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Interstage Business Analytics Modeling Server V1.0.1 部品リファレンス
FUJITSU Software

5.2.2 SQL文の設定

ユーザーが作成したSQL文を本部品に設定するための手順は次のとおりです。なお、各タブの各入力欄に設定することができる値の最大・最小値、使える文字種や文字列の長さについては、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“汎用部品のプロパティの設定”を参照してください。

  1. 部品として使用する処理本体をSQL文であらかじめ作成する。

  2. 本部品の入力コネクターに関する設定を行う。

    [入力コネクター]タブで、必要な数の入力コネクターを設定する。

  3. 本部品の出力コネクターに関する設定を行う。

    [出力コネクター]タブで、出力コネクターを1つだけ設定する。

  4. [SQL]タブの[SQL]欄および[パラメーター]タブで、処理本体を設定する。

注意

本部品では、設定されたSQL文の文法チェックやデバッグ機能などの開発支援機能は提供しません。本部品に設定するSQL文は、別途開発ツールなどを使用して事前に十分なテストを行い、正常動作することを確認してください。

5.2.2.1 入力コネクターに関する設定

本部品の入力コネクターに関する設定を行うためには、「入力コネクターの作成」が必要です。

入力コネクターの作成

本部品の[入力コネクター]タブにて、入力コネクターを作成します。入力コネクターは最大10個まで作成することができます。

[入力コネクター]タブの内容については、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“[入力コネクター]タブ”を参照してください。

[入力コネクター]タブでの操作手順は次のとおりです。

  1. 入力コネクターの名前を[コネクター名]欄に設定します。

  2. 入力コネクターに渡される入力データをSQL文の中で扱うための変数名を[変数名]欄に設定します。

  3. [コネクター型]欄をテーブルに設定します。コネクター型については、“付録A コネクター型”を参照してください。

  4. 2つ以上の入力コネクターが必要な場合は、[追加]ボタンをクリックして、追加された各入力欄に対して1~3の操作を繰り返します。

5.2.2.2 出力コネクターに関する設定

本部品の出力コネクターに関する設定を行うためには、「出力コネクターの作成」が必要です。

出力コネクターの作成

本部品の[出力コネクター]タブにて、出力コネクターを作成します。出力コネクターは1個だけ作成することができます。

[出力コネクター]タブの内容については、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“[出力コネクター]タブ”を参照してください。

[出力コネクター]タブでの操作手順は次のとおりです。

  1. 出力コネクターの名前を[コネクター名]欄に設定します。

  2. 出力コネクターに渡される出力データをSQL文の中で扱うための変数名を[変数名]欄に設定します。

  3. [コネクター型]欄をテーブルに設定します。コネクター型については、“付録A コネクター型”を参照してください。

5.2.2.3 部品で行う処理の本体に関する設定

本部品の処理本体を記述したSQL文は、[SQL]タブの[SQL]欄に1文のSQL文で設定します。その際に、入出力コネクターとのデータの受け渡しについても考慮します。また、そのスクリプトの中でパラメーターを使用する場合は、[パラメーター]タブで必要な設定を行います。

各タブの内容については、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“[パラメーター]タブ”を参照してください。

注意

  • SQL文に構文エラーが存在する場合は、本部品を含む分析フローを実行した際に実行エラーが発生します。本部品に設定するSQL文は、別途開発ツールなどを使用して事前に十分なテストを行い、正常動作することを確認してください。

  • SQL文は1文で記述してください。なお、[SQL]欄では、改行を使って複数行で記述している場合でも、1文のSQL文とみなして実行されます。

  • SQL文中の項目名は二重引用符でくくってください。

  • テーブル型の出力コネクターに出力する結果は、“付録A コネクター型”の説明にあるテーブル型の形式に沿って作成してください。そうでない場合は、その結果を入力コネクターで受け取る部品が正しく動作できません。

入力コネクターとのデータの受け渡し

[入力コネクター]タブで設定した変数名を、SQL文のテーブル名に相当する箇所に埋め込み文字列として記述してください。部品実行時に、入力データの内容が本製品の内部でテーブルに展開され、埋め込み文字列がそのテーブル名に置き換えられます。それによって、入力コネクターに渡される入力データをSQL文で扱うことができます。

なお、入力データの項目情報は、本部品の入力コネクターに接続されるノードまでの処理内容と、入力データストアに設定された項目情報を参照して判断してください。

[入力コネクター]タブでの設定内容と、[SQL]タブでのSQL文の設定内容の対応の例を次に示します。

[入力コネクター]タブ

No.

変数名

コネクター名

コネクター型

1

input1

入力データ1

テーブル

[SQL]タブでのSQL文

SQL文

定義作成時

SELECT "C1", "C2" FROM $input1$

部品実行時

SELECT "C1", "C2" FROM 製品内部で展開されたテーブル名

出力コネクターとのデータの受け渡し

[出力コネクター]タブで定義した変数名は使用しません。処理本体のSQL文の処理結果のテーブルが出力コネクターを通じて出力されます。

本部品では、処理結果のテーブルが次のいずれかになるようなSQL文を設定することができます。

SQL文の中でパラメーターを使用する場合

[パラメーター]タブで設定したパラメーターは、埋め込み文字列によってSQL文の中で使用することができます。詳細は、“C.2 [パラメーター]タブで設定したパラメーターの受け渡し”を参照してください。