ワークユニットはアプリケーションの運用単位です。非同期アプリケーション連携実行基盤は、以下のワークユニット上で動作します。
非同期ワークユニット
IJServer
■ワークユニットの作成単位
アプリケーションを配備するワークユニットは、業務の単位に作成します。ワークユニットは、単一サーバ上に作成することも、複数サーバにまたがって作成することもできます。アプリケーション連携実行基盤のフローとワークユニットの単位については、とくに規定された関係はありませんが、以下のような指針で構成してください。
フローを構成するアプリケーションが業務を構成するための部品であり、フロー全体で1つの業務を行う場合
1つのフローを1つの業務とみなし、1つのワークユニットにフロー全体を配備します。
フローを構成するアプリケーションのそれぞれが1つの業務部品であり、フローで業務連携を行う場合
各アプリケーションを1つの業務とみなし、それぞれを別のワークユニットに配備します。
注意
上記の構成は指針です。フロー、アプリケーション、およびワークユニットの関係を、上記と異なる構成にした方が効果的な場合もあります。
◆フロー全体で1つの業務を行う場合のアプリケーションの配備方法
フローで利用するアプリケーションが、ほかのフローから利用されない場合には、アプリケーションをすべて1つのワークユニットに配備します。
1つのワークユニットに配備することで、業務の開始や終了の同期など、運用が容易になります。
■複数のフローから共通利用されるアプリケーションの配備方法
アプリケーションによっては、共通機能として複数のフローから呼び出される形態を取る可能性があります。このような場合、共通利用のアプリケーションを独立したワークユニットに配備することで運用性が向上します。
■非同期ワークユニット
非同期ワークユニットは、業務処理実行アプリケーションをCOBOLで作成する場合に使用するワークユニットです。同一の非同期ワークユニット上に配備した複数の業務処理実行アプリケーションは、一括して操作することができます。
■IJServer
IJServerは、業務処理実行アプリケーションをJavaで作成する場合に使用するワークユニットです。同一のIJServer上に配備した複数の業務処理実行アプリケーションは、一括して操作することができます。
注意
1つのIJServerに配備した複数のアプリケーションは、すべて同じプロセスで動作します。アプリケーションが動作するプロセスを分けたい場合は、別のIJServerに配備してください。
IJServerのタイプは、以下の基準で選択します。
業務処理実行アプリケーションだけを配備する場合
[EJBアプリケーションのみ運用]
業務処理実行アプリケーションのほかに、EJBを配備する場合
[EJBアプリケーションのみ運用]
業務処理実行アプリケーションのほかに、Servletを配備する場合
[WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別JavaVMで運用](推奨)
[WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用]
注意
IJServerのタイプを[WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用]にした場合、業務処理実行アプリケーション以外にServletを配備する必要があります。また、このタイプのIJServerでは、分散トランザクションは使用できません。
■ワークユニットの作成方法
ワークユニットの作成方法については、“9.8.4 ワークユニットの作成”を参照してください。