業務処理開始アプリケーションは、一般的なWebアプリケーションやEJBアプリケーションとして作成してください。環境作成の詳細は、使用するアプリケーションの形態に応じて本製品に同梱されているInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。
注意
業務処理開始アプリケーションをIJServerに配備して運用する場合は、事前コネクト数を設定することにより、データベース接続時の性能を向上させることができます。事前コネクト数の詳細については、“9.8.4.2 ワークユニットの作成(Java)”を参照してください。
なお、業務処理開始アプリケーションを実行する場合には以下の環境設定を行ってください。
■業務処理開始アプリケーションをWebアプリケーションまたはEJBアプリケーションとして作成し、ワークユニットに配備した場合
◆クラスパス
/opt/FJSVibs/lib/apfwflowctrl50.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwmsgapi.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwtrackapi.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar /opt/FJSVisjmx/lib/isjmxcommon.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwsetsecurity.jar /opt/FJSVwebc/lib/uji.jar /opt/FJSVapcef/lib/ujief.jar /opt/FJSVapclg/lib/ujilog.jar JDBCドライバのクラスパス (注1) ユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionのclassファイルまたはjarファイル(注2) |
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwflowctrl50.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwmsgapi.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwtrackapi.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwibscm.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\isjmxcommon.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwsetsecurity.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\APC\lib\uji.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\APC\lib\ujief.jar [Interstageのインストールディレクトリパス]\APC\lib\ujilog.jar JDBCドライバのクラスパス (注1) ユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionのclassファイルまたはjarファイル(注2) |
注1) JDBCドライバのクラスパスについては、“8.3.2 データベースライブラリの環境設定”の“◆JDBC環境の設定値”を参照してください。
注2) 以下を参照し、設定してください。
ユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionを使用している場合、以下の設定方法があります。
業務処理開始アプリケーションにユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionを実装している場合
業務処理開始アプリケーションを実行する際、IJServerのクラスパス設定に、classファイルまたはjarファイルを設定する必要はありません。
業務処理開始アプリケーションにユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionを実装していない場合
業務処理開始アプリケーションを実行する際、IJServerのクラスパス設定に、classファイルまたはjarファイルを設定してください。
以下のいずれかに設定してください。
Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]タブ > [J2EEプロパティ]のクラスパス
または、
Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]のクラスパス
また本方法を用いる場合、“アプリケーションサーバオンラインマニュアル”の“Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド(旧版互換)”を参照し、IJServerのクラスパス設定を行ってください。
Interstage管理コンソールの以下のどちらかの箇所で設定します。
[システム] > [環境設定]タブ > [J2EEプロパティ]のクラスパス
[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]のクラスパス
◆ライブラリパス
/opt/FJSVibs/lib
/opt/FJSVapcef/lib
JDBCドライバのライブラリパス (注) |
注) JDBCドライバのライブラリパスには、JDBCドライバで必要なLD_LIBRARY_PATHの設定値を設定します。LD_LIBRARY_PATHが不要なJDBCドライバを使用する場合、本項目を設定する必要はありません。JDBCドライバで必要な環境変数の設定値の詳細については、“8.3.2 データベースライブラリの環境設定”の“◆JDBC環境の設定値”を参照してください。
Interstage管理コンソールの以下の箇所で設定します。
[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]のライブラリパス
◆環境変数
JDBCドライバの環境変数 (注) |
注) JDBCドライバの環境変数には、JDBCドライバで必要な環境変数のうち、CLASSPATH、 PATH、 LD_LIBRARY_PATH以外の環境変数の設定値を設定します。設定が必要な環境変数が存在しないJDBCドライバを使用する場合、本項目を設定する必要はありません。JDBCドライバで必要な環境変数の設定値の詳細については、“8.3.2 データベースライブラリの環境設定”の“◆JDBC環境の設定値”を参照してください。
Interstage管理コンソールの以下の箇所で設定します。
[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]の環境変数
◆JavaVMオプション
-Dcom.fujitsu.interstage.jms.queue_max_err=yes(注1) -Dcom.fujitsu.ObjectDirector.DeterredMessage=YES (注2) |
注1) メッセージの欠落防止のため、必ず設定する必要があります。
注2) sendMessageSync()メソッドで待ち合わせ型フローを起動し、処理結果のメッセージを受信するまで、イベントサービスのイベントデータ待ち合わせ時間で指定した時間が経過するごとにod60003のメッセージがシステムログ(Windowsの場合は、イベントログ)に出力されます。処理結果のメッセージを受信する時間が長いなどの理由により、当該メッセージが頻繁に出力される場合、本設定を行うことでメッセージの出力を抑止できます。
Interstage管理コンソールの以下の箇所で設定します。
[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]のJavaVMオプション
■業務処理開始アプリケーションをJavaアプリケーションとして作成し実行する場合
◆業務処理開始アプリケーションを実行するシェルに設定するクラスパス
/opt/FJSVibs/lib/apfwflowctrl50.jar
/opt/FJSVibs/lib/apfwmsgapi.jar
/opt/FJSVibs/lib/apfwtrackapi.jar
/opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar
/opt/FJSVisjmx/lib/isjmxcommon.jar
/opt/FJSVibs/lib/apfwsetsecurity.jar
/opt/FJSVwebc/lib/uji.jar
/opt/FJSVapcef/lib/ujief.jar
/opt/FJSVapclg/lib/ujilog.jar
/opt/FJSVjs5/common/lib/servlet-api.jar
ユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionのclassファイルまたはjarファイル(注) |
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwflowctrl50.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwmsgapi.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwtrackapi.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwibscm.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\lib\isjmxcommon.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib\apfwsetsecurity.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\APC\lib\uji.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\APC\lib\ujief.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\APC\lib\ujilog.jar
[Interstageのインストールディレクトリパス]\F3FMjs5\common\lib\servlet-api.jar
ユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionのclassファイルまたはjarファイル(注) |
注) 以下を参照し、設定してください。
ユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionを使用している場合、以下の設定方法があります。
業務処理開始アプリケーションにユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionを実装している場合
業務処理開始アプリケーションを実行する際、環境変数CLASSPATHに、classファイルまたはjarファイルを設定する必要はありません。
業務処理開始アプリケーションにユーザ定義型クラス、またはユーザ定義型Exceptionを実装していない場合
業務処理開始アプリケーションを実行する際、環境変数CLASSPATHに、classファイルまたはjarファイルを設定してください。
◆業務処理開始アプリケーションを実行するシェルに設定する環境変数
JDBCドライバの環境変数 (注1) JMSの環境変数 (注2) JDK/JREの環境変数 (注3) 非同期連携実行基盤の環境変数 (注4) |
注1) JDBCドライバの環境変数については、“8.3.2 データベースライブラリの環境設定”の“◆JDBC環境の設定値”を参照してください。
注2) JMSの環境変数については、“8.3.3 JMSの環境設定”の“◆JMS環境の設定値”を参照してください。
注3) 業務処理開始アプリケーションを実行するJDK/JREを選択するため、環境変数PATHを設定します。選択するJDK/JREは、Interstage Application Serverに同梱しているJDK6またはJRE6としてください。
例
JDK6 (bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk6/bin:$PATH ; export PATH |
JDK6 (csh、tcshの場合)
setenv PATH /opt/FJSVawjbk/jdk6/bin:$PATH |
JRE6 (bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
PATH=/opt/FJSVawjbk/jre6/bin:$PATH ; export PATH |
JRE6 (csh、tcshの場合)
setenv PATH /opt/FJSVawjbk/jre6/bin:$PATH |
注4) 業務処理開始アプリケーションを実行するために必要なライブラリパスを設定します。
(bash、Bシェル、およびKシェルの場合)
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVibs/lib:/opt/FJSVapcef/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH |
(csh、tcshの場合)
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVibs/lib:/opt/FJSVapcef/lib:$LD_LIBRARY_PATH |
◆JNDI環境プロパティ
業務処理開始アプリケーションをJavaアプリケーションとして作成する場合は、JNDI環境プロパティ“java.naming.factory.initial”を設定する必要があります。設定値は以下になります。
com.fujitsu.interstage.j2ee.jndi.InitialContextFactoryForClient |
JNDI環境プロパティ“java.naming.factory.initial”は、以下に示す引数で指定します。
業務処理開始アプリケーションの起動時に、javaコマンドの引数として環境プロパティ“java.naming.factory.initial”を指定します。
java -Djava.naming.factory.initial=com.fujitsu.interstage.j2ee.jndi.InitialContextFactoryForClient myapplication |
注意
上記JNDIの環境プロパティをjndi.propertiesに設定しないでください。
他のJNDIを利用するアプリケーションが動作できなくなる可能性があります。
◆JavaVMオプション
業務処理開始アプリケーションの起動時に、javaコマンドの引数として以下のシステムプロパティを指定します。
“com.fujitsu.interstage.jms.queue_max_err=yes”(注)
注) メッセージの欠落防止のため、必ず設定する必要があります。
java -Dcom.fujitsu.interstage.jms.queue_max_err=yes myapplication |
“com.fujitsu.ObjectDirector.DeterredMessage=YES”(注)
注) sendMessageSync()メソッドで待ち合わせ型フローを起動し、処理結果のメッセージを受信するまで、イベントサービスのイベントデータ待ち合わせ時間で指定した時間が経過するごとにod60003のメッセージがシステムログ(Windowsの場合は、イベントログ)に出力されます。処理結果のメッセージを受信する時間が長いなどの理由により、当該メッセージが頻繁に出力される場合、本設定を行うことでメッセージの出力を抑止できます。
java -Dcom.fujitsu.ObjectDirector.DeterredMessage=YES myapplication |