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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Software Delivery トラブルシューティングガイド資源配付編
FUJITSU Software

8.1.8 クライアントのコンピュータにおいて、一般ユーザでログオンし、インベントリ情報表示で更新ボタンを押すと、インベントリ情報の表示に失敗する

クライアントのコンピュータにおいて、一般ユーザでログオンし、インベントリ情報表示で更新ボタンを押すと、以下のメッセージダイアログが出力され、インベントリ情報の表示に失敗することがあります。

エラーメッセージ

インベントリ情報収集の実行中にエラーが発生しました。詳細コード3
資源配付機能が動作していない可能性があります。
資源配付機能の動作環境を確認後、再実行してください。

対象バージョンレベル

確認ポイント

クライアントのコンピュータのOSがWindows XPではないですか。

Windows XPでは、Windows 2000以前のバージョンに比べてディレクトリ/ファイルに関するアクセス権限が強化・変更されています。そのため、Administratorとしてインストール時に設定を行った際に作成されるDRMS管理ファイルおよび設定ファイルのアクセス権が、一般ユーザでは書き込み禁止属性となります。
したがって、インベントリ情報更新により、インベントリ情報収集を実施する際に、DRMS管理ファイル内のファイルに書き込みアクセスに失敗し、異常終了となってしまいます。

対処方法

資源配付のDRMS管理ファイル、設定ファイルのアクセス権を、ログオンするユーザのアクセス権に変更することで回避可能です。

備考

Windows XPで一般ユーザでログオンした場合、資源配付を使用する場合に影響のある機能は以下の機能です。

すでに展開済の多数のWindows XPのコンピュータに対して、DRMS管理ファイルおよび設定ファイルの権限変更を、以下の手順でリモートで実施することが可能です。権限を変更するバッチファイルを配付しログオン時に実行するようタスク登録する手順を示します。

  1. pc#bin資源として以下の2つの資源および後バッチを登録します。

    pc#bin資源: “権限変更バッチ”、“入力ファイル”

    後バッチ: “権限変更バッチをタスク登録するバッチ”

    【権限変更バッチ例】

    ※c:\drms : 資源配付クライアントのDRMS管理ファイルを示しています。

    ※C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\mpdrmscl : 資源配付クライアントの資源配付のインストールディレクトリを示しています。

    rem drmsmng Dacl chg
    rem
    rem 権限の変更
    rem 対象ファイル:c:\drms
    rem 設定する権限:usersグループ    フルコントロール
    rem               systemアカウント フルコントロール
    rem
    cacls c:\drms /t /g Users:f system:f < c:\y.txt
    rem 権限の変更
    rem 対象ファイル:C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\mpdrmscl
    rem 設定する権限:usersグループ    フルコントロール
    rem               systemアカウント フルコントロール
    rem
    cacls C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\mpdrmscl /t /g Users:f system:f < c:\y.txt

    【入力ファイル例:y.txt】

    y

    【権限変更バッチをタスク登録するバッチ例】

    rem タスクの登録
    rem タスク名:"drmsmng chg"
    rem 実行ファイル名:c:\drmsmng_chg
    rem 実行契機:ログイン時
    rem 実行時の権限:systemアカウント
    rem
    schtasks /create /tn "drmsmng chg" /tr c:\drmsmng_chg.bat /sc onlogon /ru "system"
    rem
    rem 資源配付の結果通知
    rem
    drmscmp -a script -c 0
  2. 強制配付機能を使用して“1.”で登録した資源をクライアントに配付します。

  3. クライアントで資源が適用されると“権限変更バッチ”がログオン時のタスクとして登録されます。

  4. クライアントにログオンを行うと資源配付のインストールディレクトリとDRMS管理ファイルの権限が変更されます。