原因
クライアント適用資源のメンテナンス版数の削除時に、削除する資源の範囲で「全世代」を指定すると、クライアント用のメンテナンス版数資源であるSYSLEVELに登録された資源が削除されません。
また、SYSLEVELの表示および操作は、資源配付のコマンドでサポートしており、資源配付GUIでは未サポートです。そのため、メンテナンス版数はサーバ上から削除されているように見えますが、実際はSYSLEVELの資源が登録されたままの状態になっており、クライアントでダウンロードが実行されてしまいます。
確認ポイント
ダウンロード先のサーバに、クライアント用メンテナンス版数であるSYSLEVEL資源グループが登録されていますか。
確認方法:サーバ上で"drmslst -a sys -k own"コマンドを実行してください。
出力されたリスト情報に、SYSLEVELの資源グループが存在しているでしょうか。
資源配付GUIからのメンテナンス版数の削除で、削除する資源の範囲で「全世代」と指定しましたか。
対処方法
本現象が発生した場合は、SYSLEVELの登録情報は資源配付GUIから削除できないため、サーバのコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。コマンドを実行すると、サーバのSYSLEVELに登録されている登録情報が削除されます。
"drmsdlt -arsc -gSYSLEVEL -v[バージョン・レベル名]" |
なお、上記コマンドにより復旧させた後は、資源配付GUIでクライアント適用資源のメンテナンス版数を削除する際は、削除する資源の範囲で「全世代」を指定せずに、以下を指定するようにしてください。
資源範囲で“指定世代を含む新しい世代”を選択し、世代リストで最古世代を選択する。または、
資源範囲で“指定世代を含む古い世代”を選択し、世代リストで最新世代を選択する。