データベースサーバに配置するデータベースには、以下の4つのデータベースがあります。最小限の構成では、これらのデータベースは1つのデータベースサーバに配置することが可能です。
業務用データベース
フロー定義DB
メッセージトラッキングDB
メッセージ格納DB
それぞれのデータベースを格納するサーバを拡張する場合の構成について以下に説明します。
なお、メッセージ格納DBは、業務用データベースと同じサーバに配置するため、構成を拡張する場合は、“2.2.1.1 業務用データベース格納用サーバ”を参照してください。
業務用データベースを格納するサーバは、運用環境やデータベース製品の機能に応じて、適切な台数で運用してください。
ただし、メッセージ格納DBを使用する場合は、業務用データベースを拡張するときに、特定のフロー定義で動作するアプリケーションから、業務用データベースに対応するデータベースリソース定義が1つとなるように設定してください。
注意
メッセージ格納DBは、製品版Symfoware ServerとOracleで使用できる業務用データベースです。
フロー定義の情報を格納するデータベースサーバは、運用環境ごとに1台です。ここで、運用環境とは、ファイアウォールで外部とのアクセスが制限されているLAN内で、アプリケーションサーバなどの業務サーバが存在している環境を指しています。
フロー定義DBへのアクセス機会は以下に限定されるため、運用性能への影響は小さく、データベースの分散などは通常は必要ありません。
フロー定義の登録時
Interstage管理コンソールからフロー定義の操作を行ったとき
業務処理開始アプリケーションでフローを開始するとき
メッセージトラッキング機能で使用するメッセージトラッキングDBは、通常、複数のフローで1つを共有します。しかし、メッセージトラッキングDBへの負荷が高い場合、フロー定義ごとに別々のデータベースサーバにメッセージトラッキング情報を格納することができます。
なお、同一のフロー定義に対し、複数のメッセージトラッキングDBを割り当てることはできません。また、同じアプリケーションが動作する場合でも、フロー定義が異なる場合は、フロー定義ごとにメッセージトラッキング情報を格納するデータベースが異なる可能性があります。