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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Software Delivery トラブルシューティングガイド資源配付編
FUJITSU Software

4.1.15 運用管理サーバから業務サーバに共通メンテナンス版数の配付を実施すると、業務サーバ上でf3cqcdts.exeのアプリケーションエラーが発生する

エラーメッセージ

アプリケーションを正しく初期化できませんでした。(0xc0000142)

原因

(0xc0000142)より、システムのデスクトップヒープ不足が発生しているため、プログラムの起動ができなくなっています。

対処方法

本事象が発生するマシンにおいて、以下の対処を実施し、システムを再起動してください。

  1. レジストリ エディタ (Regedt32.exe) を実行します。

  2. HKEY_LOCAL_MACHINE サブツリーから、次のキーに移動します。

    \SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems

  3. [Windows] の値を選択します。

  4. [編集] メニューで [文字列] を選択します。

  5. SharedSectionの第3パラメタを削除します。第4パラメタがある場合は、第4パラメタも一緒に削除してください。

    例  SharedSection=1024,3072,512
                              ↓
          SharedSection=1024,3072

注意

IISで以下の機能を使用している場合は、レジストリの変更を行わないでください。

  • CGIアプリケーション

  • ISAPIアプリケーション

  • COMオブジェクト

第3パラメタは、「1024」「2048」と段階的に設定する方法もあります。第3パラメタを削除した場合、第2パラメタの値がデフォルトで第3パラメタにも適用されます。第3パラメタを大きくし過ぎた場合、OSや他製品でデスクトップヒープ不足を引き起こす可能性がありますので、本番環境に適用する前に十分なテストを実施して下さい。デスクトップヒープの詳細なチューニング方法については、OSのサポートに確認してください。

レジストリの変更ができない場合は、servmaxオプション値を少なく見積もるようにしてください。

備考

レジストリを修正して、デスクトップヒープのサイズを調整する方法については、「マイクロソフト サポート技術情報 - 126962」を参照してください。また、デスクトップヒープについては「マイクロソフト サポート技術情報 - 184802」を参照してください。
レジストリはWindowsで非常に重要なファイルです。レジストリの編集を誤ると、Windowsが起動しなくなる等、再セットアップをしなければいけない事態が発生する恐れがあります。このため、事前にシステムのバックアップをする、サイズの増減は少しずつ実施するなど、十分に注意して変更してください。

補足

レジストリの値を修正しても同様の事象が発生する場合、システムで処理可能なプロセス数を超えていることが考えられます。同時に資源のダウンロードを行う宛て先数を減らし、前に行ったダウンロード処理が完了してから次のダウンロードを行ってください。