindタグ) | transmigratingReset | ― | ||
第2救済措置 | 第2しきい値(thresholdタグ) | 85 | % | |
第2救済措置の種類(kindタグ) | reset | ― |
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <processObserverConfig xmlns="http://interstage.fujitsu.com/schemas/apfw/processObserverConfig" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <definition> <waitProcessNumber>1</waitProcessNumber> <responseTime /> <tenuredGeneration> <actionExceedFirstThresholdAfterFullGC>stop</actionExceedFirstThresholdAfterFullGC> <action1> <threshold>60</threshold> <kind>transmigratingReset</kind> </action1> <action2> <threshold>80</threshold> <kind>reset</kind> </action2> </tenuredGeneration> <permanentGeneration> <actionExceedFirstThresholdAfterFullGC>stop</actionExceedFirstThresholdAfterFullGC> <action1> <threshold>80</threshold> <kind>transmigratingReset</kind> </action1> <action2> <threshold>85</threshold> <kind>reset</kind> </action2> </permanentGeneration> </definition> </processObserverConfig>
定義ファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション安定稼動定義リファレンス”を参照してください。