非同期アプリケーション連携実行基盤のメッセージの保証レベルは、以下の3種類になります。メッセージ保証レベルとイベントチャネルの関係については、“■イベントチャネルの設計”を参照してください。
メッセージ保証あり(メッセージの重複送信および欠落防止)
システムに異常が発生した場合でも、システムを再起動すればメッセージの重複送信や欠落が発生しません。
ただし、メッセージのトランザクションのための時間を必要とします。
一般に、異常時の対処処理をアプリケーションで実装していない場合には、この保証レベルで運用します。
メッセージの重複送信および欠落防止を行う場合は、イベントチャネルをデータベース連携チャネルで作成する必要があります。
メッセージ保証あり(メッセージの欠落防止)
システムに異常が発生した場合でも、システムを再起動すればメッセージの欠落が発生しません。
ただし、メッセージの不揮発化のための処理時間を必要とします。
異常時の対処処理として、アプリケーションでメッセージの重複に対する処理を実装している場合には、この保証レベルで運用します。なお、イベントチャネルは不揮発チャネルで作成する必要があります。
メッセージ保証なし
メッセージをメモリで管理するため、高速な処理を行うことができます。
ただし、システムに異常が発生した場合、メッセージの重複送信や欠落が発生する可能性があります。
アプリケーション側で異常時の対処処理を実装していて、非同期アプリケーション連携実行基盤のメッセージ保証機能に依存する必要がない場合は、この保証レベルで運用します。なお、イベントチャネルは揮発チャネルで作成する必要があります。
参照
イベントチャネル設計の詳細については、“■イベントチャネルの設計”を参照してください。
イベントチャネル作成の詳細については、“9.8.3.2 イベントチャネルの作成”を参照してください。