JDBCを利用するための環境変数を設定します。設定箇所には以下の3種類があります。設定条件に合致するものについて、設定を行ってください。
環境変数設定ファイル
コマンド実行シェル
ワークユニットの環境設定
◆環境変数設定ファイル
環境変数設定ファイルに、非同期アプリケーション連携実行基盤で使用するJDBCの環境設定を行います。
非同期アプリケーション連携実行基盤のコマンドおよびInterstage管理コンソールが動作する環境の設定として、必ず設定する必要があります。
環境変数設定ファイルとは、非同期アプリケーション連携実行基盤の環境設定に関する定義が格納されたファイルです。
設定する値の詳細については、“◆JDBC環境の設定値”を参照してください。
また、環境変数設定ファイルの記述方法については、“8.3.4 環境変数設定ファイルの記述”を参照してください。
◆コマンド実行シェル
以下の操作を実行する場合、コマンド実行シェルの環境変数にJDBCの環境設定が必要です。
Symfowareのネーミングサービスをjavaコマンドで起動する場合
Javaアプリケーションとして作成した業務処理開始アプリケーションを、javaコマンドで起動する場合
カスタムセットアップ時の各コマンド操作を実行する場合
Symfowareのネーミングサービスの起動時の環境変数設定の詳細については、“B.1 環境設定”を参照してください。
業務処理開始アプリケーション起動時の環境変数設定の詳細については、“9.12 業務処理開始アプリケーションの環境作成”を参照してください。
カスタムセットアップについては、“付録A カスタムセットアップによる環境作成”を参照してください。
◆ワークユニットの環境設定
使用するワークユニットの環境設定を行います。
非同期ワークユニット
業務処理実行アプリケーションをCOBOLで作成する場合に使用します。
IJServer
業務処理実行アプリケーションをJavaで作成する場合に使用します。
非同期ワークユニット上でデータベースを使用する場合、アプリケーションが使用する環境変数を、ワークユニット定義で設定します。
テキスト形式のワークユニット定義ファイルに環境変数を記述し、非同期ワークユニットの環境設定を行います。
ポイント
ワークユニット定義ファイルは、isaddwudefコマンドを使用して登録します。isaddwudefコマンドの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
環境変数は、ワークユニット定義ファイルの以下の箇所に設定します。
環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定値
[Control Option]の[Library for Application]
環境変数の設定値を以下に示します。
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | /opt/FJSVibs/lib |
/opt/FJSVapclg/lib | |
/opt/FSUNrdb2b/lib |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | /opt/FJSVibs/lib |
/opt/FJSVapclg/lib | |
/opt/FJSVrdb2b/lib |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | /opt/FJSVibs/lib |
/opt/FJSVapclg/lib | |
Oracleのインストールディレクトリ/lib32 |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | /opt/FJSVibs/lib |
/opt/FJSVapclg/lib | |
Oracleのインストールディレクトリ/lib |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | /opt/FJSVibs/lib |
/opt/FJSVapclg/lib | |
Oracleのインストールディレクトリ/lib |
IJServer上でデータベースを使用する場合、IJServerの環境設定でJDBCの環境設定を行う必要があります。以下のIJServerで、環境設定を行う必要があります。
業務処理開始アプリケーションを運用するIJServer
業務処理実行アプリケーションを運用するIJServer
高信頼性ログ機能を利用するアプリケーションを運用するIJServer
データベースを使用するアプリケーションを運用するIJServer
IJServerの環境設定は、Interstage管理コンソールで行います。“◆JDBC環境の設定値”に記載している環境変数の設定値を、各環境変数に対応するIJServer環境の設定箇所に設定します。環境変数ごとの設定箇所を以下に示します。設定方法の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
環境変数CLASSPATHの設定値の設定箇所(全IJServer共通の設定を行う場合)
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [環境設定]タブ画面の、[J2EEプロパティ] > [クラスパス]
環境変数CLASSPATHの設定値の設定箇所(IJServerごとの設定を行う場合)
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ画面の、[ワークユニット設定] > [クラスパス]
環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定値の設定箇所
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ画面の、[ワークユニット設定] > [ライブラリパス]
その他の環境変数の設定箇所
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ画面の、[ワークユニット設定] > [環境変数]
◆JDBC環境の設定値
以下の項目を設定してください。
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | FSUNrdb2bインストール先ディレクトリ/FSUNrdb2b/lib(注1) |
JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/bin(注1) | |
/etc/opt/FSUNiconv/lib(注2) | |
CLASSPATH | JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar(注1) |
LD_PRELOAD(注3) | /etc/opt/FSUNiconv/lib/libicv.so |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | FJSVrdb2bインストール先ディレクトリ/FSUNrdb2b/lib(注1) |
JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/bin(注1) | |
CLASSPATH | JDBCドライバインストール先ディレクトリ/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar(注1) |
LD_PRELOAD(注3) | /opt/FJSVrdb2b/lib/librdb2bicv64.so |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
PATH | [Symfoware Server クライアント機能のインストールディレクトリ]\JDBC\fjjdbc\bin |
CLASSPATH | [Symfoware Server クライアント機能のインストールディレクトリ]\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc2.jar |
注1) 以下のディレクトリのデフォルトは、/optです。
FSUNrdb2bインストール先ディレクトリ
FJSVrdb2bインストール先ディレクトリ
JDBCドライバインストール先ディレクトリ
注2) Symfoware V9.0.0以降では設定不要です。
注3) Symfoware V9.0.0以降では設定不要です。アプリケーションサーバのロケールがja_JP.UTF-8以外の環境から、文字コード系がUNICODEのデータベースにアクセスする場合に、業務処理実行アプリケーションおよび業務処理開始アプリケーションのIJServerの環境変数、またはJavaアプリケーションの環境変数に設定します。
注4) 製品版のSymfoware ServerのV10.0.0以降を利用し、業務処理開始アプリケーション、または業務処理実行アプリケーションでJDBC3.X対応ドライバがサポートするAPIを使用する場合に、IJServerのクラスパス、またはJavaアプリケーションの環境変数CLASSPATHに設定します。
例
コマンド実行シェルに環境変数を設定する場合の設定例を以下に示します。
bash、Bシェル、およびKシェルの場合
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH CLASSPATH=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH ; export CLASSPATH |
csh、tcshの場合
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FSUNrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH setenv CLASSPATH /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH |
bash、Bシェル、およびKシェルの場合
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH CLASSPATH=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH ; export CLASSPATH |
csh、tcshの場合
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH setenv CLASSPATH /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:$CLASSPATH |
環境変数 | Oracleのバージョン | 設定値 |
---|---|---|
CLASSPATH | Oracle10g | [ojdbc6.jarの格納ディレクトリ]/ojdbc6.jar(注1) |
Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar | ||
Oracle11g | Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/ojdbc6.jar | |
Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar |
OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH(注2) | Oracleのインストールディレクトリ/lib32 |
Oracleのインストールディレクトリ/lib | |
ORACLE_HOME | Oracleソフトウェアが格納されているディレクトリ |
注1)Oracle10gの場合、Oracleのサイトからojdbc6.jarのダウンロードが必要です。
注2)LD_LIBRARY_PATHは上記表に記載している順序で設定してください。
環境変数 | Oracleのバージョン | 設定値 |
---|---|---|
CLASSPATH | Oracle11g | Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/ojdbc6.jar |
Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar |
OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | Oracleのインストールディレクトリ/lib |
ORACLE_HOME | Oracleソフトウェアが格納されているディレクトリ |
環境変数 | Oracleのバージョン | 設定値 |
---|---|---|
CLASSPATH | Oracle11g | Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/ojdbc6.jar |
Oracleのインストールディレクトリ/jlib/orai18n.jar |
注1) Oracle Database 12c に同梱されたOracle JDBC Driver使用した場合、非同期アプリケーション連携実行基盤においてデータベースの接続に失敗します。Oracle Database 12c に接続する場合は、以下のバージョンのJDBC Driverを使用してください。
Oracle JDBC Driver 11.2.0.4
OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。
環境変数 | 設定値 |
---|---|
LD_LIBRARY_PATH | Oracleのインストールディレクトリ/lib |
ORACLE_HOME | Oracleソフトウェアが格納されているディレクトリ |
環境変数 | 設定値 |
---|---|
PATH | %ORACLE_HOME%\bin |
CLASSPATH | %ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc6.jar |
例
コマンド実行シェルに環境変数を設定する場合の設定例を以下に示します。設定値は、Oracle11gのociドライバおよびJDK/JRE6を利用し、Oracleのインストールディレクトリが“/opt/oracle/product/11.2.0/db_1”の場合の例です。
bash、Bシェル、およびKシェルの場合
LD_LIBRARY_PATH=/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/lib32:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH CLASSPATH=/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jdbc/lib/ojdbc6.jar:/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jlib/orai18n.jar:$CLASSPATH; export CLASSPATH ORACLE_HOME=/opt/oracle/product/11.2.0/db_1 ; export ORACLE_HOME |
csh、tcshの場合
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/oracle/product/11.2.0/db_1/lib32:$LD_LIBRARY_PATH setenv CLASSPATH /opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jdbc/lib/ojdbc6.jar:/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jlib/orai18n.jar:$CLASSPATH setenv ORACLE_HOME /opt/oracle/product/11.2.0/db_1 |
bash、Bシェル、およびKシェルの場合
LD_LIBRARY_PATH=/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/lib:$LD_LIBRARY_PATH ; export LD_LIBRARY_PATH CLASSPATH=/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jdbc/lib/ojdbc6.jar:/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jlib/orai18n.jar:$CLASSPATH ; export CLASSPATH ORACLE_HOME=/opt/oracle/product/11.2.0/db_1 ; export ORACLE_HOME |
csh、tcshの場合
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/oracle/product/11.2.0/db_1/lib:$LD_LIBRARY_PATH setenv CLASSPATH /opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jdbc/lib/ojdbc6.jar:/opt/oracle/product/11.2.0/db_1/jlib/orai18n.jar:$CLASSPATH setenv ORACLE_HOME /opt/oracle/product/11.2.0/db_1 |