メッセージ格納DBを作成する場合は、事前に業務用データベースの設定を行う必要があります。以下に作業を示します。
業務用データベースの作成
DBMSユーザ認証の設定
業務ユーザの作成
メッセージ格納DBとして使用する業務用データベースを作成します。
データベースの作成は、CREATE DATABASE文を記述したDDLを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。
以下に例を示します。
例
データベース名“USERDB”のCREATE DATABASE文を記述したDDLのファイル(userdb.ddl)
CREATE DATABASE USERDB ; |
コマンドの実行例
rdbddlex userdb.ddl |
注意
すでにメッセージ格納DBとして使用する業務用データベースを作成している場合は作成する必要はありません。
参照
CREATE DATABASE文の詳細については、“Symfoware Server SQLリファレンス”を参照してください。コマンドの詳細については、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
データベースにアクセスするための認証の方式としてDBMSユーザ認証を設定します。
DBMSユーザ認証の設定は、SET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。
以下に例を示します。
例
DBMSユーザ認証を設定するSET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLのファイル(setsysparam.ddl)
SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES; |
コマンドの実行例
rdbddlex setsysparam.ddl |
注意
すでにDBMSユーザ認証の設定を行っている場合は設定の必要はありません。
データベース環境セットアップコマンド(apfwcrtdbenv)を利用する場合、認証の方式はDBMSユーザ認証にする必要があります。DBMSユーザ認証以外を使用する場合は、“付録A カスタムセットアップによる環境作成”を参照してください。
参照
DBMSユーザ認証については、“5.2.1.4 利用者の登録”を参照してください。SET SYSTEM PARAMETER文の詳細については、“Symfoware Server SQLリファレンス”を参照してください。コマンドの詳細については、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
Symfoware Serverのセキュリティ運用を行う場合は、DBMSユーザ認証のための設定に加え、セキュリティパラメタの設定が必要です。特に、1人の利用者がSymfoware/RDBシステムに対して同時に接続可能なコネクション数を指定するパラメタ“MAX_CONNECTION”は省略値1のため、設定を行う必要があります。
注意
Symfoware Serverのセキュリティ運用を行わない場合、セキュリティパラメタの設定は行わないでください。
参照
Symfoware Serverでのセキュリティ運用のサポート状況については、“Symfoware Server 解説書”の“各プラットフォームの機能差”を参照してください。また、Symfoware Serverのセキュリティ運用の詳細については、“Symfoware Server セキュリティ運用ガイド”を参照してください。
セキュリティパラメタの設定は、SET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。
以下に、設定値と例を示します。
セキュリティパラメタ | 設定値 |
---|---|
MAX_CONNECTION | データソースの登録時の最大コネクション数 |
例
DBMSユーザ認証の設定と、セキュリティパラメタのMAX_CONNECTIONを設定するSET SYSTEM PARAMETER文を記述したDDLのファイル(setsysparam.ddl)
SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES, MAX_CONNECTION = 512 ; |
コマンドの実行例
rdbddlex setsysparam.ddl |
データベースにアクセスするユーザを作成します。作成するユーザは、メッセージ格納DBにアクセスするユーザになります。
ユーザの作成は、CREATE USER文を記述したDDLを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。
以下に例を示します。
例
ユーザ名“dbuser”、パスワード“dbuser#1”、DBMSユーザ認証のCREATE USER文を記述したDDLのファイル(createuser.ddl)
CREATE USER dbuser WITH DBMS PASSWORD 'dbuser#1' FOR USER ; |
コマンドの実行例
rdbddlex createuser.ddl |
注意
すでにメッセージ格納DBにアクセスするユーザを作成している場合は作成する必要はありません。
データベース環境セットアップコマンド(apfwcrtdbenv)を利用する場合、認証の方式はDBMSユーザ認証にする必要があります。DBMSユーザ認証以外を使用する場合は、“付録A カスタムセットアップによる環境作成”を参照してください。
参照
CREATE USER文の詳細については、“Symfoware Server SQLリファレンス”を参照してください。コマンドの詳細については、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。