オンデマンド連携サービスは下図に示す機能および資源により構成されています。本章では、これらの構成要素について説明します。
オンデマンド連携サービス構成要素図
データベースサーバ
業務履歴などのログデータを書き込む為の高信頼性ログと業務データを格納する為の業務用データベースを構築します。
高信頼性ログに書き込まれたユーザログは、エクスポートユーティリティを使用して、ユーザログの退避から、ユーザログの抽出、バッチサーバに配置されたバッチアプリケーションの実行までの一連の流れをシームレスに行うことができます。
エクスポートユーティリティと高信頼性ログは同一サーバ上に配置されます。
アプリケーションサーバおよびバッチサーバについては、各アプリケーション連携実行基盤の説明および、Interstage Job Workload Serverのマニュアルを参照してください。
利用資源
オンデマンド連携サービスが利用する以下の資源について説明します。
アプリケーションサーバおよびバッチサーバに配置する資源については、各アプリケーション連携実行基盤の利用資源および、Interstage Job Workload Serverのマニュアルを参照してください。
データベースサーバに配置する資源
高信頼性ログとエクスポートユーティリティは同一のデータベースサーバに配置されます。
また、運用によって主に以下の2つのパターンのシステム構成があります。
パターン1:業務用データベースがSymfoware Serverのデータベースサーバでの運用
パターン2:業務用データベースがないアプリケーションサーバでの運用(HUBなど)
高信頼性ログは、運用に応じて適切に配置してください。
高信頼性ログの運用パターン詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)”の“運用操作のパターン”を参照してください。
業務用データベースは、運用環境やデータベース製品の機能に応じて、適切な台数で運用してください。
エクスポートユーティリティは、高信頼性ログのDSI単位に運用する必要があります。
エクスポートユーティリティで使用する基本的な構成要素となる資源配置について以下の図で示します。
高信頼性ログ
ログデータを格納する為のユーザログテーブルを作成します。業務アプリケーションに対し必要な分だけ作成してください。
詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)”を参照してください。
エクスポートユーティリティ定義ファイル
ユーザログの退避から、ユーザログの抽出、ユーザ処理の実行までの制御を定義する定義ファイルです。本定義ファイルは、DSI単位に定義します。
エクスポートユーティリティ定義ファイルの詳細は、“17.4.2 データ退避・データ抽出の設定”および“Interstage Business Application Server リファレンス”の“エクスポートユーティリティ定義リファレンス”を参照してください。
退避データファイル
エクスポートユーティリティの実行単位で、FULL状態の高信頼性ログのエントリ数分退避データファイルが出力されます。
抽出データファイル
エクスポートユーティリティの実行単位で、エクスポートユーティリティ定義ファイルに定義された抽出条件に従って、最大3ファイルまで出力することができます。