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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Software Delivery トラブルシューティングガイド資源配付編
FUJITSU Software

10.8.11 時間の経過とともに運用管理サーバの資源配付の操作で遅延が発生するようになるが、資源配付を再起動することで解消する

対象バージョンレベル

確認ポイント

原因

接続先サーバのダウン時にクライアントの接続先を切り替えた際、変更先のサーバで運用管理サーバへ適用結果通知で通知する情報が肥大化し、運用管理サーバでのDRMS管理ファイルへの反映処理がサーバ間通信の無通信監視時間(stimerオプション:デフォルト60分)内に完了せず、適用結果通知を繰り返す状況が発生しています。

そのためDRMS管理ファイルへの反映処理が多重で処理され、資源配付の操作で遅延が発生しています。

対処方法

クライアントの全接続先サーバについて、以下の手順で適用結果通知を完了させてください。

以下は、運用管理サーバ-業務サーバ(クライアントの接続先サーバ)-クライアントの3階層のWindowsシステムの構成を例として説明しています。

適用結果通知を繰り返す状態が発生している接続先サーバが判明している場合は、3.の作業はそのサーバに対して実施してください

  1. 全業務サーバが適用結果通知を行わないように設定を変更します。かつ、無通信監視時間を最大値に変更します。

    以下のa.~c.を全業務サーバに対して実施してください。

    1. 業務サーバの資源配付サービスを停止します。

      drms -p 
    2. 業務サーバのDRMS編集ファイル(%drmsroot%\etc\drms.dat)を以下のとおり修正します。

      [変更]

      schedule = スケジュール情報ファイルのファイルパス
                ↓
      #schedule = スケジュール情報ファイルのファイルパス
      notify_allowance = nn
                ↓
      #notify_allowance = nn

      notify_allowanceの変更は設定している場合のみ必要です。

      [追加または変更]

      stimer = 600

      stimerの指定値を変更する場合は、元に戻す場合を考慮して、変更前の指定行をコメント行とするか、変更前の値を覚えておく必要があります。

    3. 業務サーバの資源配付サービスを起動します。

      drms -s
  2. 運用管理サーバの資源配付を再起動します。

    再起動することで、処理中の適用結果通知のDRMS管理ファイルへの反映処理(drmsscプロセス)をキャンセルします。

    1. 運用管理サーバの資源配付サービスを停止します。

      drms -p 
    2. 運用管理サーバの資源配付サービスを起動します。

      drms -s 
  3. 業務サーバを1台ずつ、適用結果通知を完了させます。

    以下のa.~e.の手順を、業務サーバ1台ずつに対して実施してください。

    1. 業務サーバの資源配付サービスを停止します。

      drms -p 
    2. 業務サーバのスケジュール情報ファイルを修正し、適用結果通知が1回だけ実行されるように変更します。

      [変更例]

      func=complete(apply),type=ipl,option="sysname(10.20.30.40),rsc(all),sts(all),protocol(tcp/ip),interval_time(10)"
                ↓
      #func=complete(apply),type=ipl,option="sysname(10.20.30.40),rsc(all),sts(all),protocol(tcp/ip),interval_time(10)"
      func=complete(apply),type=ipl,option="sysname(10.20.30.40),rsc(all),sts(all),protocol(tcp/ip)"

      既存の設定をコメントに変更し、起動時に1回だけ通知する設定に置き換えています。

    3. 業務サーバのDRMS編集ファイル(%drmsroot%\etc\drms.dat)を以下のとおり変更します。

      [変更]

      #schedule = スケジュールファイルのファイルパス
                ↓
      schedule = スケジュールファイルのファイルパス
    4. 業務サーバの資源配付サービスを起動します。

      drms -s 
    5. 運用管理サーバおよび業務サーバでタスクマネージャを起動し、それぞれ以下のプロセスが存在しなくなるまで監視します。

      • 運用管理サーバ:drmssc.exe

      • 業務サーバ    :drmsccp2.exe

  4. 1.で全業務サーバに実施した設定変更を元に戻します。

    以下のa.~d.を全業務サーバに対して実施してください。

    1. 業務サーバの資源配付サービスを停止します。

      drms -p 
    2. 業務サーバのDRMS編集ファイル(%drmsroot%\etc\drms.dat)を以下のとおり変更し、元の設定に戻します。

      [変更例]

      #notify_allowance = nn
                ↓
      notify_allowance = nn
      stimer = 600
          ↓
      #stimer = 600
    3. 業務サーバのスケジュール情報ファイルを元の設定に戻します。

      [変更例]

      #func=complete(apply),type=ipl,option="sysname(192.168.216.1),rsc(all),sts(all),protocol(tcp/ip),interval_time(10)"
      func=complete(apply),type=ipl,option="sysname(192.168.216.1),rsc(all),sts(all),protocol(tcp/ip)"
                ↓
      func=complete(apply),type=ipl,option="sysname(192.168.216.1),rsc(all),sts(all),protocol(tcp/ip),interval_time(10)"
    4. 業務サーバの資源配付サービスを起動します。

      drms -s