データベース環境セットアップコマンド(apfwcrtdbenv)を使用することにより、データベース環境の作成を対話的に行うことができ、Interstage Business Application Serverの導入を容易に行うことが可能になります。
■作成できるデータベース環境
データベース環境セットアップコマンドで作成可能なデータベース環境は、以下になります。利用する非同期アプリケーション連携実行基盤の機能に応じて作成してください。作成対象のデータベースと選択基準の対応を以下に示します。
作成対象のデータベース | 選択基準 |
---|---|
フロー定義DB | アプリケーション連携フローを格納するデータベースです。非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合作成してください。 |
メッセージトラッキングDB | アプリケーション連携フローの実行におけるメッセージの経路情報やエラー発生情報を格納するデータベースです。メッセージトラッキング機能を使用する場合作成してください。 |
メッセージ格納DB | メッセージとDBの整合性保証機能におけるメッセージを格納するデータベースです。事前に作成しておいた業務用データベースに、メッセージを格納する環境を作成します。メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合作成してください。 |
ポイント
フロー定義DB、メッセージトラッキングDB、および、メッセージ格納DBは同一サーバに作成することができます。
データベース環境セットアップコマンドは、1回の実行につき1つのRDBシステムに対してデータベースを作成します。異なるRDBシステムにデータベースを作成する場合は、RDBシステムごとにデータベース環境セットアップコマンドを実行してください。
フロー定義DB、メッセージトラッキングDB、メッセージ格納DBと高信頼性ログDBを同一RDBシステムに構築する場合は、高信頼性ログDBを操作するDBMSユーザ認証用のユーザを、SQL文“CREATE USER”で作成してください。また、GRANT文でユーザに権限を付与する場合は、OSユーザではなく、CREATE USER文で作成したDBMSユーザ認証用のユーザに権限を付与してください。作成したDBMSユーザ認証用のユーザを削除する場合は、SQL文“DROP USER”で削除してください。
■データベースの配置先と作成方法
作成するデータベースの配置先によって、データベースの作成方法が異なります。それぞれの作成方法を以下に示します。
データベースの配置先 | 作成方法 |
---|---|
アプリケーションサーバとデータベースサーバを同一サーバマシン上に構築する場合 | サーバ上で、データベース環境セットアップコマンドを実行してください。 |
アプリケーションサーバとデータベースサーバを異なるサーバマシン上に構築する場合 | データベースサーバ上で、データベース環境セットアップコマンドを実行してください。 |
データベースサーバ上で、データベース環境セットアップコマンドを実行する場合、データベースサーバにデータベースサーバ機能のインストールを行ってください。
インストール方法については、“Interstage Business Application Server インストールガイド”を参照してください。